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青蒿 マラリア治療薬 2

おはようございます。先日NEWSで4年以内首都圏M7.3以上
直下型地震が来る可能性が70%と・・・ 3日は自力で生き残る準備を!!

さて、「マラリア」はハマダラ蚊が媒介となりヒトを刺した際、
マラリア原虫と呼ばれる寄生虫が体内に侵入し、
赤血球と肝細胞に寄生し、その後に発熱貧血を起こす疾患です。
治療が遅れるとに至るケースもR。マラリア原虫はアジア、アフリカ、中南米、
オセアニア、カリブ諸島
など熱帯や亜熱帯で非常に多い寄生虫です。
感染地は地球人口の40%を占めるのです。アジア全域では
毎年約2700万人が感染し、何と現在でも3万人が死亡しているのです。
世界保健機関:WHO」によると熱帯地域を中心に毎年3億人以上
マラリアを発症し、100万人以上が死亡している現在進行形
の感染症なのです。

4世紀頃に著されたとされる『肘後備急方(チュウゴビキュウホウ)』
(成立年不詳)には、紀元前より使われている漢方生薬のひとつの
青蒿(セイコウ)」が収載されています。「青蒿」は強力な解熱作用があり
マラリアなどの様々な感染症炎症性性疾患の治療に古くから
使用されています。青蒿は「artemisia annua」という植物で、
「artemisia」とはヨモギ。青蒿はキク科ヨモギ属の植物です。
英語では「sweet Annie」や「Chinese wormwood」と呼ばれ、
和名は「カワラニンジン」です。また同種の「黄花蒿(オウカコウ)」は、
和名は「クソニンジン」と呼ばれ、マラリア原虫殺滅作用がある
アーテスネート(artesunate)」が開発されています。
お灸の原材料もヨモギです。「艾葉(カイヨウ)」(Artemisia princes Pamp)。
同じ仲間ですがちょっと違う種類です。    つづく・・・

<関連記事>
・青蒿 マラリア治療薬 1
・『肘後備急方』 
・『医心方』 1〜3
・『雙梅景闇叢書』 1〜6
・生物資源 1〜4
・漢方 指針作り 1〜5
・ガン 補完代替医療 1〜7
・お屠蘇 1・2

| 漢方 | 08:54 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
青蒿 マラリア治療薬 1

おはようございます。朝の通勤時にはバケツの水などがっています。
寒さが厳しいこの季節でも屋内でスチレッチなどの軽い運動は必須です。

さて、中国晋代(西晋代(265〜316)・東晋代(317〜420))、
「葛洪(カッコウ)」(283〜364)という有名な流行病や伝染病の研究家
で練丹家で道教研究家が四世紀に撰著したとされているのが、
肘後備急方(チュウゴビキュウホウ)』(成立年不詳)です。
漢方道家の間では有名な古い本ですね。
当時は既に備急(救急の意味)の方書は多く存在したようですが、
珍貴の生薬が多く、そこで割合入手しやすい生薬で組成されている
方剤を『肘後備急方』では厳選しています。廉価で有効な処方が多く
民間で広く用いられました。灸療法についても多く取り上げられ
ている他、骨折脱臼などの救急処置についての記述もあります。
『肘後備急方』には中国最古の天然痘の記載もあり、
また「馬鼻疽(バビソ)」という現代医学でいうツツガムシ病
狂犬病の治療についての最古の記載もあります。『肘後備急方』には
鉛硬膏・乾浸膏・濃縮丸・錠剤・餅剤などの剤型が記載されています。
葛洪は豚脂や羊脂などと薬材を煉り合わせて漢方膏剤を作り、
更には煉丹術(錬金術。現代でいう化学)から多種の化合物を発見するなど、
漢方製剤の発展を推し進め製薬化学の先駆者と言われています。

また『肘後備急方』には強力な解熱作用がある生薬「青蒿(セイコウ)」
が収載されています。青蒿は既に紀元前から用いられ、
1973年に中国・長沙市・馬王堆の前漢初期(紀元前193〜168年)
と思われる王侯墓から出土した被葬の医学書の総称
馬王堆医経(マオウタイイケイ)』(著者・編者・成立年代など不詳)
の中の、「帛書(ハクショ)」(絹に書かれたもの)に52種の疾病の症状
それらの治療法が著されている、通称『五十二病方
(ゴジュウニビョウホウ)』と呼ばれる方薬集に青蒿が記載されているのです。
古来より様々な感染症炎症性性疾患皮膚病マラリア
などの治療に用いられています。1972年には青蒿から
青蒿素(チンハオスー)」とも呼ばれるマラリア治療薬の
アーテミシニン(artemisinin)および関連化合物が
発見されています。水にも油にも有効成分が抽出しにくい難溶性の
アーテミシニンを、中国では経験的に煎じて服用せず水に浸けた
青蒿の生葉の絞り汁を服用したようです。また水の代わりに尿
浸した後に青蒿の生葉をすりつぶしゲル状にして好んで飲用されていたようです。
経験的にどのようにして服用すると有効か、化学がまだまだ未発達
の時代から人々は長い歴史の中で培ってきているのですね〜。
                          つづく・・・
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『肘後備急方』 
おはようございます。NEWSでインフルエンザが流行と・・・
ウィルスは低温+低湿度活発化しますからこの辺の対策を!!

中国晋代(西晋代(265〜316)・東晋代(317〜420))、
葛洪(カッコウ)」(283〜364)という人がいました。
現在の江蘇省・句容県の出身です。有名な流行病や伝染病の
研究家で練丹家で道教研究家としても知られる方です。
性格がのんびりとし社交を好まず朴訥な人柄で、
質素な服装で無口だったので人々は(抱朴の士)と呼んだようです。
自らも道号を「抱朴子(ホウボクシ)」としています。
彼が著した『抱朴子』の自序に自分は素朴なものを好むので、
このように名乗ったと著されています。
ちなみに『抱朴子』八巻・内篇二十篇・外篇五十篇(317年頃成)
道教思想や神仙方術の集大成とも言うべきもので、
神仙・方薬・養生など道教・神仙思想の理論修行法や実践法
解説などをまとめた内篇と、儒家の立場から政治・社会・文明論
などを述べた外篇から構成されています。

著作活動も多く『抱朴子』以外に約220巻以上とされています。
そして『肘後備急方(チュウゴビキュウホウ)』(成立年不詳。
略称:『肘後方(チュウゴホウ)』)も有名です。元々、葛洪が『金匱薬方』百巻
(4世紀前半に成立。別称:『玉函方(ギョッカンホウ)』)を撰著し、
金匱薬方』を更に病名別に分類整理し、一般大庶向けの実用的な
方薬86方を厳選
し、救急簡便処方集として『肘後救卒方
(チュウゴキュウソツホウ)』三巻(283〜343年頃成)を撰著しています。
これが後に『肘後備急方』となっているのです。『金匱薬方』百巻も
肘後救卒方』三巻も現在は散失しています。
 『肘後備急方』の「肘後」というのは袖の下の事で、
手軽なという意味があり、ここではハンドブックといったところでしょう。
備急」とは救急や応急処置というような意味で、
」は方法や薬方を指す。急性疾患の際に頻用されていたと
思われる薬物の単方使用例経験方が豊富に採録されています。

葛洪より百数十年後の同じ道家・医学者で『神農本草経集注
(シンノウホンゾウキョウ・シッチュウ)』七巻(492〜500年に成立)の著者
として知られる南斉代(479〜502)〜梁代(502〜557)に活躍した
陶弘景(トウコウケイ)」(456〜536)が『肘後救卒方』三巻を整理し
79方にまとめ、新たに22方を増補し合計101方にして、
『(補闕)肘後百一方』(500年成)と改名編著しています。
肘後百一方』も現存せず、現伝しているのは明代に刊行された物です。
更に金代(1115〜1234)の「汴京(ベンケイ)」(河南省・開封(カイホウ))の
国子監博士であった「楊用道(ヨウヨウドウ)」(生没年不詳)は、
北宋代(960〜1127)の「唐慎微(トウシンビ)」(1040?〜1120?)が
撰著した『証類本草(ショウルイホンゾウ)』三十一巻(1082年刊)中の単方を
再補し『附広肘後方(フコウチュウゴホウ)』八巻(1144年刊)とし
再度改名し編著されています。これが現在の『肘後備急方』八巻の底本です。
「底本(テイホン)」とは写本や複製本の原本を翻訳・校訂・注釈する際に、
よりどころとする本の事です。現在では73篇中の3篇が欠如しています。 〆

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