● 荻窪 教会通り てんゆ堂鍼灸院 「日日是好日」●

    
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荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
椎間板ヘルニア 注射薬 3

おはようございます。カレンダーをみると
今年も残り2か月ちょっと。早過ぎ〜!!

さて、腰痛を引き起こす病気に腰椎椎間板ヘルニア(LDH)があります。腰椎椎間板ヘルニアは20〜40歳代に目立ち男性多いです。背骨を構成する骨(椎骨)の間にはクッションの役割を果たす椎間板という軟骨があります。

椎間板は外側に厚い袋状の線維輪(せんいりん)やゼリー状髄核(ずいかく)が脱出し背骨の内側を通る神経を圧迫したり、炎症を起こしたりして、腰痛、下肢のしびれやマヒなどの症状が現れます。腰椎椎間板ヘルニアの多くは数ヵ月程度で自然に縮小・消失します。これは免疫細胞の一種であるマクロファージ(貪食細胞)が飛び出したヘルニアを食べてくれるためです。

痛みが激しい場合に手術が検討されます。主に行われている手術は後方椎間板摘出術です。背中の皮膚を切開し、椎弓(椎骨の後方部)の一部を削り、神経を圧迫している髄核を摘出します。内視鏡手術を行っている病院もあります。通常、前後1週間ほどの入院を要します。

手術で約9割の患者さんは痛みが改善しますが、すべての痛みが完全に取れるわけではありません。飛び出したヘルニアを摘出することはできても、ひびの入った椎間板を治すことはできないため1割前後の率で再発が起こるといわれます。手術とリハビリを含めると仕事などに復帰するには1か月程度かかり患者の負担は大きいです。

2018年8月に腰椎椎間板ヘルニアの新しい注射薬が発売されています。新薬のヘルニコア(一般名:コンドリアーゼ)は、手術を受けずに1回の注射で高い治療効果が期待できます。30分程度で済み、1泊2日の入院もしくは日帰りも可能です。新薬は髄核に直接注射します。髄核の成分であるグリコサミノグリカン(GAG)をコンドリアーゼという酵素が分解し、飛び出た髄核を縮小させることで神経への圧迫を軽減します。  

ある患者さんでは、医師から「もう手術以外にない」と告げられましたが、新薬を投与されると1か月半程度で痛みやしびれがなくなった症例もあります。仕事などを抱えて、手術は避けたいと訴える患者さんは多いです。今後は手術を受ける人はかなり減るのではないでしょうか。海外出張にも不安なく行け、ゴルフも楽しめることでしょう。

しかし新薬は鎮痛剤や腰の動きを制限する装具(コルセット)の保存療法で十分に改善しないケースが対象になります。効果があった患者は8割程度で、1か月前後でゆっくりと症状が改善します。再発率3〜4%で、手術の7〜8%と比べ低いとされています。

腰椎椎間板ヘルニアは主に4タイプあり、新薬は、このうちの後縦靱帯下脱出型(こうじゅうじんたいかだっしゅつがた)に有効とされています。髄核が線維輪を飛び出し後縦靱帯を押している状態です。薬価は8万1676円。副作用には腰痛や発疹などがありますが、症状が重いものは起きにくいとされています。

当初はヘルニア治療に十分な経験を持つ医師に使用が限られ、東京都済生会中央病院など全国約900施設で治療が受けられます。整形外科医も”画期的な薬”と評価しています。

最後に腰椎椎間板ヘルニアには鍼灸治療有効です。鍼治療自体に鎮痛作用があります。そして鍼灸治療で局所の筋緊張を緩和血流改善することで、このマクロファージも働きやすくなります。整形外科に行っても「痛み止めとシップしかくれないし治らない」といって鍼灸院に来院する人もいます。痛いの我慢しているのは辛いです。ですから積極的に鍼灸治療することもオススメです。   〆

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椎間板ヘルニア 注射薬 2

おはようございます。秋らしい青空が気持ちE〜。
食欲の秋ですが、動の秋でもあります。

さて、腰痛を引き起こす病気に腰椎椎間板ヘルニアLDH)は痛みが激しい場合に手術が検討されます。腰椎椎間板ヘルニアで手術を検討するのは「3か月ほど保存療法を行っても効果がない」「しびれやマヒなどの神経症状が進んでいる」「排尿障害がある」「患者さん自身が強く要望している(早急に症状を取りたい)」といった場合に限られるでしょう。

主に行われている手術は後方椎間板摘出術」す。背中の皮膚を切開し、椎弓(椎骨の後方部)の一部を削り、神経を圧迫している髄核を摘出するものです。通常、前後1週間ほどの入院を要します。入院から退院まで7〜10日程度かかります。内視鏡手術を行っている病院もあります。

手術で約9割の患者さんは痛みが改善しますが、すべての痛みが完全に取れるわけではありません。飛び出したヘルニアを摘出することはできても、ひびの入った椎間板を治すことはできないため1割前後の率で再発が起こるといわれます。手術のメリットとデメリットについて担当医とよく話し合って、納得した上で手術を受けることが大切です。

手術とリハビリを含めると仕事などに復帰するには1か月程度かかり患者の負担は大きいです。そこで手術ではなく、薬でヘルニアが治せると期待されています。現在マクロファージ(貪食細胞)の活性を高めてヘルニアの吸収を早くする薬やヘルニアそのものを分解する薬の開発研究が進んでいます。

厚労省が2018年3月に製造販売を承認、5月に保険適用し、8月に腰椎椎間板ヘルニアの新しい注射薬が発売されています。手術に代わる選択肢として注目されています。新薬のヘルニコア(一般名:コンドリアーゼ)は、手術を受けずに1回の注射で高い治療効果が期待できます。

30分程度で済み、1泊2日の入院もしくは日帰りも可能です。新薬は髄核に直接注射します。髄核の成分であるグリコサミノグリカン(GAG)をコンドリアーゼという酵素が分解し、飛び出た髄核を縮小させることで神経への圧迫を軽減します。   つづく・・・

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| 腰痛 | 09:33 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
椎間板ヘルニア 注射薬 1

おはようございます。急に冷え込んで来たので、
筋肉絡みの痛みを訴える患者さんが増えてきました。

さて、腰痛を引き起こす病気に腰椎椎間板ヘルニア(LDH)があります。腰椎椎間板ヘルニアは20〜40歳代に目立ち男性多いです。背骨を構成する骨(椎骨)の間には、クッションの役割を果たす椎間板という軟骨があります。

椎間板は外側に厚い袋状の線維輪(せんいりん)という組織があり、その内部にゼリー状髄核(ずいかく)という物質が入っています。椎間板がつぶれ、線維輪の一部が膨らんだり、髄核が線維輪を突き破って飛び出したりした状態が椎間板ヘルニアです。

椎間板をあんパンにたとえると、ヘルニアは餡子にあたる髄核という組織が、外側のパンにあたる線維輪を押したり、突き破って飛び出したりした状態です。そもそもヘルニアとは「脱出」という意味です。線維輪や髄核が脱出し背骨の内側を通る神経を圧迫したり、炎症を起こしたりして、腰痛、下肢のしびれやマヒなどの症状が現れます。

腰椎椎間板ヘルニアの多くは数ヵ月程度で自然に縮小・消失します。これは免疫細胞の一種であるマクロファージ(貪食細胞)が飛び出したヘルニアを食べてくれるためです。後縦靭帯を突き破った髄核の周囲には血管が新生し、その血管からマクロファージが髄核に集まり、飛び出した髄核を異物と認め食べ始めます。

こうしたマクロファージの働きによって、7〜9割の患者さんのヘルニアが、3〜6か月以内に小さくなることが確認されています。仮にヘルニアが小さくならなくても周辺の炎症が治まることによって症状が改善する患者さんも多くいます。しかしヘルニアの起こり方によって、マクロファージが働きやすいものと、そうでないものがあります。

マクロファージが働きやすいのは、ヘルニアの飛び出し方が大きく、椎間板の後方を走る後縦靭帯を突き破っているものです。重症のように思えるヘルニアの方が実は治りやすいのです。

腰椎椎間板ヘルニアには鍼灸治療有効です。鍼治療自体に鎮痛作用があります。そして、鍼灸治療で局所の筋緊張を緩和血流改善することで、このマクロファージも働きやすくなります。

整形外科に行けば、症状が痛みだけなら鎮痛剤や腰の動きを制限する装具(コルセット)などの保存療法で「痛む時期」さえしのげば、腰椎椎間板ヘルニアは自然に治るといってイイのです。実際、約3か月の保存療法で患者さんの8〜9割は症状が改善します。しかし、痛いのを3か月も待っている辛いものです。ですから積極的に鍼灸治療することで回復速度もあがり、早く治ることになります。   つづく・・・

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| 腰痛 | 09:16 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
上体起こし腹筋運動→腰痛 2

おはようございます。資料探しで区立図書館を利用しますが、
たまに思いもかけない本を蔵書していたりするので驚きます。

さて、腹筋を鍛える運動としてよく知られる上体を起こす腹筋運動であるシットアップを何度も繰り返すことで背骨の間の椎間板を痛め椎間板ヘルニアによる腰痛が起こる可能性が高まります。

カナダ・ウォータールー大学スチュアート・マックギル名誉教授は腰に負担をかけずに腹筋を収縮させて胸部を曲げるカールアップなどを推奨しています。教授の提唱するカールアップは背骨が丸く曲がるのを防ぎながら行えます。つまり脊柱へのリスクが少ない方法です。

仰向け寝になり、両手を腰の下に入れます。手のひらが床側です。片膝を立て、もう片方の足先は天井に向けます。お腹に力を入れ、手の甲を腰で圧迫するようにしながら上半身を持ち上げます。ぜ鵑簀愧罎丸まらずに、真っすぐのまま起こすことが大事です。角度としては20度くらいです。この状態を10秒程度キープします。※首を曲げずに胸を丸めるイメージで状態を少し起こします。ノてた膝を入れ替えて行います。
   

たった。これだけです。これならテレビのCMの間に数セット出来ます。こんな小さい動きだと「本当に効果があるの?」って思ってしまうかもしれませんが、実際にやってみてください。意外と腹筋に力が入ってしまいますし数セット繰り返すとかなりキツイです。是非、お試しください。   〆

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| 腰痛 | 09:04 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
上体起こし腹筋運動→腰痛 1

おはようございます。今週の木曜日と金曜日が雪予報です。
また大雪にならないとイイのですが・・・ 備えあれば患いなし

さて、腹筋を鍛える運動としてよく知られる上体を起こす腹筋運動であるシットアップを何度も繰り返すことが、腰痛の原因になるとして止めさせる動きが広がってきています。その理由の根拠とひとつにカナダ・ウォータールー大学スチュアート・マックギル名誉教授の研究です。膝を曲げた状態または伸ばした状態かに関わらず、上体起こしで脊椎が圧迫される力は、米国立労働安全衛生研究所が定めた腰痛につながる基準値と同等だとする研究結果に依拠しています。

何度も上体起こし繰り返すことで背骨の腹側が圧迫され、反対に背側に椎間板が飛び出しやすい形になります。これをむやみに繰り返すことで飛び出た椎間板が神経を刺激し痛みを感じさせることになります。背骨の間の椎間板を痛め椎間板ヘルニアによる腰痛が起こる可能性が高まります。

特に日本バスケットボール協会はシットアップは目的を間違えたり、専門家の適切な指導がないと危険となることもあり、2016年から指導者養成の場でシットアップを「推奨できないトレーニング方法」として周知を進めています。

しかし、腹筋を鍛えることは競技力向上はもちろん腰痛予防など健康増進面においても意義が大きいことです。そこで協会はできるだけ背骨を摩耗しない方法で腹筋を鍛える方法として、腰に負担をかけずに腹筋を収縮させて胸部を曲げるカールアップなどを推奨しています。これは先のスチュアート名誉教授の提唱する方法です。   つづく・・・

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| 腰痛 | 09:16 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
腰痛で薬漬け!? 5
おはようございます。今年の夏は太平洋高気圧が強く
偏西風の影響で例年よりも曇りと雨が多い予報です。

さて、原因が特定できない非特異的腰痛が実に腰痛の85%がこのタイプだと近年わかってきています。日本の腰痛患者は約2800万人と推計されていますから、2380万人は非特異的腰痛です。

しかし、整形外科に行けば「歳だから治らない」と一蹴されてしまうこともままあります。「湿布と鎮痛剤しか出されないし治らないから行かなくなった」という意見はよく聞かれます。

ペインクリニックというのもあります。腰痛では局所麻酔剤を注射して痛みをブロックします。しかし、一時的に痛みが取れても薬が切れれば痛みは出てきます。対症療法であり根本治療ではありません。

そこで街中の整体に行ったりする方も出てきます。整体などは国家資格ではありませんから、医学的知識が高いとはいえませんので「うちに来ていたら治りますよ〜」という言葉を信じてせっせと通って余計悪くしたという話も聞かれます。あくまでもリラクゼーションです。

そして接骨院・整骨院にいく人もいるでしょう。接骨院は打撲・捻挫・肉離れなどの急性の外傷に対して保険が使える訳ですから、原因が特定できない非特異的腰痛や慢性腰痛の方は自費となります。こういう保険外のものも療養費で請求する不正請求はニュースにもなっています。

そこで鍼灸治療という選択肢もあります。腰痛は保険適応です(てんゆ堂は保険診療しておりません)。標準的に「○○鍼灸院」という所は鍼灸治療専門でしょうから、こういう所で全身治療してもらうとイイでしょう。東洋医学に則って心身両面から治療すると回復も早いも思います。

ストレスには精神的なもの以外にも冷え疲労などもあります。冬の底冷えが腰痛を引き起こす人もいます。その場合には冷えに効く漢方薬などを処方すると驚くほど効果が出る場合もあります。

長引く腰痛で鎮痛剤以外に抗不安薬や抗うつ薬も処方されます。日頃からストレスを上手にリリースするような適度な運動なども必要ですね。    〆

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| 腰痛 | 08:59 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
腰痛で薬漬け!? 4
おはようございます。昨日は鍼灸祭に参加しました。
講演も良かった。そして新緑の湯島聖堂がイイ感じなんです。

さて、原因が特定できない非特異的腰痛が実に腰痛の85%がこのタイプだと近年わかってきています。日本の腰痛患者は約2800万人と推計されていますから、2380万人は非特異的腰痛です。

整形外科などでは捻挫、打撲、肩こり、腰痛などに湿布薬(鎮痛消炎貼付剤)が処方されることが多いです。この湿布薬が2016年4月の診療報酬の改定を機に、処方枚数が1処方当たり70枚までと制限されています。

厚労省はあくまで「1処方当たり」のルールであり、同一月の湿布薬の処方回数に制限はないと説明しています。厚労省は1回で70枚以上処方される患者は延べ約30万人/月いるとして今回の制限によって国費ベースで年間数十億円の医療費削減につながるとみています。つまり、これまでは高齢者さんなどに投売りするように処方していた訳です。そりゃ〜医療費が右肩上がりになるのも無理はありません。

日本ではとても普及している湿布薬ですが、欧米ではほとんど使われていないのです。鎮痛薬といえば飲み薬が一般的で湿布のような貼り薬はあまり使われないのです。また、保険が適応されない国も多いのです。文化や習慣の違いなのかもしれませんが薬として認めていない場合が多いのです。

湿布はその手軽さから薬物のイメージが薄いかもしれませんが、保険診療で採用されている薬です。例えば、ハガキ大のサイズの湿布薬を10枚ほど使うと血中の鎮痛成分の濃度は、飲み薬1日分と同じくらいになるという研究結果があるのです。    つづく・・・

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| 腰痛 | 09:06 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
腰痛で薬漬け!? 3
おはようございます。明日は御茶ノ水湯島聖堂にて
鍼灸祭が開催されます。年2回の神農廟もご開帳です。

さて、原因が特定できない非特異的腰痛が実に腰痛の85%がこのタイプだと近年わかってきています。日本の腰痛患者は約2800万人と推計されていますから、2380万人は非特異的腰痛です。

2015年末に発表された日本整形外科学会日本腰痛学会の『腰痛診療ガイドライン』には非特異的腰痛に対しては従来の消炎鎮痛薬抗うつ薬筋弛緩薬などの他に認知行動療法が有用であると明記されています。

例えば腰痛に対する認知行動療法の一つとして患者に腰痛日記を書いてもらう方法があります。患者は痛みで「何もしたくない」と消極的な気分になりがちだが自分がその日に達成したことを日記に書くことで「痛くても自分はここまでできた」と認識し痛みに対する考え方を改めていくというものです。

腰痛の原因が特定できないと診断された症例の中には、ガンが原因であったり骨盤の仙腸関節障害だったりすることもあります。特にシニア世代にはガンや感染が原因の腰痛は少なくありません。まずは正確な診断が重要です。その上で痛みの原因が精神的ストレスなのか生活習慣なのか、きちんと向き合って探っていくことが大切です。

実際に臨床現場では薬だけではよくならない人が、話を聞いてもらうだけで症状が和らいだり、腰痛が起きた時の対処法や生活習慣をアドバイスしただけで良くなるケースも少なくありません。こういった新しい腰痛治療は整形外科医以外に心療内科・精神科と協力するチーム医療で効果を上げているところもあります。

例えば、福島県立医科大学付属病院では整形外科と精神科が協力して抗うつ薬や抗不安薬の処方や認知行動療法、カウンセリング運動療法などを行なうリエゾン療法(連携療法)を実施しているそうです。認知行動療法の医療費は医療機関により違いがありますが自費で1回3000円が相場です。    つづく・・・

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| 腰痛 | 09:07 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
腰痛で薬漬け!? 2
おはよいうございます。少し元気のなかったをよく陽に多く
当て水を多めにあげたら復活しました。自然の力って凄〜い。

さて、原因が特定できない非特異的腰痛が実に腰痛の85%がこのタイプだと近年わかってきています。日本の腰痛患者は約2800万人と推計されていますから、2380万人は非特異的腰痛です。

レントゲンやMRI(磁気共鳴画像)などで異常が発見されない非特異的腰痛では鎮痛薬を使い、慢性腰痛で十分な効果が得られない場合は、精神科の受診を勧められ、腰痛が心因性であると指摘され抗不安薬抗うつ薬が処方がされています。

三環系抗うつ薬は糖尿病性の神経障害には世界的に標準治療ですが、いわゆる一般的な腰痛に対する効果があるというエビデンス(証拠)はありません。近年使用が増えてきたSSRIと呼ばれる抗うつ薬ではそれがさらにはっきりしていて、むしろ口渇、排尿障害、用量を増やすと血圧が上がるなどの副作用があります。

そこで2015年末に発表された日本整形外科学会日本腰痛学会の『腰痛診療ガイドライン』には非特異的腰痛に対しては従来の
消炎鎮痛薬や抗うつ薬、筋弛緩薬などの他に認知行動療法が有用であると明記されています。認知行動療法とは精神科や心療内科で行なわれる精神療法の一つで物事の受け取り方や考え方を通して心や体の痛みを楽にし問題を解決していく方法です。    つづく・・・

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| 腰痛 | 09:11 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
腰痛で薬漬け!? 1

おはようございます。私用で連休を頂いておりました。
てんゆ堂は本日から通常診療しております。

さて、原因が特定できない腰痛非特異的腰痛といい、実に腰痛の85%がこのタイプだと近年わかってきています。何か月も痛みが続くが、痛みの原因が特定できないケースで、いわゆるぎっくり腰も非特異的腰痛に含まれます。

腰痛で整形外科にかかったがレントゲンやMRI(磁気共鳴画像)などで異常が発見されない非特異的腰痛で鎮痛薬を使い、慢性腰痛で十分な効果が得られない場合は、精神科の受診を勧められ、腰痛が心因性であると指摘され抗不安薬抗うつ薬が処方がされています。

これは日本整形外科学会日本腰痛学会が監修した『腰痛診療ガイドライン2012』で慢性腰痛に対する第2選択薬として抗うつ薬が取り上げられたのがきっかけです。

痛みの伝達をブロックする内因性疼痛抑制系ストレスや不安に長く曝されると、この抑制系の働きが弱まってしまい、痛みを感じやすくなるとされています。そのため腰痛治療に抗不安薬や抗うつ薬も処方されるようになっています。心理的なストレスが原因で腰痛を起こす人もはいますし、腰痛によってうつ状態になる人もいるでしょう。しかし、そうした患者さんに抗うつ薬を処方しても、痛みの症状が改善されるというはっきりしたエビデンス(証拠)はないのです。

『腰痛診療ガイドライン2012』の中にも抗うつ薬について「2008年のコクラン・レビューではエビデンスが不十分とされた」とあります。コクラン・レビューとは世界中の医学論文、臨床データを収集・分析する国際的プロジェクトによる評価のことです。数多くの研究を比較検討するため信頼性が非常に高いとされています。   つづく・・・

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