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食道胃接合部ガン 5

おはようございます。今週末は3連休です。
11日(月・祝)てんゆ堂診療予定です。

さて、胃ガンでも食道ガンでもない食道と胃の境目(接合部)にできるガンが食道胃接合部ガンです。食道と胃の筋層の境目が境界とされ、そこから上下2の範囲に発生したガンを組織型、つまり扁平上皮ガン(食道ガン)か腺ガン(胃ガン)かに関わらず食道胃接合部ガンとしています。

食道胃接合部ガンが消化管粘膜(食物の通り道)の表層に限局する早期ガンであれば内視鏡切除が考慮されます。内視鏡切除が適応にならない早期ガンや進行ガンでは標準治療は手術となります。手術では、食道と胃、およびその周りのリンパ節を切除します。

リンパ節を切除する理由は、食道ガンや胃ガンと同様に食道や胃の周囲のリンパ節にガン細胞が流れ込んで定着することがあるためです。また進行状況によっては手術の前後に化学療法(抗がん剤治療)を行うこともあります。診断時に他の臓器や病変から離れたリンパ節に転移があるような状況では化学療法を中心に治療が行われます。

手術では具体的に扁平上皮ガンというタイプで食道側にある場合は食道ガンとしての手術を基本に胸部や腹部の食道と胃の上部を切除します。

一方、腺ガンというタイプで食道側のガンが少ない場合は胃ガンの手術に準じて胃(上部または全部)と食道の下部を切除します。頸・胸・腹の3か所を手術するケースが多く施術の危険性も高いのです。リンパ系にも転移しやすく非常に厄介なガンです。

人間ドックや健康診断で胃の内視鏡検査でバレット食道と指摘されたことはありませんか!? きっと経過観察になっているはずです。バレット食道とは、食道下部粘膜(内腔表面)のもともとあった扁平上皮胃酸の逆流などの影響により円柱上皮に置換された食道をいいます。

置換した円柱上皮はバレット上皮と呼ばれ食道腺ガン(バレット食道ガン)が発生しやすいと考えられているます。要注意なので定期的に検査を受けるのが賢明です。   〆

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・尿1滴→早期がん発見 1〜4
・がん検診のデメリット 1〜6
・がん患者「正しい栄養」1〜4
・ガン ステージ 1〜3
・ピロリ菌 1〜7
咽頭・喉頭ガン 1〜4
・なかなか治らない口内炎 1〜4
・大腸ガン 急増中 1〜5

| ガン・悪性腫瘍 | 09:12 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
食道胃接合部ガン 4

おはようございます。色々な試験がある季節です。
後が体調管理をしっかりして全力勝負です。

さて、胃ガンでも食道ガンでもない食道と胃の境目(接合部)にできるガンが食道胃接合部ガンです。食道と胃の筋層の境目が境界とされ、そこから上下2の範囲に発生したガンを組織型、つまり扁平上皮ガン(食道ガン)か腺ガン(胃ガン)かに関わらず食道胃接合部ガンとしています。

症状は食道胃接合部ガンができると周辺の組織が硬くなり、食べ物が食道から胃へとスムーズに流れにくくなり、飲み込んだ時につかえるなどの違和感が出ることがあります。これは食道ガンの自覚症状に似ています。胃に気持ち悪さを感じる人もいます。

胃酸の逆流が起きると酸っぱい液体が口に戻ったり胸焼けを覚えたりします。食道が胃酸にさらされ炎症が起きる逆流性食道炎を疑い、内視鏡検査をしてガンが見つかることもあります。

予防など対策は内視鏡胃カメラ)による早期発見が第一です。このガンにかかわらず、ガン対策には定期的な内視鏡検査を強くオススメします。日本の内視鏡医療は世界でもトップクラスで、日に日に技術進歩している分野です。

静脈注射によるほぼ無痛の内視鏡検査を行っている医療機関も増えています。医療関係者の中には人間ドッグの際にバリウムによる検査をはさまず、直接内視鏡検査に進んでしまう人も多いです。   つづく・・・

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| ガン・悪性腫瘍 | 09:41 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
食道胃接合部ガン 3

おはようございます。昨日は鹿肉を頂きました。
蝦夷鹿は臭みもなく、美味しかったです。

さて、胃ガンでも食道ガンでもない食道と胃の境目(接合部)にできるガンが食道胃接合部ガンです。食道と胃の筋層の境目が境界とされ、そこから上下2の範囲に発生したガンを組織型、つまり扁平上皮ガン(食道ガン)か腺ガン(胃ガン)かに関わらず食道胃接合部ガンとしています。

欧米では以前から食道胃接合部ガンは比較的多く見つかっています。米国では1975年からの30年間で約5倍に増えたと報告されました。日本でも将来的には患者数が増える可能性があるとされています。

関係学会の調査によると国内でも2001〜2010年の間で手術数が倍増しています。正確な患者数はまだわかっていませんが、食道ガンや胃ガンに比べて頻度は低いものの最近増加傾向にあります。

このガンが増加傾向にある原因は欧米化した食生活肥満が社会問題化したことと密接に関係しています。食道胃接合部ガンの原因のひとつは胃酸逆流です。

肥満などにより腹圧が上昇加齢による括約筋の緩み(食道と胃の境界では食べ物が戻らないようにするため下部食道括約筋という筋肉によって開いたり閉じたりしています)などで起こりやすいとされます。また胃ガンの予防のためピロリ菌を除去すると胃酸の分泌が増加しますが、これも一因と考えられています。   つづく・・・

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| ガン・悪性腫瘍 | 08:48 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
食道胃接合部ガン 2

おはようございます。近所の白梅が見頃です。
気温が目まぐるしく変わる季節なのでご自愛を!!

さて、胃ガンでも食道ガンでもない食道と胃の境目(接合部)にできるガンが食道胃接合部ガンです。食道と胃はつながっていて、いずれも上部消化管に分類されます。

口から入った食べ物は、食道を通った後、胃の中に2〜4時間とどまり、消化液でドロドロの状態にされた後に腸へと送り出されます。食道と胃の境界では食べ物が戻らないようにするため下部食道括約筋という筋肉によって開いたり閉じたりしています。

食道は主に胸部、胃は腹部にあり、内側の粘膜の組織はそれぞれ大きく異なります。食道粘膜を構成するのは扁平上皮ですから、ここに発生するガンは扁平上皮ガンです。一方、胃の粘膜を構成するのは円柱上皮です。ここに発生するガンは腺ガンです。

扁平上皮と円柱上皮の境目を接合部とすれば良いように思えますが、このつなぎ目は、時により胃酸逆流などの影響を受けて変化することがあり、移動することがあるので判断基準にはならないのです。そこで食道と胃の筋層の境目が境界とされています。ここから上下2の範囲に発生したガンを組織型、つまり扁平上皮ガンか腺ガンかに関わらず食道胃接合部ガンとしています。

一方、欧米では腺ガンを対象として食道胃境界部から食道側1僉胃側2までの範囲に発生したガン、もしくはここに中心を置くがんを「真の食道胃接合部ガン」としています。この違いは欧米には日本と違いバレット食道など食道に発生する腺ガンが多いため腺ガンを中心に考えられているからです。

バレット食道とは、食道下部粘膜(内腔表面)のもともとあった扁平上皮が胃酸の逆流などの影響により円柱上皮に置換された食道をいいます。置換した円柱上皮はバレット上皮と呼ばれ食道腺ガン(バレット食道ガン)が発生しやすいと考えられているます。   つづく・・・

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| ガン・悪性腫瘍 | 09:17 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
食道胃接合部ガン 1

おはようございます。今日は立春です。
最高気温も18℃の予報です。ボチボチと…

さて、2019年1月16日、厚労省は12016年に全国で新たにガンと診断された患者数は計99万5132人だったと発表。同年施行のがん登録推進法に基づき、国が患者情報をデータベース化する「全国がん登録」が導入されてから初めての集計です。

「全国がん登録」は、全ての病院に届け出を義務づけ診療所も任意で届け出ができます。医療機関が任意で届け出ていた従来の集計方法と比較すると前年から約10万人の大幅増となり過去最多です。

患者数の内訳は男性56万6575人、女性42万8499人(58人は性別不明)。部位別では大腸、胃、肺、乳房、前立腺――の順で多く、男性は、女性は乳房が、それぞれ最多でした。都道府県別の人口10万人当たり罹患率は、高いところが、長崎県(454.9)、秋田県(446.3)、香川県(436.7)です。

低いところでは、沖縄県(356.3)、愛知県(367.5)、長野県(367.6)でした。「全国がん登録」では、診断日や居住地のほか、ガン発見の経緯や治療内容など26項目の情報が収集されます。厚労省は早期発見や医療体制整備、研究などに生かすとともに都道府県に周知して地域別のガン対策に活用していく模様です。

胃ガンヘリコバクター・ピロリ菌の感染減により減少傾向にありますが、日本人の食生活の変化により、胃ガン以外の欧米型ガンが増えてきています。近年、欧米では胃ガンでも食道ガンでもない食道胃接合部ガンというガンが増加傾向にあります。

食道胃接合部ガンとは、読んで字のごとく食道と胃のつなぎ目に発生するガンです。日本でも将来的には患者数が増える可能性があるとされています。以前は噴門ガンとも呼ばれていましたが、この呼び方になったのは最近です。噴門は食道につながる胃の入り口です。具体的には食道胃接合部の上下2cmの範囲にガンの中心部があるものを食道胃接合部ガンと定義しています。

従来は食道ガンもしくは胃ガンとして分類されていた病気であり、食道胃接合部ガンとして独立した疾患としてまとめられたデータは豊富ではありません。食道胃接合部ガンという名が『胃癌取り扱い規約』に掲載されたのは2010年からです。   つづく・・・

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| ガン・悪性腫瘍 | 09:09 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
メラノーマ 4

おはようございます。今日の最高気温は18℃の予報。
氷雨が降り冷え込む模様です。初冬の香りがします。

さて、皮膚ガンには「ほくろのガン」とも呼ばれるメラノーマ悪性黒色腫)があります。メラノーマは皮膚ガンの一種で、見た目はほくろとよく似ています。メラノーマは足の裏や手のひら、爪、顔、胸、腹、背中など様々な部位にできます。

また、眼球、鼻や口の中、肛門部などの粘膜にできることもあります。悪性黒色腫の原因はまだ明らかになっていませんが、紫外線皮膚への摩擦・圧迫といった外からの刺激が関係していると考えられています。

日本では1年間で人口10万人あたり1〜2人発症するといわれています。50歳代から増加し、60〜70歳代に最も多く発症します。厚労省の調査による日本におけるメラノーマの患者数は約4,000人です。

ほくろとメラノーマを区別する方法「ABCDルール」があります。A (Asymmetry)左右非対称です。メラノーマは左右非対称の形をしていることが多く、左右非対称ならメラノーマの可能性があります。

B (Borderless)辺縁不明瞭です。ほくろの辺縁がはっきりしているのに対し、メラノーマの辺縁は不明瞭です。これもガン細胞の多様性によるものです。

C (Color)色調です。メラノーマは真っ黒の部分と薄い部分が不規則に混在し色ムラができます。色調が単一かどうかはメラノーマとほくろを見分けるうえで重要な要素になります。

D (Diameter)直径です。メラノーマかどうか一番わかりやすい項目として大きさがあります。メラノーマはガンですので時間とともに大きくなります。その直径が6〜7mmを超えるとメラノーマの可能性大です。

確定診断には切除して病理組織検査をします。「ABCDルールに当てはまらないから大丈夫」と素人判断せずに、心配なほくろは皮膚科専門医に診察してもらうことが大事です。メラノーマは数年前まで「抗ガン剤も放射線治療も効かない怖いガン」と考えられていました。

近年は免疫チェックポイント阻害剤を含む新規薬剤が登場して効果が期待できるようになりました。2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑博士の研究成果によるガン治療薬がオプジーボです。これも免疫チェックポイント阻害剤です。

ガンに対する第四の選択肢となる免疫療法を提示した功績は、国内外の研究者から高く評価されているのは、ご存じの通りです。オプジーボが最初に日本で保険適用薬として認可されたのは、2014年7月、メラノーマに対しての使用認可でした。

その後、オプジーボが効くのは、メラノーマだけではなく、2015年12月に厚労省は切除不能な肺ガン(非小細胞肺ガン)の治療にオプジーボの使用を認可しています。その適用範囲は拡大しています。メラノーマは早期発見できれば治すことができるガンであることを知っておきましょう。   〆

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| ガン・悪性腫瘍 | 09:11 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
メラノーマ 3

おはようございます。先日、豊洲を車で通りました。
あの辺は随分変わりました。でも高潮とか大丈夫!?

さて、皮膚ガンには「ほくろのガン」とも呼ばれるメラノーマ(悪性黒色腫)があります。メラノーマは皮膚ガンの一種で、見た目はほくろとよく似ています。ほくろとメラノーマを区別する方法「ABCDルール」があります。ABCDルールは医学部生が皮膚科で勉強するメラノーマとほくろの見分け方です。

医師国家試験でも頻出されるそうです。ABCDルールを基準にほくろを観察すれば、メラノーマかどうか見分ける手助けになります。ただし、あくまでもこの方法は診断の補助に使うものです。疑わしいほくろは早い段階で皮膚科専門医の診察を受けることをオススメします。

A (Asymmetry)左右非対称です。メラノーマは左右非対称の形をしていることが多く、左右非対称ならメラノーマの可能性があります。B (Borderless)辺縁不明瞭です。ほくろの辺縁がはっきりしているのに対し、メラノーマの辺縁は不明瞭です。これもガン細胞の多様性によるものです。

C (Color)色調です。メラノーマは真っ黒の部分と薄い部分が不規則に混在し色ムラができます。色調が単一かどうかはメラノーマとほくろを見分けるうえで重要な要素になります。

D (Diameter)直径のことです。メラノーマかどうか一番わかりやすい項目として大きさがあります。メラノーマはガンですので時間とともに大きくなります。その直径が6〜7mmを超えるとメラノーマの可能性大です。

診察では大きさを測り、1ヶ月後、半年後と経過をみていき、ほくろが大きくなってくるようなら要注意です。大きさを判断するのに一番お手軽なのは鉛筆だそうです。鉛筆の直径がだいたい7mmありますので、鉛筆の裏側を押し当てて隠れるかどうかチェックすると簡単にわかります。

近年では「ABCDEルール」とするものもあります。E(Evolving)変化することです。大きさが拡大し色・形・症状が変化してきます。比較的短期間(約1〜2年以内)に次のような変化があれば要注意です。色の変化として、一般に薄い褐色が濃い黒色に変化する場合が多くあります。また色調に濃淡が生じて相混じったり、一部色が抜けてまだらになることもあります。

大きさの変化として、1〜2年以内の経過で直径2〜3mm程度の色素斑(しきそはん)が5〜6mm以上になった時は注意すべきです。短期間に目立って大きくなるものは要注意です。形の変化としては、色素斑の辺縁がギザギザに不整になったり、しみ出しが出現したりすることがあります。

色素斑の一部に硬結(こうけつ)や腫瘤(しゅりゅう:かたまりのできもの)が出現した場合は要注意です。さらに硬さの変化として、一般にほくろは均一な硬さをしていますが、その一部または全体が硬くなってくることがあります。

そして、爪の変化として、爪にできる場合はほかの皮膚と違い、爪に黒褐色の色素線条縦のスジ)が出現し、半年〜1年くらいの短期間に色調が濃くなってスジの幅が拡大してきます。進行すると爪が割れたり、色素のしみ出しが出現することがあります。   つづく・・・

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メラノーマ 2

おはようございます。昨日は臨時休診でしたが、
今日から通常診療です。「秋深き…」しみじみです。

さて、皮膚ガンには「ほくろのガン」とも呼ばれるメラノーマ悪性黒色腫)があります。メラノーマは見た目はほくろとよく似ています。日本では1年間で人口10万人あたり1〜2人発症するといわれています。50歳代から増加し、60〜70歳代に最も多く発症します。また発症数は少ないものの20〜30歳代にもみられます。

漫画「巨人の星」に出てくる星飛雄馬の初恋の人、美奈さんはメラノーマができた指で夜空を指し「死の星」と表現しています。実際、その後若くして命を落とすストーリーになっています。

ほくろとメラノーマを区別する方法「ABCDルール」があります。ABCDルールは医学部生が皮膚科で勉強するメラノーマとほくろの見分け方です。医師国家試験でも頻出されるそうです。

ABCDルールを基準にほくろを観察すれば、メラノーマかどうか見分ける手助けになります。ただし、あくまでもこの方法は診断の補助に使うものです。疑わしいほくろは早い段階で皮膚科専門医の診察をうけることをオススメします。

A (Asymmetry)左右非対称です。メラノーマは左右非対称の形をしていることが多く、左右非対称ならメラノーマの可能性があります。B (Borderless)辺縁不明瞭です。ほくろの辺縁がはっきりしているのに対し、メラノーマの辺縁は不明瞭です。これもガン細胞の多様性によるものです。

C (Color)色調です。メラノーマは真っ黒の部分と薄い部分が不規則に混在します。辺縁不明瞭と同様にメラノーマ細胞がつくるメラニンの量はガン細胞ごとに異なります。

その結果、メラノーマには色ムラができます。色調が単一かどうかはメラノーマとほくろを見分けるうえで重要な要素です。また、メラノーマは自然消退することがあります。免疫細胞に攻撃された結果と考えられています。自然消退した部分は普通の肌色に戻ります。メラノーマには黒の濃さに違いがあり、ときどき黒い中に肌色の部分があるのが特徴です。

ちなみに完全に自然消退したように見えたメラノーマが数年後再発・転移して見つかることがあります。消えたように見えてもメラノーマ細胞は体のどこかに残り生き続けていると考えられています。つまり「消える」イコール「治る」ではありません。自然消退したほくろに関してはメラノーマを疑うことがあります。   つづく・・・

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| ガン・悪性腫瘍 | 08:55 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
メラノーマ 1

おはようございます。明日10月16日(火)は臨時休診
となります。17日は通常診療となります。ご理解のほど…

さて、ガンと聞くと大腸ガン肺ガンなどの体内にできるガンをイメージしがちですが、皮膚にできる皮膚ガンの一種で「ほくろのガン」とも呼ばれるメラノーマ悪性黒色腫)は見た目はほくろとよく似ています。

メラノーマは足の裏や手のひら、爪、顔、胸、腹、背中など様々な部位にできます。また眼球、鼻や口の中、肛門部などの粘膜にできることもあります。悪性黒色腫の原因はまだ明らかになっていませんが、紫外線皮膚への摩擦・圧迫といった外からの刺激が関係していると考えられています。

メラノーマは自分で発見できるため、ガンである可能性に気づければ早期発見につながります。早期発見のためには自分の皮膚を定期的に観察するセルフチェックが必要です。ほくろとメラノーマを見分ける方法に「ABCDルール」があります。

A (Asymmetry)左右非対称という意味です。メラノーマは左右非対称の形をしていることが多いです。ほくろを中心で線を引いてみて、左右が同じ形をしているかどうかで判断します。左右非対称ならメラノーマの可能性があります。なぜメラノーマは左右非対称になるのかは腫瘍内のガン細胞の多様性によるものです。

ガン細胞はそれぞれひとつひとつ違っています。一見ひと固まりのメラノーマのように見えても、実際はさまざまなメラノーマ細胞の集団で構成されています。その中で増殖速度が違うメラノーマ細胞が組み合わさることで左右非対称性が生まれます。増殖の速い細胞集団は早く拡大し、増殖が遅い細胞集団はあまり形を変えません。結果として、不均一な形となって左右非対称となります。

B (Borderless)辺縁不明瞭の意味です。ほくろの辺縁がはっきりしているのに対し、メラノーマの辺縁は不明瞭です。これもガン細胞の多様性によるものです。メラノーマはほくろのガンと言われますが、正しくは皮膚の色をつくる細胞であるメラノサイトがガン化したものです。

人の皮膚の色はメラノサイトがつくるメラニンの量によって濃さが変わります。メラノーマ細胞はガン細胞です。ガン細胞には多様性があることから、それぞれのメラノーマ細胞がつくるメラニンの量に差が見られます。その結果、辺縁が不明瞭になります。   つづく・・・

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| ガン・悪性腫瘍 | 08:58 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP -
ガン進行・転移 アスパラギン 3

おはようございます。春物のコートを買ってみました。
やはり軽い。厚手のダウンと比べると随分と違います。

さて、英科学誌『Nature』(ネイチャー)に掲載されたケンブリッジ大学の研究者らの研究論文「Asparagine bioavailability governs metastasis in a model of breast cancer 」よるとアスパラギンと呼ばれる栄養素が不足すると乳ガン細胞の成長が妨げられることが動物実験で分かったと公表しています。

研究論文の主執筆者である英ケンブリッジ癌研究所のグレッグ・ハノン教授は「研究は重大な成果となる可能性がある」としながらも、今後さらに多くの研究を重ねる必要があることを強調しています。しかし「人間に置き換えられる保証はない」と述べる一方で、マウスと同様の作用が働いていることを示す有望な兆候が見られたことを付け加えています。

しかし、今回のマウス実験は人間でも同じように効果があるかどうかは不明ですが、もし効果があるとするならば、一切アスパラギンを含まない食事をすることでガンの転移を抑えることが出来るかもしれません。食事の変化をガンの拡散を促進する生体内作用に関連づけたのは、今回の研究が初めてとなる可能性があります。

食品とガン進行転移との関係を示す研究論文の主執筆者ハノン教授は「腫瘍細胞のアスパラギン生成能力を変化させるか、体内でアスパラギンの可用性を低下させる薬剤でマウスを治療する、もしくは餌からアスパラギンを除去するかのいずれかの方法で転移を減少させることができた」と説明しています。

また「特定のガンが特定の食べ物にやみつきだという可能性が高まっている。将来は、患者の食事を調整したり、薬を投与したりして、ガン細胞がこれらの栄養素を得られないようにし治療の効果を高められると期待している」と話しています。さらに「マウスに与える餌に含まれるアスパラギンを減らすと転移が半減した」と語ります。

アスパラギンを制限するには、将来は栄養バランスは取れているがアスパラギンを含まない特殊な飲み物を、ガン患者が食事代わりに飲むという治療法を研究者たちは想定しています。


ごくありふれたアミノ酸の体内の生成量や食物からの吸収量を抑えると、乳ガンの転移を阻止できる可能性があることがマウス実験で判明しています。今回の実験では非必須アミノ酸のアスパラギンが乳ガン拡散でのカギとなっている可能性があるのです。今回の研究成果を通じてガン細胞が女性の胸部内の発生部位から拡散するのを防ぐ方法がもたらされる可能性に期待を寄せています。  〆

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