● 荻窪 教会通り てんゆ堂鍼灸院 「日日是好日」●

    
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荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
臓器同士の会話 3

おはようございます。朝起きると自宅の窓の結露が凄〜いです。
それだけ外気温が下がってきているんですね。羽毛布団の季節です。

さて、今まで人体のイメージは「が全体の司令塔となり、他の臓器はそれに従う」というものでした。ところが最新科学は、なんと体中の臓器細胞が放出するホルモンサイトカインマイクロRNAなどのメッセージ物質によって互いに直接、情報をやりとりすることで私たちの体は成り立っているという事実が明らかになってきたのです。いわば臓器同士の会話をしているのです。臓器や細胞の間で交わされるひそやかな会話。さまざまな病気の原因にもメッセージ物質のやりとりに起きているなんらかの異常が密接に関係していることが明らかになってきました。

ところで、東洋医学では昔から「五臓六腑」を重視してきました。五臓肝、心、脾、肺、腎六腑胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦。そして奇恒の腑(きこうのふ)というのがあります。これは骨、髄、脳、脈、胆、女子胞(子宮)です。五臓とは「精気を蔵して瀉さざるなり。故に満も実すること能わず」「精神、血気、魂魄を蔵するゆえんのものなり」とあります。五臓の特性は精気を内に蔵している実質器官であり、生命活動の中枢となって働きます。 六腑とは「物を伝化して蔵さず。故に実するも満つること能わざるなり」「水穀を化して津液を行るゆえんのものなり」とあります。六腑の特性は中空器官で飲食物を受け入り、消化して次の器官に渡します。また水分の吸収、配布、排泄に関与します。奇恒の腑は「地気の生ずる所なり、皆、陰に蔵れて地に象る。故に蔵して瀉さず、名づけて奇恒の腑という」。奇恒の腑は形体は六腑に似て中空ですが、性質や働きは臓に似て精気を蔵します。そのため奇恒の腑と呼ばれます。

奇恒の腑の中のは「諸々の髄は皆、脳に属す」「脳は髄の海たり。髄海有余ならば、則ち軽勁多力、自ずからその度を過ぐ」となります。つまり髄が集まったものが脳となります。 脳は精髄が頭蓋腔に集まったもので「髄海」「清明の府」と呼ばれます。 視る、聞く、話す、行動、感覚、思索、記憶など高度な神経活動は脳にもあるとみたようです。脳が充実していれば、耐久力だけでなく、 全てにおいて一般の基準を超えるとあります。不足すると眩暈、耳鳴り、身体がだるいなどの症状を呈する 心、肝、腎などの機能が統合されたものであるとされ、特に腎気(精)の盛衰と密接な関係があります。

東洋医学では”脳が全体の司令塔”という概念が端からありません。臓腑は互いに相生(そうせい。互いが相乗効果で良い相性を生む)、相克(そうこく。互いに暴走しないように抑制し合う)という関連性をもっています。現代の最先端医学がたどり着いた答えをすでに東洋医学は知っているのです。古くて新しいのが東洋医学です。  〆

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| 東洋医学 基礎講座 | 09:01 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
臓器同士の会話 2

おはようございます。狭山産のをいただきました。
少し硬めの柿が美味しいです。秋はイイなぁ〜!!

さて、脳が出すことが知られていたメッセージ物質と同じような物質を心臓の心房細胞も出していることを発見し世界から大注目されました。そのメッセージ物質はANP心房性ナトリウム利尿ペプチド)です。主に心房で合成・貯蔵され、血液中に分泌されるホルモンです。水・ナトリウムの利尿、血管の拡張、レニン・アルドステロンの分泌抑制、循環血漿量の減少など多彩な生理作用を介して生体の体液バランスならびに血圧調整に関与しています。同様にBNP脳性ナトリウム利尿ペプチド)は主に心室から血液中に分泌されるホルモンです。強力な水・ナトリウム利尿作用、血管拡張作用を有しており、心室に負荷がかかると分泌され交感神経系およびレニン・アンギオテンシン系を抑制して、それらのホルモンと拮抗的に働いて心不全などの病態を改善させます。

ANPの分泌は心房圧による心房筋の伸展によって刺激されるため、ANPが高値の場合、心房負荷循環血漿量の増加を起こす病態が存在することを意味しています。ANPは心不全腎不全などの重症度や治療効果を判定するときに検査されます。その他、高血圧の病態把握、内分泌疾患のスクリーニング検査などにも用いられています。BNPも同様に心不全の臨床的指標として非常に有用とされています。BNPはANPに比較して変化率が大きいのが特徴です。例えば、重症の心不全ではANPよりはるかに上昇するため、心不全の指標としてはANPより優れています。また心室機能の把握、心不全や心肥大の治療効果の確認、抗腫瘍薬、向精神薬の心筋障害の早期感知にも役立てられています。基準値はANP:40pg/ml以下。BNP:20pg/ml以下。異常な場合に疑われる病気は高値では本態性高血圧、うっ血性心不全、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症などです。低値では脱水状態、利尿薬の影響などです。

何らかの原因で血圧が上がり、心臓に負担がかかると心臓の細胞から盛んにANPが放出され始めます。いわば「疲れた、しんどい」という心臓からのメッセージを全身に伝える物質です。このANPがもつ能力を利用して、なんとガン転移・再発効果的に抑えようという全く新しい治療への扉が開きつつあります。  つづく・・・

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| 東洋医学 基礎講座 | 09:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
臓器同士の会話 1

おはようございます。今朝も氷雨で随分と冷え込んでいます。
何となく体調が良くない”という方に鍼灸治療がオススメです。

さて、現代の最先端医学の世界で、これまでの人体観を覆す巨大なパラダイムシフトが起こりつつあります。今まで人体のイメージはが全体の司令塔となり、他の臓器はそれに従うというものでした。ところが最新科学は、その常識を覆しつつあります。なんと体中の臓器細胞が放出するホルモンサイトカインマイクロRNAなどのメッセージ物質によって互いに直接、情報をやりとりすることで私たちの体は成り立っているという事実が明らかになってきたのです。このいわば臓器同士の会話を知ることで、いま医療の世界に大革命が起きています。

京都大学医学部教授等を経て独立行政法人国立循環器病研究センター理事・研究所所長などを歴任した寒川賢治氏は脳が出すことが知られていたメッセージ物質と同じような物質を心臓の心房細胞も出していることを発見し世界から大注目されました。そのメッセージ物質はANP心房性ナトリウム利尿ペプチド)です。主に心房合成・貯蔵され、血液中に分泌されるホルモンです。水・ナトリウムの利尿、血管の拡張、レニン・アルドステロンの分泌抑制、循環血漿量の減少など多彩な生理作用を介して生体の体液バランスならびに血圧調整に関与しています。

同様にBNP脳性ナトリウム利尿ペプチド)は主に心室から血液中に分泌されるホルモンです。強力な水・ナトリウム利尿作用、血管拡張作用を有しており、心室に負荷がかかると分泌され、交感神経系およびレニン・アンギオテンシン系を抑制して、それらのホルモンと拮抗的に働いて心不全などの病態を改善させます。    つづく・・・

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| 東洋医学 基礎講座 | 09:08 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
扁鵲 「六不治」 2

おはようございます。台風の影響なのか昨夜は強い秋雨でした。
一雨ごとに季節が移り変わっていきます。ハロウィンも近い!!

さて、中国は前漢代(紀元前206年〜8年)の歴史家「司馬遷(シバセン)」
(紀元前145年?〜 紀元前87年?)が編纂した中国の歴史書
史記(シキ)』の中の『列伝』七十巻には『扁鵲倉公列伝
があります。ここに「六不治(リクフチ)」が記載されています。
前文ではいつもと違う兆候を身近な人が気付き直ぐに受診
させるのが大切だと現代でも通用する事を言っています。
今日は「六不治」の内容です。

驕恣不論於理,一不治也
 驕恣理を論ぜざるは、一の不治なり。
 患者驕り高ぶって勝手気ままに振る舞い道理を無視する事。
 医師の言う事を聞かずに自己判断するとも訳せます。
 禁煙、禁酒、適度な運動をすすめても聞き入れないのもそうです。 

軽身重財,二不治也
 身を軽んじ財を重んずるは、二の不治なり。
 身体を軽んじ病気過小評価し金を大切にする事。
 本来、必要な医療費を出し渋る健康<宝石って人がいます。
 米国ではお金がなくて医療を受けられない人も多いのです。
 日本の国民皆保険ってイイ制度っていうかありがたいですね。

衣食不能適,三不治也
 衣食適する能わざるは、三の不治なり。
 衣服食物が病人にとって不適切な事。
 でも短パンTシャツ健康ドリンク毎日飲んだりしていませんか!?
 衣食住の全てを再点検してみるのはどうでしょう。

陰陽併,臓気不定,四不治也
 陰陽并背、臓気定まらざるは、四の不治なり。
 内臓の陰陽の調和が崩れて気が乱れ臓気が定まらない事。
 様々な薬や治療で病態がより複雑化難治傾向となります。
 東洋医学では「心身一如」です。ネガティブ思考に要注意です。 

形羸不能服薬,五不治也
 形つかれて服薬能わざるは、五の不治なり。
 身体が衰弱して薬を服用する事ができない事。
 現代では点滴もありますが、やはり食べられないと衰弱が早いです。
 薬は決まった量を一定期間服用し、必要以上に飲まないのがイイ。

信巫不信医,六不治也
 巫女を信じ医を信ぜざるは、六の不治なり。
 助かる命占い宗教だけを信じ、適切な医療を受けずに
 亡くなる事件がしばしば報道されています。もう21世紀ですから・・・
 検査値画像だけで患者さんに触れも顔も観ない医師
 もいるのも事実ですが暗示に惑わせされてはいけません。

「六不治」の最後にはこう書かれています。
有此一者,則重難治也
この状態が一つのでもあてはまる場合は、病気は治らないか、
あるいは治す事ができても治療は非常に困難である。

現代ではゲノム、遺伝子治療、iPS細胞、再生医療などの最先端医療
が注目されています。日々研究され日々進歩しています。
しかし、その恩恵を受ける世代はもう少し先かもしれません。
病気の多くは生活習慣から来る身近な問題が原因です。
二千数百年前の医者が現代社会に警告を発しています。
結構、現代人にもあてはまるものが多い事に驚かされるでしょう。
古代も現代人もそう人は変わっていないようです。
日々の生活の心がけが「養生」です。これが大切ですね。
いつも楽しく感謝の気持ちで暮らせば死ぬ日まで元気で生きられます。
                 〆

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| 東洋医学 基礎講座 | 09:08 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
扁鵲 「六不治」 1
おはようございます。帰宅途中にフッと香るキンモクセイはイイ感じです。
とても好きな香りですが一昔前はトイレの芳香剤の代名詞でした。

さて、今から2500年位前中国春秋時代(紀元前475年〜紀元前221年)
末期の伝説的な名医「扁鵲(ヘンジャク)」(生没年は不詳。本名:秦越人)。
扁鵲が著したとされる『難経(ナンギョウ)』は古典医書『黄帝内経(コウテイダイケイ)』
ダイジェスト版としての体裁を取り、『黄帝内経』の中の81種の難解な部分
解説する問答形式で編述されています。基礎と臨床における具体的で
実用的な鍼灸の臨床上の問題についても触れています。
そして扁鵲は脈診の名人として名を馳せています。
特に鍼灸の分野で脈診が重んじられる「経絡治療」を行う鍼灸師さん
にとって『難経』は必読書とされています。扁鵲とは(風に乗り舞い踊るかささぎ)
との意味で、一箇所に留まらず各地を渡り往診に次ぐ往診を続ける姿を
重ね扁鵲と尊称されたようです。扁鵲の姿はその名から鵲(カササギ)の姿となり
鍼治療をしたとされています。石図像として今日まで残っています。(下図)

         


中国は前漢代(紀元前206年〜8年)の歴史家「司馬遷(シバセン)」
(紀元前145年?〜 紀元前87年?)は中国の歴史書『史記(シキ)』
を編纂しています。「本紀」十二巻、「」十巻、「」八巻、「世家」三十巻、
列伝」七十巻から成り、「列伝」には『扁鵲倉公列伝
があります。ここに「六不治(リクフチ)」が記載されています。
病に六つの不治があり病気が治らない6つの理由が書かれています。

前文があるので書いておきます。
使聖人預知微,能使良医得蚤従事,則疾可已,身可活也。
人之所病,病疾多;正義曰病厭患多也,言人厭患疾病多甚也。
而医之所病,病道少。徐廣曰;「所病猶療病也。」故病有六不治


要約しますと、「人が病気のかすかな兆候にはやく気付いて、
名医に早くから治療してもらえば、病気は治せるし、
身は活きる事ができる。人が心配するのは病気の多い事であり、
医者が心配するのは療法の少ない事である。
それ故、病気には六つの不治がある」

いつもと違う兆候を身近な人が気付き、直ぐに受診
させるのが大切だと言っています。現代にも通用する事を言って
くれています。     つづく・・・

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| 東洋医学 基礎講座 | 09:06 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
痺証 5

おはようございます。気が早いてんゆ堂さんは年末恒例の院内スリッパと、
タオル新品に交換しました。ちょっと気分もリフレッシュです。

さて、「痺証(ヒショウ)」のお話の続きです。
「痺証」とは風・湿・寒などの外邪が身体を侵入し経絡の閉阻し、
気血の運行を滞らせます。筋肉痛、関節痛、しびれ、
重だるさ、関節の屈伸障害、関節腫大、熱感
・・・
そこで根本治療できる東洋のお薬である漢方薬の、
関節痛や神経痛に有効なモノがあるのでご紹介しましょう。
勿論、かかりつけの医師に相談して下さい。
また下記の漢方薬は目安ですから必ず専門の方に伺ってからに下さい。

●「薏苡仁湯(ヨクイニントウ)」
 これは「湿痺」に適応します。常に同じ部位の筋肉痛・関節痛があり、
 四肢が重だるい疼痛やしびれ痛い、また軽い浮腫、関節腫脹や、
 関節水腫(関節に水がたまる)がある場合などに用いられます。

●「二朮湯(ニジュツトウ)」
 これは「上半身の湿痺」で神経痛頸肩腕症候群、
 肩関節周囲炎
(五十肩)、手首や手指の関節が痛む、
 関節リウマチ
などに汎用されます。

●「疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)」
 これは「風湿痺」である四肢のしびれ痛み遊走性の痛み
 軽度の浮腫、関節の運動障害などの症状に、皮膚につやがない
 しびれ感などの「血虚」の症状を呈するものに用います。

●「桂枝加苓朮附湯(ケイシカリョウジュツブトウ)」
 これは江戸時代の著名な医師である「万病一毒説」の提唱者である、
 「吉益東洞(ヨシマス・トウドウ)」が著した医書である「方機(ホウキ)」に収載
 されている薬方です。「寒湿痺」による関節痛、神経痛に効果
 があり、感冒初期の悪寒、発熱がある場合に適応となります。 
 感冒の初期での節々が痛い場合は「麻黄湯(マオウトウ)」がイイ。

●「麻杏薏甘湯(マキョウヨクカントウ)」
 これは「風湿の表証」で頭痛、頭が重い、軽度の悪寒、微熱、
 腰や背中あるいは全身のしびれ痛みとだるさ、運動障害などの症候がある
 場合が適応です。急性期の関節痛にも用いられます。

●「治打撲一方(ヂダボクイッポウ)」
 打撲捻挫などによる関節痛にはコレです。
 この状態を「熱痺(ネッピ)」と言います。
 「熱邪(ネツジャ)」が経絡を阻滞し局所の関節の疼痛、熱感、発赤
 腫脹が特徴で触れると酷く痛みを訴えます。
 打撲などによる関節の急性炎症などが当てはまる病証です。
 また、「風・湿・寒邪」などが長期間うっ滞した結果、
 化熱して生じる場合も割合に多いです。冷やすと痛みは軽減します。
 熱症状が診られ咽頭痛、発熱、口渇、多汗、煩躁、小便は黄色で少量です。
 脈象は「(濡)」などで、舌診では「黄膩苔(オウジタイ)」が診られます。
 鍼灸治療では「清瀉熱毒」として「大椎」、「曲池」には点刺放血
 する「皮膚刺絡(ヒフシラク)」を行うのも熱症状を取るには上策です。

その他、鍼灸治療には「経筋(ケイキン)」という概念があります。
例えば、膝痛の場合、患側の足背の胃経榮穴兪穴
特異な圧痛を認めれば、「皮内鍼」で固定する
経筋治療」などもあります。コレが著効をあげるケースも割合に多い。

日本に持ち込まれた鍼灸や漢方薬などの東洋医学は、
既に1500年以上続き長い臨床経験で有益性が高いので現存しています。
なかなか治らない場合は近くて遠い!? 東洋医学をお勧めします。  〆

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・肩コリ・筋肉痛の薬 「エアゾール剤」
・冷湿布 or 温湿布 1・2
・筋弛緩剤 1・2
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・刺絡(シラク)
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| 東洋医学 基礎講座 | 09:21 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
痺証 4

おはようございます。てんゆ堂近くの青梅街道の街路樹「トウカエデ
落葉して来ました。沿道の商店の方々はお掃除が大変な季節です。

さて、「痺証(ヒショウ)」のお話の続きです。
「痺証」とは風・湿・寒などの外邪が身体を侵入し経絡の閉阻し、
気血の運行を滞らせます。筋肉痛、関節痛、しびれ、
重だるさ、関節の屈伸障害、関節腫大、熱感
・・・
それぞれ外邪によりしびれ病態に特徴があります。
今日は「風痺(フウヒ)」=「行痺(ギョウヒ)」、「寒痺(カンピ)」=「痛痺(ツウヒ)」、
「湿痺(シッピ)」=「着痺(チャクヒ)」、「熱痺(ネッピ)」の漢方薬の話です。

関節痛神経痛があると多くの方は整形外科にいきます。
シップ剤鎮痛剤が処方される事が多いです。
そして、リハビリ科などに通院して運動療法牽引療法・・・
これで症状が改善される方もいますが良くならない方も多いです。
そして巡り巡って鍼灸院にたどり着く方も実に多いのです。
多くが慢性に経過している方が多いです。
特に高齢者さんはいくつも病院を掛け持ちしている方がほとんどです。
A病院で血圧の薬を3剤、Bクリニックで胃薬と他に3剤、C医院で・・・
膨大な薬を大量に貰っていますが、多くの方が自己判断で加減しています。
これじゃ医原病多くの薬の服用で別の病気になってしまいます。
シップ剤抗炎症剤鎮痛剤は根本的に治している訳ではなく、
症状を薬の成分で押さえ込んでいるだけの対症療法です。
そこで根本治療できる東洋のお薬である漢方薬の、
関節痛や神経痛に有効なモノがあるのでご紹介しておきましょう。
勿論、かかりつけの医師に相談して下さい。
また漢方薬は目安ですから必ず専門の方に伺ってからにして下さい。

●「薏苡仁湯(ヨクイニントウ)」
 これは「湿痺」に適応します。常に同じ部位の筋肉痛・関節痛があり、
 四肢が重だるい疼痛やしびれ痛い、また軽い浮腫、関節腫脹や、
 関節水腫(関節に水がたまる)がある場合などに用いられます。
                       つづく・・・

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| 東洋医学 基礎講座 | 09:16 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
痺証 3

おはようございます。今季初のがTOKYOにも降って来ました。
底冷えもしますから来院の方は足元を気をつけて下さいませ。

さて、「痺証(ヒショウ)」のお話の続きです。
「痺証」とは風・湿・寒などの外邪が身体を侵入し経絡の閉阻し、
気血の運行を滞らせます。筋肉痛、関節痛、しびれ、
重だるさ、関節の屈伸障害、関節腫大、熱感
・・・
それぞれ外邪によりしびれ病態に特徴があります。
今日は「寒痺(カンピ)」=「痛痺(ツウヒ)」、「湿痺(シッピ)」=「着痺(チャクヒ)」です。

●「痛痺(ツウヒ)」(寒痺(カンピ))
 「寒邪(カンジャ)」により経絡が凝滞し「気」が巡らなくなり強い疼痛を生じ、
 著しくこわばりと冷えが目立ちます。 寒いと身体も固まります。
 当然血液循環も低下し、「ヒスタミン」などの発痛物質が停滞し、
 強い疼痛となります。関節激痛刺すような痛みが出ます。
 そして固定性疼痛いつも同じ部位が痛いです。
 関節の屈伸障害も起こり、寒がり手足の冷感もあります。
 更に寒冷刺激により増悪します。つまり冷えると痛みが増します
 その代わり温めると痛みは軽減します。お風呂に入って楽になるや、
 温めて楽になるズ〜と続いている関節痛は寒邪が影響しています。
 脈象は「弦緊」などが診られます。
 鍼灸での治療方針は経絡を温ためて冷えをとり、同時に風邪と湿邪
 を取り除き痛みを和らげます。中医学では「温経散寒、疏風除湿止痛
 「温補陽気・去寒外出」として「腎兪」、「命門」、「関元」などを用います。
 「関元」や「命門」に温灸などで施灸するとイイでしょう。
 そして「腎兪」に「灸頭鍼」などもイイでしょう。
 生活の中では入浴バスタブの中で軽い関節の曲げ伸ばしを!!
 
●「着痺(チャクヒ)」(湿痺(シッピ))
 「湿邪(シツジャ)」が経絡を阻滞し気血を不通にし重だるい痛みを生じます。
 常に同じ部位の筋肉痛・関節痛があり、四肢が重だるい疼痛
 が特徴です。また軽い浮腫関節腫脹、時に「麻木感」(しびれ)を伴います。
 更に雨天、低気圧などで痛みが増悪します。
 脈象は「」などが診られ、舌診では「白膩苔(ハクジタイ)」も診られます。
 鍼灸での治療方針は湿気を取り除き経絡の流れを良くし、
 同時に風邪と冷えを取り除き痛みを緩和する方法が取られます。
 中医学では「除湿通絡、疏風散寒」となります。
 「健脾除湿」として「陰陵泉」や「足三里」。
 はたまた「豊隆」などの経穴が選穴されます。
 その他、関節痛などがある周囲の経穴を選穴し治療していきます。
 気圧の変化は自律神経に影響を与えるのはご存知の通りです。
 圧倒的に女性は気圧の変化に敏感です。
 低気圧では副交感神経優位になりますから、
 自ずとリラックスモードでグダグダしがちです。    つづく・・・

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痺証 2

おはようございます。今日、12月8日はジョンレノン命日です。
NYのセントラルパークイマジンサークルには献花と蝋燭と歌が集います。

さて、「痺証(ヒショウ)」のお話の続きです。
」は訓読みで「しびれ」です。
「痺証」とは風・湿・寒などの外邪が身体を侵入し経絡の閉阻し、
気血の運行を滞らせます。筋肉痛、関節痛、しびれ、重だるさ、
関節の屈伸障害、関節腫大、熱感
などが発生する病証です。
それぞれ外邪によりしびれ病態に特徴があります。
「痺証」は「風痺(フウヒ)」=「行痺(ギョウヒ)」、
「寒痺(カンピ)」=「痛痺(シッピ)」、「湿痺」=「着痺(チャクヒ)」、
そして「熱痺(ネッピ)」と「尫痺(オウヒ)」に分類されていますが、
特に多く臨床で診られる風・寒・湿邪による「痺証」を診ていきましょう。

東洋医学では外環境に由来する邪気を外邪と呼び6つに分けています。
風・暑・湿・燥・寒・火です。とりあえず風・寒・湿邪に話を絞ります。
真冬に長時間外で風に吹かれて神経痛になった事はありませんか!?
また梅雨寒な中を外出し雨に濡れて膝や腰が痛くなったの事ありませんか!?
更に夏にクーラーをガンガン付けて扇風機を浴びて昼寝して、
肩などの関節痛などを起こした事はありませんか!?
これらは風・寒・湿邪が人体に侵入した事で起こったのです。

●「行痺(ギョウヒ)」(風痺(フウヒ))
 「風邪(フウジャ)」が経絡に入り気の疏通を傷害し、関節痛
 や筋肉痛などの疼痛部位が定着せず遊走性疼痛
 
が特徴の病証です。「走注」とも呼ばれる事があります。
 「風邪」は風の性質があるので遊走性のしびれ痛みとなります。
 遊走性とはあちこちの関節に関節痛が出るという事です。
 また、関節の屈伸障害筋肉痛も診られます。
 特に上背部、肩〜肘〜手に現れやすいです。
 風邪は感冒初期にも多く関わるので悪寒、発熱、頭痛などの症状を伴います。
 脈象は「浮弦」などが診られます。
 鍼灸での治療方針は入ってきた風邪を外に追い出し、同時に冷えと
 湿気を取り除き痛みを止めます。中医学では「疏風通絡、散寒除湿止痛
 「治風先治血、血行風自滅」の原則により「活血調血」として、
 「血海」や「膈兪」が選穴され、感冒初期太陽病に対し、
 「大椎」、「風門」、「風池」・・・ その他、関節痛がある
 周囲の経穴を選穴し治療していきます。風邪だけならイイのですが、
 これに寒邪が絡んでくるとしつこい痛みで経過も長引きます。 つづく・・・

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痺証 1
おはようございます。ここ最近は急激に気温が低下してきました。
良く食べて良く働いて良く寝ましょう。これが一番の健康法です。

さて、東洋医学が難解に思える理由のひとつに漢字が多い
事が挙げられるでしょう。馴染みのない漢字や熟語が登場するせいで
ノックアウトされます。また、同じ意味の事が別の言い方をしたりします。
まして、中国語の簡体字なんて登場してくると・・・

今日は気温低下と共に起こりやすい「急性腰痛」(ギックリ腰)や、
慢性腰痛、坐骨神経痛などに対して東洋医学ではどう考えているか!?
そこで耳なれない「痺証(ヒショウ)」のお話。
」は訓読みで「しびれ」です。「証」は病証の事ですから、
簡単に言うと(しびれが出る病気)という事になります。
しびれ病態の特徴により、「風痺(フウヒ)」=「行痺(ギョウヒ)」、
「寒痺(カンピ)」=「痛痺(ツウヒ)」、「湿痺(シッピ)」=「着痺(チャクヒ)」、
そして「熱痺(ネッピ)」と「尫痺(オウヒ)」に分類されます。

●「行痺(ギョウヒ)」(風痺(フウヒ))
 「風邪(フウジャ)」が経絡に入り気の疏通を傷害し関節痛筋肉痛
 などの疼痛部位が定着せず遊走性疼痛が特徴の病証です。
 「走注」とも呼ばれる事があります。「風邪」は風の性質があるので
 遊走性のしびれ痛み。解りやすい!!

●「痛痺(ツウヒ)」(寒痺(カンピ))
 「寒邪(カンジャ)」により経絡が凝滞し「気」が巡らなくなり、
 強い疼痛を生じ、著しくこわばりと冷えが目立ちます。
 寒冷刺激により増悪します。つまり冷えると痛みが強くなります。
 寒いと身体も固まります。当然血液循環も低下し、「ヒスタミン」などの
 発痛物質が停滞し強い疼痛となります。現代医学にも合致します。

●「着痺(チャクヒ)」(湿痺(シッピ))
 「湿邪(シツジャ)」が経絡を阻滞し気血を不通にし重だるい痛み
 を生じます。常に同じ部位が痛み、重だるい固定性疼痛
 が特徴です。また雨天、低気圧などで痛みが増悪します。
 軽い浮腫も診られます。気圧の変化は自律神経に影響を与えるのは、
 ご存知の通りです。低気圧などでは副交感神経優位になりますから、
 自ずと低活動モード。なかなか身体機能も活動的にはなりません。

●「熱痺(ネッピ)」
 「熱邪(ネツジャ)」が経絡を阻滞し局所の関節の熱感、発赤、腫脹が特徴で、
 触れると酷く痛みを訴えます。打撲捻挫による関節の、
 急性炎症などが当てはまる病証です。また、「風・湿・寒邪」などが
 長期間うっ滞した結果、化熱して生じる場合も割合に多いです。

●「尫痺(オウヒ)」
 複数の邪が長年に渡り経絡を塞ぎ、更に「瘀血(オケツ)」(血の停滞)と、
 「痰飲(タンイン)(水の停滞と粘稠化)が併存した痰瘀互結の病態で生じます。
 関節が破壊さる事などで起こる変形性関節症や、
 「関節拘縮(カンセツコウシュク)」(長期にわたる寝たきり生活などで、
 関節が固まり動きにくくなる事で、四肢全体で特に股関節膝関節が固くなり、
 動かすと痛みをともなうようになる)がみられるのが特徴です。
 慢性的に遷延し肝腎の精血虚弱を主な特徴とします。
 「」は訓読みで(あしなえ)。その意味は足が悪く歩行が不自由な事。
 または歩行障害者を指す。変形性の腰椎症や膝関節症
 はたまた関節リウマチを連想させる病証です。
                            つづく・・・

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