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荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
過活動膀胱の鍼灸治療 8

おはようございます。小さいお灸が少し見にくく
なったので少し度数を上げた
メガネを新調しました。

さて、
過活動膀胱(overactive bladder:OAB)の患者さんは約810万人にのぼると推定されています。その頻度は加齢とともに増加し、70歳以上では3割以上の方がこの病気にかかっていると考えられています。 ですが決して加齢による体内機能の低下だけとは限りません。

東京都健康長寿医療センター研究所堀田晴美研究副部長らの共同研究グループはローラー鍼を使った軽微な皮膚刺激が、過活動膀胱による高齢者夜間頻尿緩和に効果があることを明らかにしました。この研究成果は、これまで有効な対処法がなかった夜間頻尿のための新たなセルフケア方法の開発に大きく貢献するものと期待されます。

試験方法は、排尿収縮に対する異なる効果を持つ2つのローラー鍼を用いて、クロスオーバー、 プラセボ対照、二重盲検ランダム化臨床試験を行いました。参加者は、夜間頻尿を持つ高齢女性(79-89 歳)でした。アクティブ(軟質エラストマー・ローラー)またはプラセボ(硬質ポリスチレン・ローラー)刺激を、就寝前に1分間、参加者が自分の会陰部の皮膚に与えました。3日間の事前調査の後、3日間の刺激期間と4日間の休止期が続き、参加者はさらに他の3日間、他の刺激を行いました。主要評価項目は、各3日間の期間中、排尿日誌に記入された夜間の排尿回数の変化でした。

結果は、24人の参加者をランダム化し、そのうちの22人は全ての研究プロトコルを完了しました。1 人の参加者は有害事象(腹部不快感)のために治療を中止。OABを持つ参加者(N=9)においてはアクティブ刺激期間中の1夜あたりの平均排尿回数のベースラインからの変化(平均±標準偏差、-0.74±0.7 回)は、プラセボ刺激期間(-0.15±0.8 回)よりも有意に(P <0.05) 大きかったです。これとは対照的に、この差はOABを持たない参加者(N=13)では観察されませんでした。

結論として、これらの結果はローラー鍼による軽微な会陰刺激は高齢女性のOABに起因する夜間頻尿を治療するのに有効であることを示唆しています。この研究の欠点は睡眠と生活の質の変化を評価するには研究期間が短か過ぎたことです。とはいえ「泌尿器系のトラブルは他人には言いにくい」「泌尿器科に通っても男性医師だと…」。自宅で手軽に夜間頻尿のセルフケアができるのはイイと思います。堀田先生の提唱する骨盤底ローラー鍼「ソマプレーン」を使って会陰部(生殖器と肛門の間)を、左右に3秒かけてゆっくり1分間皮膚刺激する「骨盤底さすり」で副交感神経の働きを抑制膀胱の異常な収縮が抑えられます。試してみる価値のあるセルフケアです。  〆

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心因性頻尿 1〜6
・パンプキンシード 尿漏れ防止 1・2
・排尿障害 「尿失禁」

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過活動膀胱の鍼灸治療 7

おはようございます。ご近所や通勤路で家屋の
解体作業
が多いです。破壊と創造”は世の常です。

さて、過活動膀胱(overactive bladder:OAB)の患者さんは約810万人にのぼると推定されています。その頻度は加齢とともに増加し、70歳以上では3割以上の方がこの病気にかかっていると考えられています。 ですが決して加齢による体内機能の低下だけとは限りません。

これまで鍼治療による過活動膀胱の治療をみてきました。しかし、一般の患者さんにとっては鍼灸院は「敷居が高い」という方もおります。そこで自分で手軽に痛くもない鍼治療で、これが改善するとしたらイイですよね!?

東京都健康長寿医療センター研究所堀田晴美研究副部長らの共同研究グループはローラー鍼を使った軽微な皮膚刺激が、過活動膀胱による高齢者夜間頻尿緩和に効果があることを明らかにしました。この研究成果は、これまで有効な対処法がなかった夜間頻尿のための新たなセルフケア方法の開発に大きく貢献するものと期待されます。この研究は「Effects of a gentle, self-administered stimulation of perineal skin for nocturia in elderly women: A randomized, placebo-controlled, double-blind crossover trial. (邦訳:会陰部への軽微な自分で行う皮膚刺激が、高齢女性の夜間頻尿におよぼす効果:ランダム化プラセボ対照二 重盲検クロスオーバー試験)」で、国際科学オープンアクセスジャーナル「PLOS ONE」(オンライン掲載 平成28年3月22日米国時間)に掲載されました。

研究グループは夜間頻尿を治療するための軽微な皮膚刺激の有効性を検討しました。体性求心性神経刺激は高齢者における夜間頻尿の主な原因である過活動膀胱(OAB)を治療するために使用されています。この治療の臨床的エビデンスは、適切な対照刺激がないゆえに十分ではありません。麻酔した動物における最近の研究は、会陰部の皮膚に適用されるローラー鍼での軽微な刺激は、ローラーの表面素材に依存して排尿収縮を抑制し得ることを示します。  つづく・・・

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心因性頻尿 1〜6
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過活動膀胱の鍼灸治療 6

おはようございます。独特な医事漫談で人気を集めた
ケーシー高峰さんが死去。昭和の話芸って面白かったな〜。

さて、過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)に対する鍼灸治療の報告もあります。北小路博司先生(明治国際医療大学)は、一連の精力的な研究を行ってきました。用いるツボは中髎(ちゅうりょう)です。その解剖学的特徴は仙髄排尿中枢(S2〜S4)に位置します。これらは骨盤神経(副交感神経)、陰部神経(体性神経、自律神経系)の起始する部位で、膀胱、尿道(外尿道括約筋)、および性機能に深く関係しています。

   

   
 

中髎の刺鍼は仙骨前面に沿うように刺入します。神経因性の過活動性膀胱患者の最大尿期時膀胱容量が増加傾向となります。切迫性尿失禁患者の60%が、尿失禁の消失ないし改善しています。中髎の刺鍼は膀胱容量を増加させ、無抑制収縮を抑制させる傾向があります。また、前立腺肥大症(第鬼)に対して、週1回の中髎刺針を行い、平均6回あまり施術すると、夜間の排尿回数減少、および昼間排尿間隔の延長がみられました。ただし治療終了後は元に戻る傾向があります。 さらに神経因性膀胱で膀胱機能正常、尿道機能は過活動による排尿困難では、6例中、4例で排尿困難が消失し、1例は改善しています。そして、低緊張性膀胱による排尿困難 神経因性膀胱で膀胱機能が低活動、尿道機能正常による排尿困難では、7例中、1例に排尿困難の軽減がみられました。しかし、中髎の鍼治療によって排尿筋の収縮力を高めることはできませんでした。


その他、勃起障害 心因性9例、内分泌性8例、静脈性3例、糖尿病性2例、神経因性1例、前立腺症1例の計26例。早朝勃起は全症例に対して改善。性交時の状態は65%が改善しています。心因性36%、内分泌性83%、静脈性100%、糖尿病性50%、それぞれ改善しましたが、神経因性その他は不変でした。心因性インポテンツが、他の原因によるインポテンツと比べ、予想外に有効率が低い結果となっています。このように中髎の刺鍼は泌尿器疾患に有効です。いろいろとお困りの方は鍼灸治療も考えてみてはいかがでしょうか。  つづく・・・

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過活動膀胱の鍼灸治療 5

おはようございます。ソメイヨシノも盛りを過ぎ、
近所の薄黄色ウコンザクラが咲き始めました。

さて、国内の過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)に対する灸治療の報告もあります。
冨田らはOABの症状のひとつである夜間頻尿を有し薬物療法に抵抗性を示す36名の患者を対象に、温灸群とsham温灸群の2 群に分けた。治療は患者自身が自宅で下腹部の中極穴に1 週間毎日就寝前に台座灸3壮を施灸しました。sham温灸群は熱上昇が少ない台座灸を用いました。温灸群とsham温灸群で治療前1週間と治療中1週間の平均夜間排尿回数の変化について比較検討しました。その結果、1日あたりの平均夜間排尿回数の推移は、温灸群では治療前と比較すると有意な減少がみられました。sham温灸群では治療による変化に有意差はみられませんでした。中極穴への温熱刺激が1週間の平均夜間睡眠中排尿回数を減少させた可能性が示唆されました。中極穴への温灸治療は夜間頻尿に対して有効な治療方法のひとつになる可能性が示唆されています。

このようにOABの頻尿・尿失禁・尿意切迫感に対して、鍼灸治療有効性を示唆するものが多数報告されています。 結論として、OABは尿意切迫感を必須とした症状症候群であり、通常は頻尿と夜間頻尿を伴うものであるが切迫性尿失禁は必須ではありません。そして、自覚症状に基づいてOABは診断されます。OABに対する低刺激の鍼灸治療として、後脛骨神経(太渓相当部位)へ対極板を貼り低周波電気刺激による頻尿・尿意切迫の抑制が期待できます。また就寝前に台座灸中極穴への施灸は夜間頻尿の減少が期待できます。効果的な鍼治療として中膠穴への刺鍼刺激はOABにともなう切迫性尿失禁と尿意切迫感に対して有効性が示されています。中髎穴鍼治療の臨床的有用性の根拠として膀胱容量の増大とNCVの抑制があります。抗コリン剤で抑制できない尿意切迫感は鍼刺激により抑制され、QOLの改善に有効であることが示唆されています。  つづく・・・
 

  

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過活動膀胱の鍼灸治療 4

おはようございます。新千円札の北里柴三郎は在学中に
医学の使命は病気を予防すること」と確信したそうです。

さて、国内の過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)に対する鍼治療の報告もあります。

北小路らは尿流動態検査にて過活動性膀胱を呈した症例11例(男性9例, 女性2例)で、年齢は51歳から82歳(平均71歳) 対象として、主訴は切迫性尿失禁9例、尿意切迫2例です。全例に対して鍼治療前後に自覚症状を評価し、さらに尿流動態検査を施行して鍼の効果判定を行いました。鍼治療部位は左右の中膠穴(BL-33)で、ディスポーザブル鍼(直径0.3mm)を50〜60mm刺入し、重だるい得気感覚を得た後、手で鍼を半回旋する施撚刺激および2〜3Hzでの雀琢刺激を左右に10分間を行いました。これを1回の治療とし週1回の間隔で行い、鍼治療の回数は4回から12回(平均7回)行いました。結果は自覚症状では切迫性尿失禁は9例中5例に著明改善(尿失禁の消失)、2例に改善(尿失禁回数および量の減少)を認め、尿意切迫を主訴とした2例の排尿症状は正常化しました。自覚症状の改善率は82%でした。また治療前の尿流動態検査にて11例全例に認められた無抑制収縮は、治療後6例で消失し治療前後の比較では、最大膀胱容量と膀胱コンプライアンスに有意な増加が認められ尿流動態検査でも改善が認められたと報告しています。

また、前立腺肥大が原因でOABを発症することもあります。
北小路は前立腺肥大症の第鬼の患者24例を対象に前述の中膠穴を用い同条件で鍼治療を施行しました。治療は1週間に1回、治療回数は4回から10回、平均は6.4回でした。評価は尿流量測定検査、IPSS症状スコア、昼間排尿間隔および夜間排尿回数について、鍼治療前、鍼治療直後(鍼治療を一定回数おこなった直後)および鍼治療終了後(鍼治療直後より1ヶ月から3ケ月経過時)に行いました。鍼治療前から薬物療法(エビプロスタット、パラプロスト)が施行されるも奏功しなかった15例と鍼治療単独の6例です。尿流量測定結果は21例(平均年齢70歳)の検討では、平均尿流量率は鍼治療前に比べ治療直後は有意な改善がみられました。最大に夜間排尿回数および昼間排尿間隔の延長がみられました。また治療終了後は治療前に復する傾向がみられたと報告しています。
 
本庄らは神経因性のOABのひとつである尿失禁を有する慢性期脊髄損傷患者の男性8名を対象に鍼治療を施行しました。損傷レベルは頚髄損傷4例・胸髄損傷4例であり、全例ともウロダイナミクス検査により無抑制収縮が証明され、排尿筋過反射と診断されました。鍼治療は前述の中膠穴を用い同条件で鍼治療を施行しました。鍼治療は週1回の間隔で4回施行しました。鍼治療の効果について、ウロダイナミクス検査を治療直前、初回治療直後および4回治療終了1週後に行って評価し、臨床症状の変化は治療前と4回治療終了1週後で評価しました。その結果、8例のうち尿失禁が消失したものは3例であり、他の3例に改善がみられた。平均膀胱容量は治療前と治療終了1週後では有意に増大したが、平均最大膀胱内圧には有意な変化はみられなかったと報告しています。脊髄損傷では、本来は正常な膀胱知覚を司るAδ線維が脊髄レベルで障害され、C線維が主たる求心路を形成し易刺激性を獲得し排尿反射経路を再構築します。このC線維の活動がOABをもたらすと考えられ、鍼刺激の効果機序のひとつとしてC線維活動の抑制が考えられます。

本庄らは胸髄8/9レベルにおいて切断した膀胱機能障害モデルラットを作成し、鍼刺激によるNeuromodulationの効果について検討しました。仙骨部鍼刺激により、排尿に到らない膀胱収縮(Non-voiding contraction;NVC)の出現頻度が抑制されました。尿道閉塞モデルラットにおいても鍼刺激はNVCを抑制しました。仙骨部鍼刺激は排尿筋過活動の蓄尿期に抑制的に作用すると報告しています。  つづく・・・

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過活動膀胱の鍼灸治療 3

おはようございます。4月から新生活開始
という方もいます。ボチボチまいりましょう!!


さて、過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)には大きく行動療法薬物療法があります。その他の治療法としてNeuromodulationは膀胱や尿道機能を支配する末梢神経を種々の方法で刺激し神経機能変調により膀胱や尿道機能の調整を図る治療法です。鍼灸治療はこれに含まれます。抗コリン薬頻尿・尿失禁には有効ですが、尿意切迫感の改善には十分とはいえないのです。そこでOABの尿意切迫感の改善に鍼灸治療の有効性が示されています。

OABに対する鍼灸治療の有効性についての海外の論文があります。

Changは頻尿・尿意切迫感を訴える女性患者52例を対象に三陰交治療群と足三里治療群の2群に分けて鍼治療した。その結果、三陰交治療群において85%症状の改善が得られ、同時に最大膀胱容量の有意な増加がみられたと報告しています。

Philpらは頻尿・尿意切迫感を訴える女性患者20例を対象に気海・関元・腎兪・命門・膀胱兪・次髎・三陰交への鍼治療において77%症状改善が得られたとともに、症状改善した症例の膀胱容量の増大がみられたと報告しています。

Emmonsらは切迫性尿失禁を有する過活動膀胱患者85例を対象に2群に分け、鍼治療群(膀胱兪・関元・委陽・三陰交)では59%有意な減少・排尿量も増大しています。プラセボ群(風門・中脘・風市・足三里)は40%の有意な減少でした。2群間に有意差はみられなかったのですが、尿意切迫感の頻度は鍼治療群のみが有意に減少し、排尿量も有意に増加したと報告しています。

Klingerらは頻尿・尿意切迫を有する患者15名を対象に、後脛骨神経(太渓穴相当部位)に対極板を貼り三陰交に刺鍼し電極を付け20㎐で30分間、低周波電気刺激を週4回合計12回行った。その結果、47%症状の消失がみられ、20%に症状の改善がみられたと報告しています。

Vandoninckらは切迫性尿失禁を有する患者35名を対象に、左右の後脛骨神経(太渓穴相当部位)に対極板を貼り20㎐で30分間の刺激を週1回の間隔で12週間行った。その結果、70%尿失禁の回数の減少がみられ、46%に尿失禁の消失がみられたと報告しています。

これらは海外でのOABに対する鍼治療の報告であるが、尿失禁や尿意切迫感の減少が得られており、その効果機序として膀胱機能に関連した仙髄領域の求心性刺激による骨盤神経遠心路の抑制反射と考えられ、OABに対するNeuromodulation治療の根拠とされています。  つづく・・・

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過活動膀胱の鍼灸治療 2

おはようございます。昨日は所用で休診でした。
本日より通常診療しています。それにしても春〜


さて、過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)は症状症候群であり、除外診断の対象となるものがあります。膀胱疾患(膀胱ガン、膀胱結石、膀胱炎)、前立腺ガン、全身性疾患(糖尿病、心不全など)、行動や身体機能の異常、アルコールやカフェイン摂取などの生活習慣、薬剤の副作用などです。

過活動膀胱の病因として大きく神経因性非神経因性に大別されます。神経因性は脳幹部の橋より上位中枢の障害と脊髄の障害に大別されます。脳幹部の橋より上位中枢の障害には脳血管障害、パーキンソン病、多系統萎縮症、認知症などがあります。脊髄の障害には脊髄損傷、多発性硬化症などがあります。上位中枢からの排尿反射抑制の消失でOABが起こります。 非神経因性としては前立腺肥大などによる下部尿路閉塞、加齢、骨盤底の脆弱化、特発性があります。しかし病因の大部分は特定できない特発性であり、その発症にはいくつかの機序が複合的に関与していると推察されています。

過活動膀胱診療ガイドラインでは診断法・評価法・治療法が示されています。OABの治療には大きく行動療法と薬物療法があります。行動療法には生活指導、膀胱訓練、理学療法、排泄介助などがあります。薬物治療では膀胱の収縮を抑制する抗コリン薬が第一選択薬となります。膀胱収縮が副交感神経節後線維終末から放出されるアセチルコリンにより誘発されるために膀胱平滑筋のムスカリン受容体(主としてM3受容体)に対する抗ムスカリン作用がある抗コリン薬が用いられる訳です。しかし、口内乾燥等の副作用による服用コンプライアンスの低下や満足な治療効果が得られない患者もいます。その他、抗コリン薬による副作用として便秘の悪化、排尿困難の増悪、緑内障での眼圧上昇などが知られており十分考慮される必要があります。  つづく・・・

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過活動膀胱の鍼灸治療 1

おはようございます。今週末でソメイヨシノ
盛りを過ぎることでしょう。花見イイなぁ〜!!

さて、泌尿器疾患に関わるものには鍼灸治療有効なものがあります。小生も授業を受けたことがある北小路博司先生(明治国際医療大学)は泌尿・生殖器系障害に対する鍼灸治療の研究の第一人者です。

まず、排尿障害や下部尿路症状について書きます。排尿障害や下部尿路症状では頻尿、夜間頻尿、尿意切迫、尿失禁などの蓄尿症状がみられます。過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)は尿意切迫感を必須とした症状症候群であり、通常は頻尿と夜間頻尿を伴うものですが、切迫性尿失禁は必須ではありません。

尿意切迫感とは突然起こる、抑えられないような強い尿意で我慢するのが困難な愁訴であり、ただ単に強い尿意があるが我慢できるものとは異なります。つまり膀胱での知覚が過敏になった状態です。頻尿とは便宜的に1日8回以上とされています。夜間頻尿とは夜間に排尿のために1回以上起きなければならない愁訴をいいます。切迫性尿失禁とは尿意切迫感と同時または尿意切迫感の直後に不随意に尿が漏れる愁訴です。  つづく・・・

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心因性頻尿 6

おはようございます。卒園式卒業式の時期です。
新生活への不安も
最初の半歩を踏み出せれば大丈夫!!

さて、
心因性頻尿(神経性頻尿・緊張性頻尿)は神経そのものや膀胱など排尿器官に器質的な問題があるわけでなく機能的な疾患です。身体症状として現れる問題でも身体疾患ではなく精神疾患であり神経症・緊張症の合併症です。主な要因は心理的・精神的緊張です。強迫行為としての頻尿症は、実際に尿が溜まっている訳ではなく、尿意がある訳でもないのに、しょっちゅうトイレに行かないと気が済まないものです。

この時期は寒さも要注意です。冷えも頻尿の原因です。水道水の流れを見たり音を聞いたりと排尿を連想させるものでも尿意が起こります。「水を飲むとトイレに行きたくなる」と思っている人は、その思い込みが尿意につながっているのです。排尿に関わることは心因的に敏感に反応する人も多いのです。こういう場合は使い捨てカイロなどで体を温めるのも一案です。それでもお困りの時は泌尿器科医に相談しましょう。不安を和らげる薬や膀胱を鈍感にする薬など原因に合わせて対処されます。 

基本的には精神的・身体的に緊張が強い結果として、頻尿という症状が現れます。心因性頻尿や人は腰周囲の筋緊張も強く、腰痛になったり椎間板ヘルニアなどの器質的な問題にもなりやすく鍼灸治療もその対処や予防の選択肢になります。同時にリラクゼーション法で神経をうまく使えるようになると頻尿改善につながります。ヨガ・座禅などから古今東西様々な方法があり。現代ではマインドルネスなどのイイでしょう。

頻尿症に限らず、神経症や自律神経失調症の克服のためにはやはり根本から改善する治療法と同時にストレスの多い難しい環境にも適応できるような心身の技術も必要です。催眠療法(ヒプノセラピー)、心理療法、カウンセリングなども併用するとイイようです。  〆


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心因性頻尿 5

おはようございます。あの大震災から丸8年です。
のど元過ぎると色々と忘れてしまうのが
人の性です。

さて、
心因性頻尿(神経性頻尿・緊張性頻尿)は神経そのものや膀胱など排尿器官に器質的な問題があるわけでなく機能的な疾患です。身体症状として現れる問題でも身体疾患ではなく精神疾患であり神経症・緊張症の合併症です。主な要因は心理的・精神的緊張です。強迫行為としての頻尿症は、実際に尿が溜まっている訳ではなく、尿意がある訳でもないのに、しょっちゅうトイレに行かないと気が済まないものです。

身体的要因のある頻尿症の場合は、泌尿器科などの病院を受診することが必要です。多くの身体的な問題のない場合、泌尿器科や神経内科では扱われず精神科・心療内科を勧められます。しかし精神科・神経科や心療内科などの病院では、これといった治療法はなく、精神安定剤・抗不安薬等の向精神薬を処方されることが多く、他にはカウンセリング認知行動療法が行われます。薬物療法で改善しても、一時的で根本から改善しているわけではないので、また症状がぶり返してしまい、ますます改善困難になってしまう場合があります。

心因性頻尿の人は頻尿ばかりを気にして、他の症状はないと思う人も多いです。しかし実は他の症状を合併していることもよくあります。頻尿症の人の場合、特に幼児期のトイレトレーニング時の親の不適切な対応により、トラウマの影響が出る場合が多いようです。広い意味では神経症でもあり、PTSD心的外傷後ストレス障害)という面もあります。 神経症には多種多様な症状を併発していることが多く、頻尿症も神経症の症状の一つであり、精神疾患の合併症ととらえることも必要です。  つづく・・・

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