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荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
慢性便秘症診療ガイドライン 4

おはようございます。昨日は久しぶりにスープカリィを食べました。
さすが札幌名物です。寒い時期に食べると温まります。オススメです。

さて、日本初となる「慢性便秘症診療ガイドライン2017」が作成されています。ガイドライン作成のメンバーでもある味村俊樹医師は「さまざまな下剤が登場し、数年前と比べると治療の選択肢が増えている。ところが便秘の基礎知識にすら乏しい医師が多く、適切な治療が行われているとは言い難かった。ガイドラインによって、それが変わることが期待されます」と述べています。

便秘は細かくタイプが分かれ治療法は異なります。大腸通過正常型では食物繊維摂取が有効ですが、遅延型ではむしろ症状を悪化させます。ガイドラインにはアルゴリズム(診断・治療の流れ)が記載されていませんが、タイプの記載があり、今までのような「便秘といえば全て下剤と食物繊維」といった状況は変わると考えられます。大腸通過正常型と遅延型の見極めは「大腸通過時間検査」という専門の検査が必要です。便秘ではないのに腹痛がある機能性腹痛症、最大限の下剤を投与しても十分な効果が得られず手術の検討が必要な「結腸無力症」などは、この検査が必須です。しかし、一部の医療機関でしか受けられません。しかし、この検査をしなくても下剤による治療で通過正常型か遅延型かの判断はある程度つくようです。

便秘に対する科学的根拠がある治療法としてはルビプロストン(上皮機能変容薬)などの処方薬を挙げています。大腸を刺激せず排便しやすい環境をつくる非刺激性下剤を単剤または複数剤組み合わせます。非刺激性下剤が適量に達するまでは大腸を刺激する刺激性下剤を一時的に用いる場合もあるようです。下剤治療によって排便回数減少型は通過正常型でも遅延型でも便が軟らかくなります。しかし、排便回数がほとんど増えなければ食物繊維摂取量が少ない通過正常型が考えられます。遅延型であれば、適切な下剤の使用バナナ状の便が週3回以上出るようになります。通過正常型の患者が若い世代であれば、今後の生活習慣病の予防も含め日々の食生活で食物繊維摂取量を増やす栄養指導が行われます。高齢者では食物繊維に代わる薬を処方されます。

食物繊維摂取量の正常化や下剤が効くなら、つまりは排便回数減少型の通過正常型か遅延型なら開業医や一般の消化器内科でも便秘が改善できる可能性が高いという訳です。しかし、下剤が効かなければ、現段階では便秘治療を専門とする医療機関を受診した方がイイようです。

便秘はあらゆる診療科の患者さんにかかわる病気です。ガイドラインに沿って、すべての医療機関、あらゆる診療科で適切な対処ができるようになってほしいですが、便秘診療の検査・治療のいくつかの一部はまだ非保険適用です。高齢化が進む中、日本の便秘の患者数は1000万人以上いるとみられています。今回のガイドラインで便秘診療が大きな一歩を踏み出しといえるでしょう。  〆

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・「アトピー性皮ふ炎」と「腸内環境」 1・2
・食物繊維
・ドライフルーツ
・玄米
・五穀・雑穀
・ヨーグルト 1〜6
「腸が不調の時」の漢方薬
・かゆ痔 「肛門掻痒(ソウヨウ)症」
・パーキンソン病との付き合い方 1〜4

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慢性便秘症診療ガイドライン 3

おはようございます。水戸偕楽園では早咲きの梅が咲き始めた
ようです。少し春の香りがしてこの時期にはうれしい話題です。

さて、日本初となる「慢性便秘症診療ガイドライン2017」では「本来なら体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義しています。その上で大腸ガンなどの病気による大腸の形態的変化を伴わないもので排便困難残便感があって困っている場合治療が必要だとしています。便秘に悩む人の中には「毎日排便しないといけない」と思っている人も少なくありませんが、週3回程度の排便でも腹痛、腹部膨満感、残便感などがなければ問題ありません。

便秘の原因は多岐にわたりますが、加齢とともに便秘が増えるのは、運動や食事の量が減少することに加え、病気になったり薬を服用したりする人が多いことも関係しています。病気ではパーキンソン病レビー小体型認知症、進行した糖尿病。薬ではガンの痛み止めに使うオピオイドうつ病の治療薬副作用として高頻度に便秘を起こすことが知られています。60歳以下の女性の場合はダイエット経験がある人や昼食摂取が少ない人ほど便秘が多いのです。一方、快便の人に共通してみられる生活習慣として、女性は「一口の咀嚼回数30回以上」、男性は「1日当たり1500ml以上の水分を摂取」を指摘する研究があります。

便秘の治療といえば「適切な食事と運動」など生活習慣改善を思い浮かべる人は多いでしょう。中でもヨーグルトなどのプロバイオティクス食物繊維の摂取、腹壁マッサージは手軽にできる便秘対策としてよく知られています。ところがガイドラインでは、これらの方法は積極的に勧めるほどでない「弱い推奨」にとどまっています。しかも食物繊維については「過剰摂取は便秘を増悪する」としています。もっとも不足している場合の摂取は「効果あり」としているので適量であることが大切です。さらに運動や腹壁マッサージも科学的根拠のレベルは低いとされています。コストがかからず副作用もないので「やらないよりはやった方がいい」とする程度で「プラス効果はあまり期待できない」とのことです。他に大黄、センナ、アロエなどの生薬は飲み続けると大腸にトラブルをきたすことからガイドラインでは「長期間の使用は避けるべき」としています。  つづく・・・

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慢性便秘症診療ガイドライン 2

おはようございます。今朝は東京での今季一番の冷え込みでした。
近所の弁天池全面結氷していました。センター試験ガンバレ!!

さて、消化器内科医らで組織する慢性便秘の診断・治療研究会が日本初となる便秘のガイドライン「慢性便秘症診療ガイドライン2017」を作成しています。便秘を「本来なら体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義しています。便秘のタイプには「排便回数減少型」と「排便回数困難型」があります。

【排便回数減少型】
排便回数が週3回未満で、さらに食物繊維摂取量の少なさが原因の「大腸通過正常型」と大腸の機能低下による「大腸通過遅延型」に分類されます。

【排便回数困難型】
排便回数は正常ですが排便困難で、さらに直腸や肛門に異常がなく、便が硬いことが原因のタイプと、直腸や肛門に異常があるために軟便でも排便困難を生じる「便排出障害」に分類されます。便排出障害は直腸瘤(ちょくちょうりゅう)など器質的な問題が原因の器質性便排出障害と、いきむと肛門が締まったり腹圧を十分に加えられない機能性便排出障害に分類されます。

そして、便秘を診断する上で大事な要素となるのが便の形です。便の形状は英ブリストル大学が1997年に開発した「ブリストルスケール」という分類で7タイプに分けられています。このガイドラインでは「1」(コロコロした便)と「2」(ソーセージ状だが硬い便)を便秘の便としています。ちなみに分類では次第に便が軟らかくなり、「6」(泥状の便)と「7」(水様の便)に至っては下痢になります。

  ブリストルスケール ダウンロード
         【ブリストルスケール】   つづく・・・

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| 内臓 消化器の病気 | 09:08 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
慢性便秘症診療ガイドライン 1

おはようございます。今週末はセンター試験です。
例年、この時期は冷え込むので体調管理を万全に!!

さて、人知れず悩む人も多いのが便秘です。厚労省国民生活基礎調査(2013年)によると便秘に悩む人は60歳までは男性よりも女性が多いです。しかし、加齢とともに男性の有病率も増加し、80歳以上では男性が女性を上回ります。高齢化が進む中、日本の便秘の方は1000万人以上いるとみられています。

便秘は病気ではない」と医療機関を受診しても効果的な治療がなされないことも少なくありませんでした。しかし、高齢者の便秘は命にかかわることが最近の研究で分かってきました。また、便秘と思っていたら実は「大腸ガン」などの病気が隠れていることもあるのです。さらに問題となっているのが宿便性腸穿孔(しゅくべんせいちょうせんこう)の患者の増加です。これは便秘で硬くなった便が原因で腸に穴が開く病気です。かつては極稀でしたが高齢者の便秘の増加で多くの病院で対応を迫られるようになっています。そして高齢化の進展で便秘の方はさらに増えるとみられています。

そこで消化器内科医らで組織する慢性便秘の診断・治療研究会が日本初となる便秘のガイドライン「慢性便秘症診療ガイドライン2017」を作成しています。そもそも便秘とは、日本内科学会は「3日以上排便がない、または毎日排便があっても残便感がある場合」としています。しかし、ガイドラインでは「本来なら体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義しています。その上で大腸ガンなどの病気による大腸の形態的変化を伴わないもので排便困難残便感があって困っている場合治療が必要だとしています。  つづく・・・

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| 内臓 消化器の病気 | 08:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
摘便 2

おはようございます。近所の小学校も昨日から3学期です。
年明けの年度末も何かと慌ただしいものです。ボチボチと!!

さて、排泄は人間の最も基本的な生理的な欲求で必要不可欠です。便秘は患者にとって大変な苦痛をもたらします。どうしても肛門部に硬い便が溜まってしまった場合、自然に排便することが難しくなります。水分が吸収されて硬くなった便が肛門部を塞ぐことで、一層便が硬くなって栓をしてしまい便秘を悪化させます。便秘が高度になると嘔気・嘔吐・食思不振、イレウスを起こすことがあります。

入院病棟や介護施設の女性の高齢者さんに多く、看護師さんが3日に1回浣腸後に摘便(てきべん)とルーチンに行われることも多いのが実状です。 対象になるのは緩下剤の内服でも自然排泄が得られない患者。高齢者衰弱者、もしくは術後の創傷等で腹圧がかけられない患者。認知症精神疾患により自身で排便のできない患者。脊椎損傷や二分脊椎等の疾患による直腸機能障害のある患者。バリウム検査後に排便のない患者などです。

排便困難の方が自宅で安易に行われがちな摘便ですが、出血・ショック・穿孔などの危険も伴うものです。看護師さんの行う摘便でも指を挿入して便を掻き出す際に直腸粘膜を傷つけて出血を起こすことがあります。摘便の範囲は肛門から4僂泙任箸渓詰に搔き出さないようにします。また、肛門部に腫瘍があり便秘を起こしている場合、腫瘍を傷つけることで大出血を起こす危険性があります。さらにトイレ内で立位の状態で摘便を行うと腸の走行により穿孔を起こしやすくなります。そして、摘便により排便が促されて大量の排便があった場合、急激に血圧低下を起こすことがあります。出血の有無と合わせて血圧変動にも注意です。

プロの看護師さんも摘便の実施の際は慎重に行い、医師とすぐに連絡がとれるようにしています。摘便は臨床で日常的に行われ、便を出すには一番確実な方法です。患者の苦痛を極力減らし、安全かつ効果的に処置しています。しかし、自身やご家族の方がに行うと出血や穿孔など、時には命に関わる大きな危険も伴います。高齢の親族がいる方は、特に知っておきましょう。 〆

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| 内臓 消化器の病気 | 09:05 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
摘便 1

おはようございます。先日、年始恒例の日本内経医学会研究発表会
北里大学で開催されたので出席しました。鍼灸医史学研究も大事です。

さて、女性に多い便秘。便秘薬を使っている方も多いです。割り合い作用が緩やかな下剤緩下剤(かんげざい)です。これに分類されるのが「刺激性下剤」です。市販の便秘薬として一番使用頻度が高いタイプかもしれません。刺激性下剤を長期使用すると下剤依存になりがちなので注意が必要です。刺激性下剤腸管粘膜直接刺激蠕動運動を活発にし収縮させ排便を促す下剤です。これには「大腸刺激性下剤」と「小腸刺激性下剤」があります。

便秘薬として主に用いられているのが大腸刺激性下剤です。大腸刺激性下剤は大腸の粘膜を直接刺激し、反射的に大腸の蠕動運動を活発にし排便を促進します。大腸への刺激が強過ぎ腹痛を伴うこともあります。長期使用すれば腸が刺激に慣れ、排便困難になることもあります。長期常用で「大腸メラノーシス」(大腸に色素が沈着した状態)の引き金ので長期間の使用は厳禁です。大腸メラノーシスにより大腸は全体的機能低下してしまいます。さらに大腸の働きが鈍くなることで便秘の症状が悪化していきます。そして、色素沈着による細胞の硬化し大腸ガンを発症するリスクを高めるのです。大腸メラノーシスは大腸ガンの初期段階ではないのです。しかし、大腸ガンと大腸メラノーシスの関連性は医師や学者の間でも議論が紛糾しています。

ところで、摘便(てきべん)という言葉を聞いたことあるでしょうか!? 主に高齢者で便秘薬などの緩下剤の内服で排便コントロールができない場合に、肛門に直接、指を入れて掻き出すことです。入院病棟や介護施設の女性の高齢者さんに多く、看護師さんが「3日に1回、浣腸後に摘便」とルーチンに行われることも多いです。  つづく・・・

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| 内臓 消化器の病気 | 09:06 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
便秘改善「大蠕動」3

おはようございます。今日は「成人の日」で祝日ですが、
てんゆ堂診療しております。それにしてもこの時期は寒い。

さて、便秘改善したい方には大蠕動大腸の動きがポイントです。腸の蠕動運動は誰でも24時間起きています。イモムシのような動きでゆっくりと便を押し出していきます。一方、大蠕動は歯磨き粉のチューブを絞るような動きで、蠕動運動の200倍もの早さで送り出すことが出来ます。しかし、一定の条件が揃わないと大蠕動は起こりません。慢性便秘の方は蠕動運動しか起こっていないのです。大蠕動は1日に数回しか起こらない現象で生活習慣が大きく関わっています。

食べたものは胃で約3時間小腸で約5時間かけて消化されて大腸に送り出されます。胃と小腸が空になって初めて大蠕動が起きます。頻繁に間食などをしていたら起こりません。食事と食事の間は8時間何も食べないことで大蠕動は起こりやすくなります。

オススメの生活パターンは20時までに夕食を終えて23時には就寝(寝る3時間前までに食事を終わらせる)そうするとリラックスして眠れます。就寝時は胃の中を空っぽにしておくと熟睡できます。そして副交感神経優位(リラックス)となり大蠕動が起きます。朝起きる頃には大蠕動で便が大腸の方へ送り出されます。起床後、コップ1杯の水を飲むと胃の真下に大腸があり、水の重みで大腸が刺激され便が出やすくなります。大蠕動は人が夜寝ている間のほんの短い時間だけ起きる現象です。昼とは違い大腸のダイナミックな動きをする大蠕動があるかないかが便秘改善のキーポイントです。

また、大蠕動を止めて便秘を引き起こす原因として「大腸のガス」が挙げられます。大腸のガスは口から入るもの以外に腸内細菌食物を分解する際に出すものがあります。腸内細菌が出すガスの水素やメタンなどには大腸の動きを遅くさせる働きがあります。便秘になり、ガスが発生(腸の便や内容物に腸内細菌が触れている時間が多くなる)、そして、お腹がはることで大蠕動が起こらず、さらに便秘になる負のスパイラルになってしまうのです。

何も食べない一定の時間=腸を休ませる時間。いつもモグモグ食べていると腸も加重労働になります。便秘薬の前に生活習慣を見直すだけで慢性便秘は改善されます。ほんとうですよ〜。 〆

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| 内臓 消化器の病気 | 09:17 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
便秘改善「大蠕動」2

おはようございます。年末年始とこの3連休の間を有給休暇
を取っている方が多いようで街中もイマイチ閑散としています。

さて、大腸は結腸(盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸)と直腸で構成されます。結腸全体、主に下行結腸に「大蠕動」という強い収縮運動が起こります。この収縮運動は便を下方に押しやるのもので一日に数回しか生じません。起こりやすいのは朝食後一時間以内で通常10〜30分しか持続せず、また、次に起こるのが半日から一日後であるため、この時間を逃してしまうと便秘の原因になります。また、大蠕動は胃に食べ物が入って起こる「胃結腸反射」によっても増強されます。この収縮により結腸内の便は直腸へと移動します。

直腸に便が流入すると便意が起こります。脳からの信号で便意を催すことで腹筋の持続的な収縮によって便を直腸に向けて前進させます。また、便が直腸に流入すると伸展された直腸壁が信号を送りはじめ、この信号が神経を伝わり下行結腸、S状結腸、直腸に蠕動波を起こします。これが「内排便反射」です。この反射のみでは弱いため、これを増強する「副交感神経排便反射」が存在します。直腸の神経末端が刺激されることにより、信号が仙髄に送られ、ここで二つの経路に分かれ、一方は脳(高次中枢)に伝わり便意を催し、もう一方が骨質神経の副交感神経を通って反射的に下行結腸、S状結腸、直腸、肛門に戻り、内肛門括約筋が弛緩させ同時に蠕動波を増強させます。これによって弱い内排便反射を増強し、下行結腸などから肛門まで便を一気に排泄するほどの力強い運動を得ることが可能となるのです。

蠕動波が肛門に近づくと内肛門括約筋が弛緩し、また恥骨直腸筋が反射的に緩み、直腸と肛門が一直線となり、そこで意識的に外肛門括約筋を弛緩させることで排便がなされます。  つづく・・・

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便秘改善「大蠕動」1

おはようございます。今日から仕事始めという方も多いかも
してません。週末は3連休ですからボチボチいきましょう。

さて、便秘になる人は年齢とともに増え60歳以上の女性になると6人に1人とも言われています。あまりにひどい便秘ですと、体重が増えるだけでなく、腐敗した便から有害な毒素が全身にまわり肌荒れムクミを引き起こします。もっと酷くなると腸が破裂することもあるのです。

は大きく分けて小腸大腸とに分けられます。腸全体の長さは約7〜9メートルです。そのうち小腸の長さは6〜7メートル十二指腸→空腸→回腸で構成され、栄養分の消化と吸収を行い、残った老廃物を大腸へ送ります。大腸は結腸(盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸)と直腸で構成され1.6〜1.8メートル程度です。

また、小腸と大腸では食べた物を運ぶために分節運動(食物の残りを攪拌する)と蠕動運動(腸の内容物を肛門の方へ送り出す)を行っています。回腸・盲腸に達した液状の大腸内容物は攪拌され回盲部(回腸と盲腸の境目)から横行結腸通貨まで8〜15時間かけて移送されます。

さらに、上行結腸では逆蠕動も多くみられます。この間に水分及び電解質が吸収され半液状から半固形物へと変化していくのです。横行結腸からS状結腸にかけての便の移送は「大蠕動」と呼ばれます。このように大腸で水分のほとんどが吸収され便が固形化されてS状結腸まで送られ、そこに溜められます。この溜まった便が排泄されるためにはと胃、結腸、直腸、肛門が連動した排便運動が起こらなければなりません。   つづく・・・

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肺 造血機能

おはようございます。患者さんが来ると第一声が「寒いですね〜」。
てんゆ堂加湿しながらトリプル暖房でお迎えしています。

さて、医学・科学の世界では数十年来、骨髄がほぼすべての血液成分を造る造血作用があるという前提に立っていました。カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームは学術誌『ネイチャー』に投稿された論文によると肺は呼吸により吸気内の酸素を血液中に取り込み、また、血液中の二酸化炭素を呼気を通じて体外に排出する機能が一般的に知られています。しかし、それ以外に哺乳類にも造血機能があることが報告されています。

従来の研究で骨髄の中で血小板を生成する「巨核球」と呼ばれる細胞が肺の中でも見つかっており少量の血小板が肺の中で作られると推測されていました。

研究チームは今回の実験で遺伝子操作でクラゲが持つ緑色蛍光タンパク質(GFP)をマウスのゲノムに挿入し「生体2光子励起イメージング」という技術を用いて生きているマウスの体内に流れる血液を観察。この手法により発光する血小板が体内を循環する様子をリアルタイムで追跡できます。その結果、肺組織の中に血小板を作る巨核球が驚くほど大量に存在していることを発見したのです。さらに詳しく調べると肺の巨核球が1時間あたり1000万個以上血小板を生産していることを突き止めたというのです。この数はマウスの全血液に含まれる血小板の過半数に相当するというのです。血小板は血管が損傷して血液が流れ出る時に血栓を作り止血する役割を担います。

また、巨核球のライフサイクルも追跡しています。これらの巨核球がまず骨髄の中で作られ、それが肺に移ってから血小板の生産を開始する可能性が高いとしています。マウスの肺と同じようにヒトの肺の中でも血小板が大量に作られているかどうかは今後の研究で調べる必要がありますが、今回の発見により骨髄と肺が連携して血液を供給する仕組みを解明する取り組みが進むことが期待されます。

それにしても、今回の発見で肺の中の巨核球は体内の血小板の大部分を作る存在として見直されることになります。かなり前に言われた「千島学説」(腸内造血説)があります。科学が進み、この学説も証明され見直されるかもしれません。 〆

| 内臓 消化器の病気 | 09:13 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
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