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荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
【号外】ゲノム編集食品 3

おはようございます。今日は清々しい秋晴れ
紅葉の後は、あっという間に初冬の気配です。

さて、ゲノム編集食品には、狙った遺伝子を壊す手法のほかに、外部から遺伝子を導入する手法があります。前者については、厚労省は安全性審査の対象外として業者の任意届け出制としています。2019年10月1日からこうしたゲノム編集食品の流通の届け出の受付を開始しています。厚労省も現時点ではゲノム編集と従来の品種改良を判別する検査法がないことから、義務化は「妥当でない」としています。一方、消費者からゲノム編集食品かどうかを知りたいという声があることから、厚労省に届け出があった食品やそれを原材料とする加工食品については「積極的に情報提供するよう努めるべき」だとしています。食品の包装・容器への表示に限らず、ウェブやポップなどでもよいという通知を出しています。またゲノム編集食品でないことを表示する場合は、流通管理の取引記録など根拠となる資料に基づいて表示するよう求めています。外部から遺伝子を入れたゲノム編集食品の場合は遺伝子組み換え食品と同じように安全性を審査し表示義務を付けるとしています。

日本経済新聞によると米国の種子開発大手コルテバ・アグリサイエンスがゲノム編集トウモロコシを年内にも厚労省に届け出る見通しです。このトウモロコシは菓子など加工食品の原料になるため、コルテバが届け出ても店頭ではどの加工食品にそのトウモロコシが入っているのか、消費者はおそらく知らされないままでしょう。コルテバは化学大手のダウ・ケミカルとデュポンの合併・再編で誕生した農業分野に特化したテクノロジー企業です。米メディアによるとトランプ大統領非常に近い企業と言われています。2019年1月にはコルテバとその前身企業に30年以上在籍したスコット・ハッチンス氏が研究部門を率いる次官代理の職に就いています。ハッチンス氏は博士号も持つ農薬の専門家で農務省に入れば農薬の規制緩和が進んで食の安全が脅かされるとの懸念から、環境団体が同氏の農務省入りを強く反対した経緯があります。 コルテバは前身のダウ・デュポン時代、トランプ大統領の就任式に100万ドル(現在のレートで約1.06億円)を寄付しています。米国では企業から政治家への献金は、日本のような政治資金規正法がないので金額の制限がなく青天井です。トランプ大統領は2019年6月、大統領令を出してゲノム編集食品の開発と輸出に力を入れる方針を示しています。厚労省の担当者は米国からの圧力や米国への忖度で解禁したとの見方は完全否定していますが…

どこまでゲノム編集食品という表示が示されるかは生産者や販売者の自主性に任せるので実効性は不透明です。そして消費者庁も厚労省も表示を義務付けない理由として、遺伝子の改変がゲノム編集によるものか、品種改良で起きたのか科学的に判別できないことと、表示義務に違反する商品があっても見抜けないことを挙げています。見抜けないことが表示しない理由にはなりません。開発者や生産者を追跡すれば可能なはずです。消費者目線に立たない監督官庁って… 名古屋大学(環境学研究科)の立川雅司教授は「我々はゲノム編集に接してまだ期間的に短いわけですので、これが長期的にどういう影響があるかは長期的に見ていく必要がある」と指摘しています。元農林水産大臣の山田正彦氏は自著『タネはどうなる?!』の中で「私はゲノム編集について、遺伝子組み換え技術によって一部の遺伝子を切断することで未知なたんぱく質であることには変わりはないと考える。新たなアレルギー源になる可能性もあり、十分な検証もしないでゲノム編集を遺伝子組み換えではないので安全と断定することは許されない」と述べています。

ゲノム編集食品は早ければ年内にも市場に出回る見通しです。表示なしでは消費者は遺伝子の一部が改変された食品と知らずに購入し食べる可能性があります。消費者が商品を選択する権利が奪われかねません。消費者庁や厚労省が消費者よりも、生産者や販売者らを重視しているような偏りがあります。では仮に健康被害が出た場合は… 責任の所在が不明確です。食品問題に取り組む市民団体たねと食とひと@フォーラム吉森弘子共同代表は「人為的ミスで違う遺伝子を切断してしまうなど、想定外のことが起きる可能性はあり、制度は見切り発車だと感じる」と批判。「農作物の交雑などが起こるリスクもあり、安全性審査や食品表示は義務化すべきだ」と訴えています。そして遺伝子組換え表示制度も2023年4月からは新しい制度に変わることが決まっています。あれもこれも外圧に屈した形であり、日本の食糧事情は米国の言いなりという感はぬぐえないです。ゲノム編集食品も遺伝子組換え食品も日常的に口に入れる食品が多いだけに不安が拭えません。  〆

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| 食養生 食品安全 | 12:21 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
【号外】ゲノム編集食品 2

おはようございます。先月植えた琉球アサガオが咲き
始めました。一般的なアサガオはもう枯れてきました。

さて、ゲノム編集とは、簡単にいうと遺伝子の情報を書きかえて生き物の特徴を変える技術で人工的に突然変異を起こすような技術です。一方、遺伝子組み換えは、他の生物から遺伝子を組み込むため自然界では起こりえない変化です。ですから、ゲノム編集は、もともとの遺伝子を切断するだけですから、自然界で起こる突然変異と同じような変化をするので安全性は高いと主張する研究者が多くいます。このため国はゲノム編集をした食品を流通するための認可を進めていて、早ければ2020年にも食卓にゲノム編集食品があがるとみられています。

ゲノム編集された肉厚のマダイ、血圧を下げるトマト、毒性のないジャガイモ… このゲノム編集食品を口にするのに抵抗感がある人も多いと思います。名古屋大学が行ったゲノム編集食品に対するアンケート結果では、6割近くの消費者が「予期せぬ悪影響がある」と思うと回答しています。また東京大医科学研究所の研究グループが2018年5〜6月実施したインターネット調査でゲノム編集の農作物を「食べたくない」と答えた人が4割超でした。予期せぬ悪影響が起きないか、誰も分からないと言っても過言でない技術に多くの人が不安を感じています。ゲノム編集食品は2018年6月に政府が決定した「統合イノベーション戦略」に盛り込まれています。食品として流通させることを最優先にしているようにみえます。欧州連合(EU)の司法裁判所は2018年7月、ゲノム編集食品も遺伝子組み換え作物として規制すべきだとの判断を示しています。

食品にゲノム編集と表示されれば消費者が選ぶことが可能ですが、専門家は商品化された場合、ゲノム編集であることは記載されない可能性が高いと指摘します。名古屋大学(環境学研究科)の立川雅司教授は「表示を義務化した場合にはルールを作りますので、違反者がいたら罰則を科さないといけないわけですね。その違反を摘発することがゲノム編集の場合はすごく難しい」というのです。ゲノム編集をしたものは自然界で突然変異した生き物と区別ができないため、食品表示などを義務化しても事実上チェックが難しいのです。消費者庁はゲノム編集食品の表示を義務化せず、任意の扱いにするとしています。別の遺伝子を加えることなく自然界や品種改良で起こる変化の範囲内であるため安全だとしています。  つづく・・・

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| 食養生 食品安全 | 14:04 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
【号外】ゲノム編集食品 1

おはようございます。今日は「即位礼正殿の儀」に
よる本年だけの祝日です。てんゆ堂診療しています。

さて、ゲノム編集という言葉をご存知でしょうか。簡単に説明すると遺伝子の情報を書きかえて生き物の特徴を変える技術で人工的に突然変異を起こすような技術です。食べ物の品種改良などへの応用が進んでいます。ゲノム編集のゲノムとは生き物の細胞の中にあるすべての遺伝子の情報のことです。遺伝子をタンスに例えると、1つ1つの引き出しには「目が青」など体の特徴を決める遺伝子が入っています。どの引き出しに何がはいっているのかが書かれた、すべてのラベルの情報のことをゲノムと呼んでいます。ゲノム編集とはこのタンスの引き出しを抜き取るように狙った遺伝子だけを操作して生き物の特徴を変える技術です。

ゲノム編集は1990年代の終わりから色々な技術が出てきて、最初は手軽なものではなかったのですが、それがどんどん改良されて、最近開発された技術は非常に手軽で色々な生物に応用できる技術になっています。近年、遺伝子を切り取る技術が飛躍的に進歩しゲノム編集はさまざまな分野に広がっています。

日本は少子高齢社会ですが、2050年には世界人口は90億人を超えます。地球上にある全ての栽培地に作物を植えても食糧不足になると推測されています。ゲノム編集は一面では非常に良い技術です。限られた資源で、より大きな魚や多くの穀物を作ることが可能です。ゲノム編集は近い将来、食料不足に直面するこの世界を変える可能性を秘めていますが、いろいろと課題はあります。そしてゲノム編集された食品は徐々に一般の食卓へと広まっていくと考えられます。

あの「近大マグロ」を生み出した和歌山県白浜町にある近畿大学水産研究所では、ゲノム編集でマダイの筋肉が増え過ぎるのを抑える遺伝子の働きを止めることで、通常のマダイの体の幅が倍近くなるマダイを養殖しています。ゲノム編集自体の作業は意外と簡単で、マダイの受精卵に狙った遺伝子を切るハサミの役割をする酵素などを注入するだけで編集は完了です。肉厚のマダイを開発した京都大の木下政人助教は「通常の餌の量で身の多いマダイを取れるようになればコスト削減につながり、価格低下など消費者のメリットになる」と強調しています。

国がさまざまな農作物の品種改良をしている茨城県つくば市の農研機構本部では、厳重に管理された有刺鉄線と高いフェンスに囲まれた田んぼでイネもゲノム編集されています。見た目は通常のイネと同じようですが、従来の品種より2割近くモミの数が増えるとしています。特定の遺伝子の一部を切ることでモミの数を増やしていて限られた田んぼの面積でコメの収穫量を増やすことができます。  つづく・・・

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| 食養生 食品安全 | 09:00 | comments(1) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
【号外】残留農薬 基準値緩和 3

おはようございます。明日のご予約の方は
天候次第で随時キャンセルしてください!!

さて、日本では1996年に遺伝子組み換え作物輸入解禁され、除草剤耐性大豆やナタネなど最初の遺伝子組み換え作物が食卓に上り始めています。食用の遺伝子組み換え作物は消費者・生産者の反対が強いため国内では栽培されていないですが、農業試験場などで試験的に遺伝子組み換え作物を栽培しています。それから20年が経過し除草剤耐性大豆やナタネの栽培面積は拡大しています。大豆の9割、ナタネのほとんどは遺伝子組み換えとなっています。遺伝子組み換え作物の栽培拡大につれて、除草剤のラウンドアップ(グリホサート)の使用量も増大しています。そして2002年に5000万トンだった生産量は約3倍に増えています。

アジアではベトナム、スリランカグリホサート輸入禁止、EUではオーストリア、ドイツがグリホサートの全面禁止を決定しています。フランスは2023年までに段階的に廃止する動きです。チェコは2018年収穫前にグリホサート散布を禁止デンマークすべての作物の出芽後の散布を禁止しています。イタリア公共の場での使用を禁止ベルギー、オランダ専門家以外への販売を禁止しました。ブラジルは2018年、連邦裁判所が連邦政府が毒性を再評価するまでグリホサートの使用を禁止すると決定。その他の国や地域、自治体、学校などでもグリホサートの使用禁止や削減に取り組み始めています。インターネットの署名サイト「アバーズ」はグリホサート使用禁止を求める署名を実施、全世界から140万件もの署名が集まったとしています。

2015年にWHOの専門機関IARC(国際がん研究機関)によってグリホサートが発がん性物質に分類されて以降、世界の潮流はグリホサート使用禁止へと動いています。それに比べて日本政府は何の対策を取らないばかりか、2018年12月に海外農薬メーカーの求めに応じてグリホサートの残留基準値大幅緩和をしています。これにより残留農薬基準値は、ヒマワリの種子0.1ppm→40ppmへと400倍に大幅な緩和しています。その他、ゴマ種子は0.2ppm→40ppmの200倍ライ麦は0.2ppm→30ppmの150倍ソバは0.2ppm→30ppmの150倍テンサイは0.2ppm→15ppmの75倍小麦は5.0ppm→30ppmの6倍トウモロコシは1.0ppm→5ppmの5倍小豆類は2.0ppm→10ppmの5倍などと改悪されています。日本政府は世界の潮流と真逆のグリホサート保護の旗頭となっているのです。そしてグリホサートの使用量も増加しています。日本の多くの環境NGOなどは「世界中で使われなくなったラウンドアップが日本に集まってくるのではないか」と恐れているのです。

これらの食品は日常的に口にするものばかりです。こういう発がん性の危険のあるグリホサートを規制せずに、残留基準値の大幅な緩和を行うとは外圧に弱いにしてもほどがあります。国民の健康や安全を守るどころか、脅かすことを平然を政府は実施しているのです。また、こういう問題を大手メディアもほとんど報道していません。『赤旗』(2019年9月15日・日曜版)にあるくらいです。

食料を制するものは世界を制す」「タネを制する者は世界を制す」と米国の政府は考えています。元農林水産大臣の山田正彦氏などは、早くからこの問題を指摘し警鐘を鳴らしていました。日本の食料自給率38%(2017年度)です。単純に考えると私たち日本人は食べ物の62%を輸入に依存しています。すでに日本の食卓は欧米の海外農薬メーカーに制せられているのです。海外農薬メーカーの狡猾な罠にすでにハマっています。山田氏の著書『タネはどうなる!?』『売り渡される食の安全』などを読んでみることをオススメします。  〆

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| 食養生 食品安全 | 09:36 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
【号外】残留農薬 基準値緩和 2

おはようございます。3連休に都心を直撃しそうな
猛烈な台風19号。非常用の発電機が活躍しないことを…

さて、除草剤ラウンドアップの主成分のグリホサートには発がん性が疑われています。このグリホサートの摂取が気になる場合は、現状なら国産小麦を選択することで対応ができると言えるでしょう。しかし日本の小麦自給率は約14%で、その多くをアメリカ、カナダに依存しています。我々の身の回りにある小麦製品の多くは、そうした国で生産した小麦によってまかなわれています。米よりパンへの支出が増えている世帯があることが報告されており、このような世帯ではグリホサートを経口摂取する機会と量が増えると考えられます。そして、このグリホサートの残留基準値は日本の食品衛生法ではパンに基準は設けられていません。参考までに玄米のグリホサートの残留基準値は0.01ppmとなっています。パンで検出されたような小さい濃度のものを恒常的に食品として摂取したときの人体への影響については解明されていないことが多いです。

しかし小麦は遺伝子組み換え作物ではありません。遺伝子組み換えではない小麦から、なぜ米国産97%カナダ産100%ものグリホサートが検出されるのかについて、米国の外食店を調査したGMO FREE USAの見解は、グリホサートは除草剤耐性の遺伝子組み換えである『ラウンドアップ レディ』作物に使用されています。遺伝子組み換え作物の栽培が増えるにつれて食品中のグリホサートの残留が増加しています。それだけでなくグリホサートは小麦、大麦、オーツ麦などの穀物や豆、食用ヒマワリ、ジャガイモなどの乾燥剤として収穫前に散布(プレハーベスト)されています。

プレハーベストとは、小麦の収穫前に除草剤ラウンドアップを小麦畑に散布することで小麦を枯らし収穫を容易にすることです。またラウンドアップを散布することで不揃いに熟することが多い小麦の成熟度が均一化されるので農家にとってはメリットがあります。プレハーベストは1980年代から行われているそうで、米国デュラーム小麦の99%春小麦の97%冬小麦の61%に実施されているといわれています。米国では収穫前に除草剤を散布することは「収穫前の雑草防除」として認可されており、農家はそれを「乾燥」と呼んでいます。しかし消費者からみると農家の作業をしやすくするためだけに除草剤を散布しているという驚愕の事実があります。その結果、小麦粉を使ったパン、パスタ、ピザなどからも残留農薬が検出されているのです。小麦のグリホサート残留基準値は30ppm、それから見ると市販のパンの数値は0.05〜0.23ppmと低く「問題はない」と思われるかもしれません。しかしパン、うどん、パスタなどの小麦製品は毎日食べる主食です。そのことを考えると少量だからと言って安全なのかには疑問が残ります。 つづく・・・ 

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| 食養生 食品安全 | 09:03 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
【号外】残留農薬 基準値緩和 1

おはようございます。今日は清々しい気候ですが、
週末はスーパー台風が襲来します。できる準備を!!

さて、米国の多国籍バイオ化学メーカーで農薬大手のモンサントが開発した強力な除草剤ラウンドアップ」は、家庭菜園の手入れや、大規模な大豆畑などで広く使われています。世界でも日本でも最も売れている除草剤です。このラウンドアップの主成分がグリホサートです。

米国では市民団体「GMO FREE USA」が日本でもおなじみのドミノピザ、ダンキンドーナツ、マクドナルド、パネラブレッド、サブウェイ、タコベルなどのレストラン等の外食産業15社を調査、すべての店の商品からグリホサートが検出されています。グリホサートは食品のみでなく、コーヒーや紅茶などの飲料からも検出されています。カリフォルニア大学家庭医学と公衆衛生学のポール・ミルズ教授が1993〜1996年、2014〜2016年に、南カリフォルニアに住む50歳以上の高齢者の尿中のグリホサートを検査した。その結果、20年の間に尿中のグリホサート量は500〜1000%増加していた(2017年「ジャーナルJAMA」)というのです。

日本の一般社団法人・農民連食品分析センターがグリホサート残留検査を行っています。市販の小麦粉やパスタなど24商品、パン15商品です。検査した商品のうち、小麦粉類17商品中13商品パスタやマカロニ4商品中3商品シリアルやパン粉3商品中2商品からグリホサートが検出されました。パンの場合、15商品中11商品から検出されており、全体の約7割、39商品中29商品からグリホサートが検出されています。検査したパンやパスタには原産地が表示されていないものがほとんどでしたが、「有機」と明記されたマカロニ以外、米国やカナダと表示されたものからはすべて検出されています。この結果は農水省が行った検査結果(2017年)とも一致しています。同検査では輸入された米国産小麦97%カナダ産小麦では100%からグリホサートが検出されています。このように残留農薬があり、このグリホサートは発がん性の疑いがあります。

一方、小麦原産地が国内産であるものからは不検出です。農民連食品分析センターが2019年4月12日に公開した「食パンのグリホサート残留調査」では、グリホサートは検査を実施した15製品中、11製品から検出されました。健康に良さそうな全粒粉を使用している4製品で、グリホサートの数値が高い傾向が見られました。国産小麦を使用している製品すべてで、グリホサートは検出されませんでした。これは国内ではグリホサートによるプレハーベスト処理が行われていないためと考えられます。プレハーベストとは、小麦の収穫前に除草剤ラウンドアップを小麦畑に散布することで小麦を枯らし収穫を容易にすることです。またラウンドアップを散布することで不揃いに熟することが多い小麦の成熟度が均一化されるので農家にとってはメリットがあります。  つづく・・・

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| 食養生 食品安全 | 09:46 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
【号外】グリホサート 発がん性 2

おはようございます。先日、両親の墓参りをしました。
過ぎ去る日々はあっという間です。一日一日を大切に!!

さて、モンサントが開発した強力な除草剤ラウンドアップは世界でも日本でも最も売れている除草剤です。このラウンドアップの主成分がグリホサートです。ラウンドアップの安全性に関しては、2000年頃にはイタリア国立ガン研究所が「ラウンドアップに添加されている補助成分(不活性成分)が遺伝子損傷させる」と報告しています。その後、不活性成分である非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンアミン(POEA)が、グリホサートの3倍以上毒性が強いということがわかってきました。

2002年の段階ですでにレイチェル環境基金が「ラウンドアップは先天性奇形の増加に関係があり神経発達障害3倍に増える」という2つの研究について紹介しています。一部の研究者たちはグリホサートとPOEAの混合物であるラウンドアップは「グリホサート単独の場合と比べて明らかに毒性が強い」として「補助成分を含めたラウンドアップの安全性について当局は見直すべき」と主張しています。2019年8月、産科医の国際組織である国際産婦人科連合(FIGO)は「グリホサートはガンや神経発達障害、先天性欠損症との関連が疑われる。またメチル水銀同様、胎盤を通過する可能性があり、予防原則の立場から使用を避けるのは社会的責任である」として、グリホサートの使用禁止勧告しています。

アルゼンチン、パラグアイなどでは2000年頃から大規模に遺伝子組み換え大豆が栽培されるようになっています。小型飛行機でラウンドアップの空中散布が行われるようになると周辺住民の間で小児がん先天異常、皮膚障害などが増えています。ラウンドアップは「分解も早く催奇性がない」と言われていましたが、2010年にブエノスアイレス大学アンドレス・カラスコ教授(医学部・分子胎生学研究所長)らが「カエルや鶏の胚で実験した結果、極めて低い濃度であってもラウンドアップが先天異常を引き起こした」との研究結果を発表。さらに大豆栽培が盛んなアルゼンチン・チャコ州政府は「グリホサートと小児がんや脳腫瘍、先天異常などの発生は関連がある」とするレポートを発表しています。

除草剤耐性作物が増え、グリホサートの使用量が増えるにつれて、遺伝子組み換え作物の最大の生産国・消費国である米国では健康への不安が高まっています。20〜30年にわたって大量に使い続けてきたグリホサートは、パンやパスタだけではなく、水道水やワイン、ビール、蜂蜜などのさまざまな飲食料品から検出されています。米国では子どものワクチンからも検出されて母親たちに衝撃を与えました。またグリホサートの影響でアレルギー自閉症、ADHD(注意欠陥多動性障害)など、子どもの体に異変が起きていると感じている米国の母親たちが「Moms Across America」を結成。子どもの食事から遺伝子組み換え食品とグリホサートを除去するために、グリホサートの代替品を勧め有機食材を選ぶ運動などを展開しています。すでに米国ではモンサント側にラウンドアップ使用で末期がんになった男性に320億円の支払いを命じる判決が出されています。

国内でラウンドアップを販売する日産化学工業は、この農薬について「急性毒性が低く、催奇性、奇形性、発がん性もなく、非常に安全性が高いことが国際的に認められている」と安全性を強調しています。さらにラウンドアップの開発企業であり、遺伝子組み換え作物を推進してきたモンサントはこれまで「ラウンドアップは飲んでも牛乳と同じくらい安全」と言っています。飲んでも安全な農薬があるとは思えませんが… 2019年4月末、米環境保護局(EPA)はグリホサートについて人間にがんを引き起こす可能性は低いという見解を示しています。しかしグリホサートの懸念は払しょくされず、世界各国ではグリホサート使用禁止が広がっています。 〆

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| 食養生 食品安全 | 17:24 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
【号外】グリホサート 発がん性 1

おはようございます。”食欲の秋”です。
こういう時期に食品の安全性を考えてみます。

さて、米国の多国籍バイオ化学メーカーで農薬大手のモンサントが開発した強力な除草剤ラウンドアップは家庭菜園の手入れや大規模な大豆畑などで広く使われています。モンサントは農業の生産性と食料品質の向上を目指し、化学・種子・バイオテクノロジーを用いた統合的な技術と農業関連製品を提供する農業バイオテクノロジーのリーディングカンパニーです。遺伝子組み換え作物を提供する会社として有名で、世界の種子販売のシェア約22%を占める最大手です。そして除草剤と肥料と種子をセットにして売るというビジネスモデルで成功しています。モンサント・デュポン・シンジェンタなど6社ほどが世界の種子を牛耳り支配しているのです。日本の米のタネを守ってきた「主要農作物種子法(種子法)」が2018年3月末で廃止されています。例えば、モンサントの米の種子を高値で買わされ続ける農家の負担は消費者にも跳ね返り、米の値段は10倍にも跳ね上がる可能性があります。すでに野菜の種子は90%以上が外国産です。

このモンサントが開発した強力な除草剤ラウンドアップは世界でも日本でも最も売れている除草剤です。皆さんもCMなどで一度は耳にしたことがあると思います。このラウンドアップの主成分がグリホサートです。グリホサートに耐性を持つ遺伝子を導入された作物は、グリホサートを散布しても枯れず、雑草のみを枯らすため除草の手間がかからないという仕組みです。1990年代中頃に開発された除草剤耐性大豆ナタネなどは、この20年の間に広まりました。この除草剤耐性を持つ遺伝子組み換え作物の栽培拡大に伴ってグリホサートの散布量も格段に増えています。しかし遺伝子組み換え作物の栽培地域では栽培面積の広がりに加えて、除草剤が効かない耐性雑草の増加により使用量が増え続け健康被害が拡大しています。特に遺伝子組み換え作物の栽培国である北米南米各国では、人体からもグリホサートが検出されています。その他、出生異常や健康被害についての影響も報告されています。グリホサートの環境や健康への影響に対する懸念が世界中で高まっているのです。

そしてグリホサートには発がん性があると疑われています。2015年3月、WHO(世界保健機関)の専門機関IARC(国際がん研究機関)が発表した報告書では、ラウンドアップの主要成分であるグリホサートは5段階ある発がん性分類リストのうち上から2番目にリスクが高い発がん性が疑われる2Aカテゴリーに分類されています。IARCのランク付けは1〜4の4段階で、2はAとBの二つに分けられており、2Aにランクされると発がん性が強く疑われることになります。2017年にはロンドン大学の研究チームが「超低濃度のグリホサートでも長期間摂取すれば脂肪肝を引き起こす」という研究結果を発表しています。

IARCの2Aカテゴリーの信憑性に関しては異論を唱える科学者もおり意見が分かれています。このIARCの評価を否定しているモンサントはラベルの指示どおりに使用すればグリホサートは安全であることを示す科学的証拠が増えているとしてWHOに報告書の撤回を求めています。しかし、その後、グリホサートは米国において3件の訴訟で非ホジキシリンパ腫原因物質として認定されています。  つづく・・・

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| 食養生 食品安全 | 11:21 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
昆虫食 5

おはようございます。昨夜はふたご座流星群がピーク。
就寝前に夜空を見に行くと曇天模様。残念でした。

さて、世界的に昆虫食が脚光を浴びています。人気のコオロギ高タンパク質なスーパーフードです。なるべく食事のカロリーを抑え、タンパク質を多く摂取したいという方にコオロギはぴったりです。コオロギのタンパク質の含有量は牛肉を越えると言われており世界的に注目されている食材です。タンパク質含有量は、鶏むね肉が31%、牛ステーキが29%、それに比べコオロギは断トツの69%です。しかもタンパク質のみならず、栄養価も高く鉄分、オメガ3脂肪酸、アミノ酸、カルシウムは牛乳以上とまで言われています。日々の食事やプロテインに加え、コオロギを取り入れることによって筋トレをさらなる高みへと導いてくれるはずです。海外ではコオロギを原材料としたプロテインバーが開発され、電通がそれに投資をするほどの注目を見せています。

昆虫を食べるにあたって衛生上の問題から加熱することが前提条件です。マメハンミョウツチハンミョウなど一部の有毒昆虫は食べてはいけません。エビやカニのアレルギーがある人は、甲虫を食べる際にも注意が必要です。オススメされている安全でおいしい昆虫があります。

カミキリムシの幼虫。生木を食べているため木の香がします。マグロのトロのような味に似て、トロリとした脂肪の甘みが特徴的だそうです。照り焼きにして砂糖や醤油をかけるのもオススメらしいです。

オオスズメバチの前蛹(ぜんよう)。フグの白子に似ているそうです。湯通ししてポン酢で食べるしゃぶしゃぶが美味しいらしいです。

クロスズメバチの幼虫と蛹(さなぎ)。ハチの子として知られる珍味です。佃煮が有名で味はウナギに近いです。甘辛く煮付け、炊きたてのご飯に混ぜ込んで食べるのが通だそうです。

アブラゼミの幼虫。セミの幼虫はボイルし何もかけずに食べると柔らかくアスパラガスの味が広がります。幼虫と成虫を串刺しにする親子揚げが美味しいそうです。成虫のサクサクとした食感と幼虫のナッツの香りとシコシコした食感が同時に味わえます。セミの幼虫といえば、埼玉県川口市の公園で「食用を目的とした捕獲はやめてください」と書かれた看板が掲示され話題になりました。目撃談によると「ペットボトルいっぱいに入れていた」とか… セミの幼虫は中国や東南アジアでは好んで食べられている食材です。

サクラケムシ。蛾のモンクロシャチホコの幼虫で桜の葉を餌にしているため桜餅の香りがするそうです。茹でて、ご飯にのせて食べるそうです。毛が食べづらそうですが、意外にそうでもなくサクサク食べられます。

これからは昆虫食の時代!?かもしれませんよ〜。小さい子供に「何が好き」と聞くと「セミの幼虫」と答える時代がすぐそこまで来ています。  〆

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・昆虫食 1
・昆虫食 2
・昆虫食 3
・昆虫食 4
・タンパク質を摂ろう 1〜5
・納豆を食べよう!! 1〜4
・ヨーグルト 1〜6
・炭水化物不足 1〜3
・加齢 コラーゲン 1〜4
・膝痛とコラーゲン 1〜3
・医食同源 1〜4
・食養生・薬膳 1〜6
・食品ロス 1〜4
・肥満 1〜6
・サルコペニア肥満 1〜4
・細マッチョ
・脚ヤセ注意 1・2

| 食養生 食品安全 | 12:51 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
昆虫食 4

おはようございます。12月にまつわる歌があります。
毎年、この時期に聴くと小さな後悔をします。

さて、世界的に昆虫食が脚光を浴びています。現在、世界では全人口75億人の1/4以上、約20億人1900種以上の昆虫類を食べていると推計されています。最も食用にされているのがコガネムシなどの甲虫類(31%)で、毛虫・イモムシといった幼虫(18%)、ハチやアリの仲間(14%)、イナゴ、コオロギなどのバッタ類(13%)、セミやカメムシ類(10%)と続きます。また、昆虫ではないクモサソリなどもまとめて昆虫食と呼ばれています。

昆虫を食材として扱っている企業はカナダ、フィンランド、中南米、アフリカ、ヨーロッパ、東南アジアなど各地に広がっています。日本にも管理栄養士の資格を持ち、栄養学の視点から昆虫食を研究している東大阪大・短大の松井欣也准教授が、2017年にカナダから食用コオロギ製品などを輸入・販売している会社「昆虫食のentomo(エントモ)」(大阪府和泉市)という会社を設立しています。日本では昆虫を食用にすることについて法的な規制はありませんが、『異物扱い』とされ運送会社が輸送を嫌がるケースもあります。

また熊本には日本初の昆虫食の自動販売機が設置されています。昆虫自販機にはワーム(毛虫)・コオロギ・ゲンゴロウ・コオロギプロテインバー (チョコ味、抹茶味)・オケラ・バッタなどがあるそうです。商品は全部で10種類。インターネットなどで人気に火が付き、補充するたび売り切れで人気商品は品薄状態だそうです。価格は600円〜1900円と高めですが、2日間で100個売れるほどの人気ぶりです。  つづく・・・

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