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扁鵲 「六不治」 2

おはようございます。台風の影響なのか昨夜は強い秋雨でした。
一雨ごとに季節が移り変わっていきます。ハロウィンも近い!!

さて、中国は前漢代(紀元前206年〜8年)の歴史家「司馬遷(シバセン)」
(紀元前145年?〜 紀元前87年?)が編纂した中国の歴史書
史記(シキ)』の中の『列伝』七十巻には『扁鵲倉公列伝
があります。ここに「六不治(リクフチ)」が記載されています。
前文ではいつもと違う兆候を身近な人が気付き直ぐに受診
させるのが大切だと現代でも通用する事を言っています。
今日は「六不治」の内容です。

驕恣不論於理,一不治也
 驕恣理を論ぜざるは、一の不治なり。
 患者驕り高ぶって勝手気ままに振る舞い道理を無視する事。
 医師の言う事を聞かずに自己判断するとも訳せます。
 禁煙、禁酒、適度な運動をすすめても聞き入れないのもそうです。 

軽身重財,二不治也
 身を軽んじ財を重んずるは、二の不治なり。
 身体を軽んじ病気過小評価し金を大切にする事。
 本来、必要な医療費を出し渋る健康<宝石って人がいます。
 米国ではお金がなくて医療を受けられない人も多いのです。
 日本の国民皆保険ってイイ制度っていうかありがたいですね。

衣食不能適,三不治也
 衣食適する能わざるは、三の不治なり。
 衣服食物が病人にとって不適切な事。
 でも短パンTシャツ健康ドリンク毎日飲んだりしていませんか!?
 衣食住の全てを再点検してみるのはどうでしょう。

陰陽併,臓気不定,四不治也
 陰陽并背、臓気定まらざるは、四の不治なり。
 内臓の陰陽の調和が崩れて気が乱れ臓気が定まらない事。
 様々な薬や治療で病態がより複雑化難治傾向となります。
 東洋医学では「心身一如」です。ネガティブ思考に要注意です。 

形羸不能服薬,五不治也
 形つかれて服薬能わざるは、五の不治なり。
 身体が衰弱して薬を服用する事ができない事。
 現代では点滴もありますが、やはり食べられないと衰弱が早いです。
 薬は決まった量を一定期間服用し、必要以上に飲まないのがイイ。

信巫不信医,六不治也
 巫女を信じ医を信ぜざるは、六の不治なり。
 助かる命占い宗教だけを信じ、適切な医療を受けずに
 亡くなる事件がしばしば報道されています。もう21世紀ですから・・・
 検査値画像だけで患者さんに触れも顔も観ない医師
 もいるのも事実ですが暗示に惑わせされてはいけません。

「六不治」の最後にはこう書かれています。
有此一者,則重難治也
この状態が一つのでもあてはまる場合は、病気は治らないか、
あるいは治す事ができても治療は非常に困難である。

現代ではゲノム、遺伝子治療、iPS細胞、再生医療などの最先端医療
が注目されています。日々研究され日々進歩しています。
しかし、その恩恵を受ける世代はもう少し先かもしれません。
病気の多くは生活習慣から来る身近な問題が原因です。
二千数百年前の医者が現代社会に警告を発しています。
結構、現代人にもあてはまるものが多い事に驚かされるでしょう。
古代も現代人もそう人は変わっていないようです。
日々の生活の心がけが「養生」です。これが大切ですね。
いつも楽しく感謝の気持ちで暮らせば死ぬ日まで元気で生きられます。
                 〆

<関連記事>
・扁鵲 「六不治」 1
・『扁鵲心書』 1〜7
・『雙梅景闇叢書』 1〜6
・『肘後備急方』 
・『医心方』 1〜3
・『東医宝鑑』 1・2
・食養生・薬膳1〜6
・曹操の頭痛 1〜6

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