おはようございます。明日は夏至です。季節的には陽の極み。段々と陰に傾いていきます。陰陽消長のバイオリズムです。
さて、じっとしていても痛い安静時痛のほとんどは異常なモヤモヤ血管が原因です。夜になると痛い・痛みで目が覚めるなどの夜間痛も安静時痛と同じ原因です。
肩こりなどの重い痛みも異常血管が原因です。動き始めが痛いなどの動作開始時痛は関節を取り囲んでいる関節包・滑膜や周囲の脂肪組織が原因になっていることが多いです。これらの部位には血管ができやすいですから異常血管による痛みです。
膝や股関節などで長いあいだ座った後に動き始めた時の痛みも同様です。「階段を降りるときに膝が痛む」場合は膝の滑膜が原因になっていることがほとんどです。「正座をすると痛む」場合も変形性膝関節症ではない場合があります。
「レントゲンでは異常なしと言われた」ような場合はも異常血管が原因となっている可能性が極めて高いです。レントゲンでは骨は見えますが、血管などの軟部組織は写らないのでモヤモヤ血管が原因なのかは分かりません。
「手を後ろに回すと肩が痛い」「つり革が持てない」などは五十肩(肩関節周囲炎)による痛みで異常血管が原因であることがほとんどです。またテニス肘では「雑巾が絞れない」という症状が多いです。これも同様の原因です。
患部を押すと痛みが出る、動き始めが痛い、じっとしていても痛い、階段を登り降りの時に痛い、張りや違和感がある・・・これらの場合は必ずといっていいほど不要なモヤモヤ血管が原因になっています。
モヤモヤ血管が原因と疑われる疾患は以下です。肩こり、五十肩、膝痛、腰痛、人工関節の手術後の痛み、むちうち、アキレス腱炎、足底腱膜炎、疲労骨折の痛み、シンスプリント、ランナー膝、腸脛靭帯炎、鵞足炎、膝蓋下脂肪体炎、半月板周囲炎、ジャンパー膝、
恥骨結合部痛、ハムストリング付着部痛、中臀筋付着部痛、大転子滑液包炎、股関節周囲炎、腰椎分離症、CM関節症、テニス肘、ゴルフ肘、野球肘、肩関節周囲炎、上腕二頭筋腱長頭炎、肩甲上角炎(重度の肩こり)、骨折後の残存痛、人工関節手術後の痛み・・・
モヤモヤ血管ができやすくなる原因は加齢や生活習慣病の有無、、使い過ぎによる姿勢の乱れ、繰り返される患部への負担などです。無意識の姿勢の乱れや繰り返される負担によってモヤモヤ血管が作り出されることがわかっています。モヤモヤ血管ができる原因のひとつに関節への繰り返しの刺激があります。
そこで普段の姿勢を変えることが大切です。無理のない正しい姿勢で座りましょう。面白いことにモヤモヤ血管が原因と疑われる疾患の多くは鍼灸治療の適応症でもあります。実際、鍼灸治療は慢性炎症や慢性疼痛の改善に有効です。 つづく・・・
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