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慢性の痛み モヤモヤ血管 10

おはようございます。明日は日本刺絡学会・学術大会です。鍼灸用具の物販などは入場料もないので覗きに来てください。

さて、慢性疼痛(長引く痛み)を取り除くにはモヤモヤ血管減らすことです。これが運動器カテーテル治療の基本です。再現性のある圧痛じっとしていても痛い安静時痛のほとんどは異常血管が原因です。

カテーテル治療で異常な血管を処置すると比較的早いタイミング(多くは当日に)改善することが多い痛みです。ただし、神経が障害されて「ジンジンとしびれたように痛い」という症状はカテーテル治療には向きません

運動器カテーテル治療で血管を減らしても大丈夫なのでしょうか? 人体には、くまなく血管があるように思われていますが、実はそうではありません。人体は血管が多いところと血管が少ないところに分かれます。

軟骨下骨という骨の部分には血管が非常に多いですが、軟骨の部分には血管がほとんどありません。これは軟骨が血管を寄せ付けない物質(Tenascin-C、Biglycan、Tenomodulin、Decorin、Endostatinなど)を絶えず分泌しているからです。この物質が出ていると血管が入り込まないようになっています。軟骨以外にも靭帯といった組織も血管を寄せ付けない物質が分泌されています。

ところが40歳を過ぎるとこれらの部位にも血管が入ってきてしまいます。血管を寄せ付けない物質が枯渇して出なくなってしまうからです。四十肩五十肩(肩関節周囲炎)がなぜ、この年代から生じるかの答えでもあります。

この年代になると余計な血管ができやすくなり、このために肩が急に痛くなるのが40〜50代に多いのです。肩だけでなく、膝痛なども始まりもこの年代です。つまり、この年代から余計なモヤモヤ血管ができやすい体になってしまうのです。

また、スポーツで体を酷使して使い過ぎている場合は、もっと早い年代から異常なモヤモヤ血管ができやすくなっています。痛みが出ている部位は慢性炎症(治りにくい炎症)が起きている状態です。

そして炎症が起きている部位には必ず異常血管が増えています。使い過ぎによって軟骨・腱・靭帯などに細かい損傷加重されることで、それが血管を呼び込みます。このように正常では血管が少ない部位に血管ができてしまうのが長引く痛みの原因です。   つづく・・・

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