● 荻窪 教会通り てんゆ堂鍼灸院 「日日是好日」●

    
    東洋医学からみた
    鍼灸治療法
    健康情報
    養生法などなど徒草に
荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
<< 慢性便秘症診療ガイドライン 3 | TOP | 糸脈 1 >>
慢性便秘症診療ガイドライン 4

おはようございます。昨日は久しぶりにスープカリィを食べました。
さすが札幌名物です。寒い時期に食べると温まります。オススメです。

さて、日本初となる「慢性便秘症診療ガイドライン2017」が作成されています。ガイドライン作成のメンバーでもある味村俊樹医師は「さまざまな下剤が登場し、数年前と比べると治療の選択肢が増えている。ところが便秘の基礎知識にすら乏しい医師が多く、適切な治療が行われているとは言い難かった。ガイドラインによって、それが変わることが期待されます」と述べています。

便秘は細かくタイプが分かれ治療法は異なります。大腸通過正常型では食物繊維摂取が有効ですが、遅延型ではむしろ症状を悪化させます。ガイドラインにはアルゴリズム(診断・治療の流れ)が記載されていませんが、タイプの記載があり、今までのような「便秘といえば全て下剤と食物繊維」といった状況は変わると考えられます。大腸通過正常型と遅延型の見極めは「大腸通過時間検査」という専門の検査が必要です。便秘ではないのに腹痛がある機能性腹痛症、最大限の下剤を投与しても十分な効果が得られず手術の検討が必要な「結腸無力症」などは、この検査が必須です。しかし、一部の医療機関でしか受けられません。しかし、この検査をしなくても下剤による治療で通過正常型か遅延型かの判断はある程度つくようです。

便秘に対する科学的根拠がある治療法としてはルビプロストン(上皮機能変容薬)などの処方薬を挙げています。大腸を刺激せず排便しやすい環境をつくる非刺激性下剤を単剤または複数剤組み合わせます。非刺激性下剤が適量に達するまでは大腸を刺激する刺激性下剤を一時的に用いる場合もあるようです。下剤治療によって排便回数減少型は通過正常型でも遅延型でも便が軟らかくなります。しかし、排便回数がほとんど増えなければ食物繊維摂取量が少ない通過正常型が考えられます。遅延型であれば、適切な下剤の使用バナナ状の便が週3回以上出るようになります。通過正常型の患者が若い世代であれば、今後の生活習慣病の予防も含め日々の食生活で食物繊維摂取量を増やす栄養指導が行われます。高齢者では食物繊維に代わる薬を処方されます。

食物繊維摂取量の正常化や下剤が効くなら、つまりは排便回数減少型の通過正常型か遅延型なら開業医や一般の消化器内科でも便秘が改善できる可能性が高いという訳です。しかし、下剤が効かなければ、現段階では便秘治療を専門とする医療機関を受診した方がイイようです。

便秘はあらゆる診療科の患者さんにかかわる病気です。ガイドラインに沿って、すべての医療機関、あらゆる診療科で適切な対処ができるようになってほしいですが、便秘診療の検査・治療のいくつかの一部はまだ非保険適用です。高齢化が進む中、日本の便秘の患者数は1000万人以上いるとみられています。今回のガイドラインで便秘診療が大きな一歩を踏み出しといえるでしょう。  〆

<関連記事>
・慢性便秘症診療ガイドライン 1
・慢性便秘症診療ガイドライン 2
・慢性便秘症診療ガイドライン 3
・摘便 1・2

下剤
・下剤乱用注意!!
お腹がユル〜くなる「飲料水」
・便秘改善「大蠕動」1〜3
・妊婦中の便秘 1〜7
・コロコロ便(兎糞状便) 1〜3
・腸内細菌と肥満 1〜4
・うつ病と腸内環境 1〜5
・「アトピー性皮ふ炎」と「腸内環境」 1・2
・食物繊維
・ドライフルーツ
・玄米
・五穀・雑穀
・ヨーグルト 1〜6
「腸が不調の時」の漢方薬
・かゆ痔 「肛門掻痒(ソウヨウ)症」
・パーキンソン病との付き合い方 1〜4

| 内臓 消化器の病気 | 09:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.tenyudou.com/trackback/4353
トラックバック