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イブプロフェンと男性不妊 3

おはようございます。今週の土曜日臨時休診になります。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程お願いたします。

さて、2017年「欧米男性精子濃度40年半減した」という衝撃の調査結果が発表されました。日本人も対岸の火事ではなく、欧州4か国との比較で精子数が最も少なかったことが過去に判明しています。

世界保健機関(WHO)は不妊の原因は半数が男性側にあるとしています。男性のみが原因の場合、そして男女両方が原因の場合がそれぞれ24%で合計48%となっています。WHOは自然妊娠するには精液1ml中に精子が1,500万以上。そのうち活発なものが40%以上いるのが望ましいとしています。しかし、加齢とともに精液の濃度・運動率ともに基準を大きく下回ります。都内のあるクリニックでは、この3年間で564人の精子濃度や運動率を検査。その結果、6人に1人がWHOの基準を下回ったというのです。

中国でも深刻な結果が出ています。近年、不妊が大きな社会問題になっており産婦人科に若い夫婦が訪れています。男性不妊も多いため、行政機関が全国25か所精子バンクを設立。精子を提供すると謝礼をもらえるとあって若者が次々と訪れています。検査では男性の約7割がWHOの基準を下回り精液が足りない状態が続いています。この精子バンクから提供を受ける女性が妊娠する確率を上げるため精液に関してWHOより厳しい基準を設定。大気汚染など環境の変化も原因の1つだと考えられています。

獨協医科大学岡田弘教授によれば、35歳を過ぎると細胞分裂を促す精子の力が衰えていく人たちが存在するといいます。精子の力が衰えてしまう原因の1つと考えられているのが精子の中にあるDNA損傷です。精子が卵子に入り互いのDNAが結び付くと発育の土台が整い細胞分裂が進みます。ところが精子のDNAが傷ついていると、うまく結合できず細胞分裂が正常に進まないと考えられるのです。DNA損傷したものが30%超では自然妊娠が難しくなるといいます。加齢により受精卵の細胞分裂をさせる力がない精子が急増しています。

精子のDNA損傷の原因は、1つは環境変化、もう1つはライフスタイルの変化であるということを考えています。中国のケースでは日本国内の研究で、大気汚染の原因であるPM2.5が精子の所見に悪影響を及ぼすというデータが出ています。さまざまな環境による要因というものが精子に悪影響を及ぼす可能性が考えています。もう1つはここ数十年で人間のライフスタイルが大きく変わってきています。例えば、肥満・睡眠不足・喫煙など体にかかってくる「老化のストレス」を増やすような生活習慣が精子の所見を悪化させて、さらに精子の中のDNAを傷つけていくという可能性があることが分かっています。

自然妊娠が難しいとされた場合でもさまざまな不妊治療の選択肢があります。男性の精子を採取し、女性の子宮近くに入れるのが人工授精の費用は1回、1〜3万円です。また卵子と精子の両方を採取し受精させてから母体に戻す体外受精の費用は1回約25〜50万円です。そして最も高度な顕微授精は、状態のよい精子を1つ選んで受精を試みる手法です。費用は1回、約30〜60万円です。

晩婚化が進んで高齢で子どもをもうけたいという夫婦が増える中で、精子の減少や老化はより切実な問題になっています。市販の鎮痛薬の成分として使われている解熱鎮痛成分イブプロフェン男性不妊との関係を指摘する研究結果も出ています。早めの検査、そして精子を守るための生活習慣についても考える必要がありそうです。  〆

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