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起立性調節障害 4

おはようございます。今日は夏至。陰陽消長です。
陽極まれば陰に転ず。人生、谷あり谷ありです。

さて、日本小児心身医学会では起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)を、たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つとしています。過去には思春期の一時的な生理的変化であり身体的、社会的に予後は良いとされていましたが、近年の研究によって重症ODでは自律神経による循環調節(とくに上半身、脳への血流低下)が障害され日常生活が著しく損なわれ、長期に及ぶ不登校状態やひきこもりを起こし、学校生活やその後の社会復帰に大きな支障となることが明らかになりました。

治療は疾病教育と非薬物療法がメインです。疾病教育では中等症や重症の多くは倦怠感立ちくらみなどの症状が強く、朝に起床困難があり遅刻や欠席をくり返していますが、保護者の多くは、子どもの症状を「怠け癖」やゲームやスマホへの耽溺夜更かし、学校嫌いなどが原因だと考えて、叱責したり朝に無理やり起こそうとして、親子関係が悪化することが少なくありません。本人と保護者に対して、ODは身体疾患である根性や気持ちの持ちようだけでは治らないと理解を促すことが重要です。非薬物療法(日常生活上の工夫)では、坐位や臥位から起立する時には、頭位を下げてゆっくり起立する。静止状態の起立保持は、1〜2分以上続けない。短時間での起立でも足をクロスする。水分摂取は1日1.5〜2リットル塩分を多めに摂る。毎日30分程度の歩行を行い、筋力低下を防ぐ。眠くなくても就床が遅くならないようにするなどが必要です。

その他、学校との連携も重要です。学校関係者にODの理解を深めてもらい、OD児の受け入れ態勢を整える必要があります。薬物療法は非薬物療法を行ったうえでミドドリン塩酸塩などが処方されることがあります。薬物療法だけでは効果は少ないと考えられています。そして、環境調整では子どもの心理的ストレスを軽減することが最も重要です。受験対策が過度な負担になっている場合も多々見かけます。保護者、学校関係者がODの発症機序を十分に理解し、医療機関―学校との連携を深め、全体で子どもを見守る体制を整えましょう。

ODは自律神経機能不全の一つです。自律神経調整には鍼灸治療有効です。これまでに数人のODの患者さんを診ていますが、時間はある程度かかりますが、徐々にたちくらみ、失神、倦怠感、動悸、頭痛などの身体症状は緩和されていきます。思春期ですからホルモンバランスも大きく変わる時期です。「自律神経ーホルモンー免疫」は連動しています。気圧や季節の変わり目は自律神経に影響を与えるために症状がバラツキます。これを上手にコントロールするには鍼灸治療が案外イイというのを臨床で実感しています。  つづく・・・

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