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鍼灸治療・漢方薬 WHO認定 1

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さて、世界の医療は主に近代西洋医学ですが、実は世界各国では伝統医学深く根づき実践されています。病気に対し狙いを絞って対処する西洋医学に対し、日本の伝統医学(東洋医学)である鍼灸治療漢方薬は、病気は全身の体内バランスが崩れて起こるという考えを持ち、同じ症状でも患者の体質によって治療を変えることもできる柔軟性と対応力のある治療法です。

日本の漢方は、古代中国を起源としますが、西洋医学と融合し、中国とは運用方法や処方の作り方も異なるなど独自の発展を遂げてきた経緯があります。日本の鍼灸治療も奈良時代に漢方とともに伝えられ、独自に進化し「日本の医療」として活躍してきた歴史があります。特に中国はボールペンの芯ほどの太い鍼(はり)を使用しますが、日本は髪の毛ほどの細い鍼を使うところに特徴があります。

日本や中国の伝統医療である鍼灸治療や漢方薬などが世界保健機関(WHO)の総会で認定されました。2018年6月18日、WHOが国際疾病分類の11回改訂版(ICD-11を公表しています。国際的な疾病・傷害・死因の統計分類の統一基準である国際疾病分類(ICD)があります。伝統的な東洋医学の章として第26章で「伝統医療」(Traditional Medicine conditions - Module I )が新しい章として追加されます。病名や患者の体質を示す(しょう)など約300項目記載されます。ついに東洋の伝統医学が世界のスタンダードな医学として認められます。ICD-11 では従来的な診断分類+伝統医学の疾病分類のダブルコーデングが可能になります。

そもそも、ICDは1900年(明治33年)に初めて国際会議で承認、日本でも同年に採用されました。約10年ごとに改訂され、今までは全22章から成っていました。今回の改訂は、現行のICD-10への改訂(1990年)以来、約30年ぶりの改訂となります。新たに追加される章は、 第4章 免疫系の疾患、第7章 睡眠・覚醒障害、第17章 性保健健康関連の病態、第26章 伝統医学の病態−モジュールI、第V章 生活機能評価に関する補助セクション、第X章 エクステンションコード。

この動きは2008年、中国・北京にてWHO Congress on Traditional Medicineが開催され「北京宣言」が採択されたことで始動します。国内でも着実に進められてきました。2009年からWHOのプロジェクトとして国際伝統医学分類(International Classification of Traditional Medicine:ICTM)が始まり、 日中韓の伝統医学の専門家を中心に開発されてきました。平成28年10月には「WHO ICD−11改訂会議における伝統医学セッション」の開催報告などもあります。

WHOが伝統医療に注目したのは、同機関で扱う医療の統計が西洋に偏り、伝統医学での治療に依存しているアジアなどでほとんど統計が取られていないとされる情報格差を埋めることが目的にあるようです。西洋医学は臨床試験や科学的な研究が進みエビデンスも豊富であり、日本を含めた世界各国で「医療と言えば西洋医学」という時代が長らく続いてきました。そんな中、今回の動きによって東洋の伝統医療が世界に再評価され地位向上に役立つだろうという期待が高まっています。  つづく・・・

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