● 荻窪 教会通り てんゆ堂鍼灸院 「日日是好日」●

    
    東洋医学からみた
    鍼灸治療法
    健康情報
    養生法などなど徒草に
荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
<< 機能性ディスペプシア 7 | TOP | 線維筋痛症 1 >>
機能性ディスペプシア 8

おはようございます。定期的に晴雨が入れ変わる
のは春先の特徴です。寒桜が咲くのもそろそろです。

さて、これまで神経性胃炎胃下垂などの診断名で呼ばれていたものが機能性ディスペプシア機能性胃腸症。functional-dyspepsia:FD)です。消化器が壊れているわけではなく、機能というか働きが悪いわけです。

胃腸の機能を整えるのはどちらかと言うと心身の状態を総合的に捉える鍼灸治療や漢方治療の方がオススメです。 東洋医学的に胃腸の機能に深く関わるのは(かん)と(ひ)です。肝を抑える治療(抑肝)や脾をたすける治療(扶脾)が有効で、これらの治療を併せて抑肝扶脾(よくかんふひ)と言います。東洋医学ではこのように心身の状態を総合的に捉え胃や腸だけを治療対象とするではなく、ストレスに起因する身体の反応にも目を配り対応することになります。

漢方薬を構成する生薬の中で、脾(胃腸)を補い整えるものの代表は人参(にんじん)です。その他、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)や甘草(かんぞう)という生薬などにも補脾作用があります。そしてこれらがチームを組んだ漢方薬として人参湯(にんじんとう)や四君子湯(しくんしとう)が有名です。 これらは胃が弱く、冷え性ですぐに胃もたれするような方に処方されます。また六君子湯(りくくんしとう)は四君子湯と胃のむかつきに用いられる二陳湯(にちんとう)が組み合わされた処方ですが、最近の研究で胃の排泄能を改善したり、グレリンという食欲に関連するホルモンの感受性を高めることで食欲改善効果があることがわかってきました。胃のムカムカや胃痛には、他に半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)や安中散(あんちゅうさん)もよく用いられますが、これらが合うか合わないかの見極めは、実際にはなかなか難しいこともあります。

肝の失調は胃腸の機能に深くかかわっています。抑肝作用(抗ストレス作用)のある生薬としては、柴胡(さいこ)が主なもので、これを含む処方を柴胡剤と呼んでいます。たとえば柴胡、芍薬(しゃくやく)、枳実(きじつ)、甘草の4つの生薬で構成される四逆散(しぎゃくさん)は胃炎や胃酸過多に保険適応があります。この処方には人参が含まれていませんが、抗ストレス作用により胃腸機能の改善が得られるものの代表と言えます。また抑肝扶脾の効果を持つ、柴胡と人参が含まれる処方も数多くあり、その代表としては補中益気湯(ほちゅうえっきとう)があります。この漢方薬は特に疲労感の強い場合によく処方されます。

このように機能性ディスペプシアは上部消化管の機能障害を主体として起こる症候群であり、胃痛胃部不快感胃部膨満感、食後早期の満腹感、食欲低下、嘔気、嘔吐、胸やけなどの上部消化管症状(dyspepsia症状)を呈します。このように機能回復には東洋医学がオススメです。 〆

<関連記事>
・機能性ディスペプシア 1
・機能性ディスペプシア 2
・機能性ディスペプシア 3
・機能性ディスペプシア 4
・機能性ディスペプシア 5
・機能性ディスペプシア 6
・機能性ディスペプシア 7
・ピロリ菌 1〜7
・食道胃接合部ガン 1〜5

| 内臓 消化器の病気 | 09:04 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.tenyudou.com/trackback/4685
トラックバック