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過活動膀胱の鍼灸治療 3

おはようございます。4月から新生活開始
という方もいます。ボチボチまいりましょう!!


さて、過活動膀胱(Overactive Bladder:OAB)には大きく行動療法薬物療法があります。その他の治療法としてNeuromodulationは膀胱や尿道機能を支配する末梢神経を種々の方法で刺激し神経機能変調により膀胱や尿道機能の調整を図る治療法です。鍼灸治療はこれに含まれます。抗コリン薬頻尿・尿失禁には有効ですが、尿意切迫感の改善には十分とはいえないのです。そこでOABの尿意切迫感の改善に鍼灸治療の有効性が示されています。

OABに対する鍼灸治療の有効性についての海外の論文があります。

Changは頻尿・尿意切迫感を訴える女性患者52例を対象に三陰交治療群と足三里治療群の2群に分けて鍼治療した。その結果、三陰交治療群において85%症状の改善が得られ、同時に最大膀胱容量の有意な増加がみられたと報告しています。

Philpらは頻尿・尿意切迫感を訴える女性患者20例を対象に気海・関元・腎兪・命門・膀胱兪・次髎・三陰交への鍼治療において77%症状改善が得られたとともに、症状改善した症例の膀胱容量の増大がみられたと報告しています。

Emmonsらは切迫性尿失禁を有する過活動膀胱患者85例を対象に2群に分け、鍼治療群(膀胱兪・関元・委陽・三陰交)では59%有意な減少・排尿量も増大しています。プラセボ群(風門・中脘・風市・足三里)は40%の有意な減少でした。2群間に有意差はみられなかったのですが、尿意切迫感の頻度は鍼治療群のみが有意に減少し、排尿量も有意に増加したと報告しています。

Klingerらは頻尿・尿意切迫を有する患者15名を対象に、後脛骨神経(太渓穴相当部位)に対極板を貼り三陰交に刺鍼し電極を付け20㎐で30分間、低周波電気刺激を週4回合計12回行った。その結果、47%症状の消失がみられ、20%に症状の改善がみられたと報告しています。

Vandoninckらは切迫性尿失禁を有する患者35名を対象に、左右の後脛骨神経(太渓穴相当部位)に対極板を貼り20㎐で30分間の刺激を週1回の間隔で12週間行った。その結果、70%尿失禁の回数の減少がみられ、46%に尿失禁の消失がみられたと報告しています。

これらは海外でのOABに対する鍼治療の報告であるが、尿失禁や尿意切迫感の減少が得られており、その効果機序として膀胱機能に関連した仙髄領域の求心性刺激による骨盤神経遠心路の抑制反射と考えられ、OABに対するNeuromodulation治療の根拠とされています。  つづく・・・

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・過活動膀胱 1〜6
心因性頻尿 1〜6
・パンプキンシード 尿漏れ防止 1・2
・排尿障害 「尿失禁」

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