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【号外】蚊 根絶!?

暑中お見舞い申し上げます。
夏なので厄介な蚊の記事をアップします。

さて、米国のミシガン州立大学(Michigan State University)ミシガン州立大細菌学・分子遺伝学部の奚志勇(Zhiyong Xi)教授などの研究チームはを実質的に全滅させることに成功した研究結果を英科学誌『ネイチャー(Nature)』に発表しています。

実験の対象となった蚊は、ヒトスジシマカ(学名:Aedes albopictus)と呼ばれる制御が特に難しい種類です。一般にヤブカと呼ばれるこの蚊は、ジカ熱デング熱などの感染症の主要な媒介生物となります。研究チームは蚊を実質的に不妊化する放射線と、蚊の卵を生存能力のない状態にするボルバキア(Wolbachia)と呼ばれる細菌株の2つの個体群制御技術を組み合わせ、中国・広州(Guangzhou)を流れる川の中州にある2か所の実験区域で2年間に及ぶ実験を行いました。広州はヒトスジシマカが原因でデング熱の感染率が中国国内で最も高くなっている場所だそうです。

ボルバキア細菌株を用いる個体数制御は、ボルバキアに感染した雄と感染していない雌との間にできる卵を成長させないことで機能するため、感染させた雄だけを野外に放出する必要がありました。同じボルバキア菌株に感染した雄と雌同士が交尾すると、この手法に対して耐性のある雌が生まれる可能性があり、手法の有効性は低下してしまいます。しかし、感染した雌を放出させないのは難しく、通常は0.3%ほどの雌が混入してしまいます。研究チームはこの問題を克服するため、実験室内で飼育するボルバキア感染蚊に低レベルの放射線照射を施しました。放射線は雌を不妊化しますが、雄は生殖可能な状態を保つ程度に調節したようです。

結果は、ふ化した蚊の卵の数94%減少し、生存可能な卵が一つも記録されなかった期間も最長13週間に上りました。また、捕虫器で捕獲される雌の数が83〜94%減少し、6週間にわたって一匹も雌が不検出でした。地元住民の蚊に刺される割合が97%近く減少したことも今回の実験結果を裏付けています。より多くの蚊を地域に放つ実験計画に当初は懐疑的だった住民らも、今回の成果を受けて考え方に変化が生じているということです。 奚教授はマラリアなどの病気を媒介する蚊に対しても、今回の手法は利用可能と考えており、次の段階では都市部の環境に適した極めて効果的かつ実践的な放出戦略を考えているそうです。

2019年5月、学術誌『サイエンス』には遺伝子組み換えによってクモの毒を作る機能を備えた菌類が、マラリアを媒介する蚊を短期間に確実に駆除できる最新の研究が発表されています。アフリカのブルキナファソで行われた実験では、45日間99%の蚊が死んだとされています。研究チームによると、この研究は蚊の絶滅ではなくマラリアの拡大防止を目的にしています。マラリアは、マラリア原虫を宿した蚊に血を吸われることで感染が広がる感染症です。世界中で年間2億1900万件の感染例が報告され、毎年40万人死亡しています。

世界保健機関(WHO)もマラリアをはじめとした熱帯病への取り組みを強化しています。2019年5月にはアフリカで世界初のマラリアへのワクチン接種開始しています。予防に効果があれば、国連が目指す2040年までの制圧へ大きな一歩となりそうです。日本も徐々に亜熱帯化しつつあります。蚊による感染症問題も注視する必要がありそうです。  〆

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