● 荻窪 教会通り てんゆ堂鍼灸院 「日日是好日」●

    
    東洋医学からみた
    鍼灸治療法
    健康情報
    養生法などなど徒草に
荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
<< 【号外】蚊 根絶!? | TOP |
【号外】ペットボトルde熱中症予防!!

暑中お見舞い申し上げます。
熱いので熱中症に要注意です。

さて、「ペットボトルで熱中症予防だから、ペットボトルで首を冷やせばイイんじゃない!!」と思う人も多いことでしょう。しかし、効率的に体内の熱を放出するには別の方法がイイのです。米国スタンフォード大学で体温を下げる方法を研究してきたクレイグ・ヘラー教授は手のひら冷やすことを推奨しています。

実は手のひらには動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう:Arteriovenous Anastomoses、AVA)と呼ばれる特別な血管にあります。AVAは皮膚では手足の末端、顔の一部だけに存在し、体温調節に機能を特化した特別な血管です。手の場合、甲側ではなく、手のひら側にあり、足では足裏と指、顔では耳、まぶた、鼻、唇と、皮膚の薄い末梢に多く、皮膚表面から約1mmと毛細血管より少し深いところに1平方センチ当たり100〜600個存在します。拡張時の直径は毛細血管の約10倍。つまり、流体力学の法則から流れる血流量は1万倍にもなります。一方で完全に閉じると血流量はゼロになります。

AVAとは動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管で普段は閉じています。ところが体温が高くなってくるとAVAが開通し、一度に大量の血液を通します。そうすることで熱が放出され、冷えた血液が体に戻っていくのです。AVAは体の隅々まで熱を運ぶために、手足の末端に多く存在しています。寒い時は体幹を冷えから守るため収縮して末梢への血流を減らしますが、暑い時は拡張して手足の血流を増やすことで多量の熱を環境へ放散します。つまり手のひらはまさにラジエーターなのです。ある研究によると「首・脇の下・そけい部」などの動脈拍動部を冷やしたときよりも、AVAの多い「手のひら・足の裏・ほほ」の3点を冷やした時の方が体温を低下させるという結果が得られています。

なぜペットボトルが有効なのでしょうか? 保冷剤など冷た過ぎるとかえってAVAを閉じてしまう可能性があります。AVAを最も効果的に働かせるには15℃ほどの温度が最適です。冷蔵庫から出してすぐや自動販売機で買ったばかりのペットボトルは温度がおよそ5℃と少し低めです。しばらく時間がたって適温にするか、ハンドタオルで包むのもイイ方法です。適温のペットボトルを手に握り15分ほど冷やすと効果が持続します。またペットボトルにできる結露が手のひらについて、それが蒸発する時の気化熱によっても手のひらが冷えます。さらに手のひらを冷やすと同時に水分補給もできます。

ペットボトルで手のひらを冷やす方法は、症状が起きる前の予防法です。もし、すでに熱中症が疑われる症状が出ている場合、手のひらだけでなく、首・脇の下・脚の付け根を含めた全身を速やかに冷やすことが重要です。呼びかけに応じないなどの緊急時には救急車を呼び、適切な医療処置を受けるようにしてください。高齢者さんだけでなく、若年層も熱中症で死亡する事例も多く報告されています。今夏も油断禁物です。  〆

| 健康法 | 16:27 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.tenyudou.com/trackback/4740
トラックバック