● 荻窪 教会通り てんゆ堂鍼灸院 「日日是好日」●

    
    東洋医学からみた
    鍼灸治療法
    健康情報
    養生法などなど徒草に
荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
<< 【号外】ゲノム編集食品 3 | TOP |
【号外】「はり」故事・ことわざ 1

おはようございます。立冬も過ぎ暦の上
では冬です。そりゃ〜朝晩は寒い訳です。

さて、「はり」には「」と「」の字があります。国語辞典には、針は「布地などを縫うときに使ったり、注射器の先端につけるもので道具」としての意味合いが強く、鍼には「はり医が患部に刺す医療用具。また、それでする療法・鍼術」とあります。「鍼」は鍼灸治療のみに使用される漢字です。現在の日本では治療用の「はり」は「鍼」という字に統一されています。日本鍼灸師会・全日本鍼灸マッサージ師会でも公式文書上「鍼」で統一されています。一方、中国では「針」という字で統一されています。古い中国の古典医書には鍼だけでなく針も使われています。古代中国の遺跡で発掘された鍼は、錐のようにとても太いものです。「鍼」という字は暗黙的に「細いもの」「やさしいもの」という印象があります。ところで鍼や針を用いた故事やことわざが沢山あるのをご存じでしょうか!? 今日は「鍼」に関する故事やことわざを見ていきましょう。

〇爐貿呂柾を刺す
読みは「しにうまにはりをさす」です。意味は、死んでしまった馬に鍼治療を施しても何の意味もないことから、何の効果もないこと、役に立たない無駄なことをするたとえ。また、絶望的な状況でも、なお万が一の期待をこめて最終手段をとってみることのたとえ。 日本古来のことわざですが出典は不明です。

頂門の一針
読みは「ちょうもんのいっしん」です。意味は、頭の上に1本の針を刺す意から、人の急所をついて強く戒めること。また、急所を押さえた教訓。 さらに、批判や教訓が極めて鋭いこと。頂門は頭の頂きにある百会(ひゃくえ)という経穴です。頂の異体字は「巔」「顛」(テン・いただき。山頂や最高を意味する)などで頭頂部などでを指します。古典医書にしばしば登場します。鍼灸治療でそこに鍼を打つことを「頂門一針」といい、急所を押さえた大事な鍼とされています。そのような要点を押さえた決定的な一言または行動に用います。
出典は、北宋の蘇軾(そしょく)が戦国時代の思想家・荀卿(じゅんけい)に対して、荀子(じゅんし)は、聖人の教えと違った意見や実行ができないことを述べて満足していると『荀卿論』で断じました。それに対して明の文学者である王遵巌(おうじゅんげん)が蘇軾『荀卿論』には「異説高論の四字を以て立安す、まことに是れ荀卿頂門の一鍼なり」と、蘇軾の「変わった説、高遠な議論」であると論じているのは荀子に対する急所を押さえた鋭い批評であるといって、いいところを突いているという意味で評しています。
新生児は複数の頭蓋骨で構成された頭部を細長く変形させて経膣分娩して産まれてきます。ですから、新生児の頭部はひし形の大泉門小泉門という骨と骨の継ぎ目部分があります。触ると「ぺこぺこしている」と感じる部分です。大泉門が閉じる時期は2歳前後とされていますが個体差があります。ですから、新生児の頭部への刺鍼は禁忌です。ちなみに大泉門が膨らんでいる場合は、脳に水が溜まる水頭症、脳腫瘍、髄膜炎、脳炎など可能性があります。頭の大きさが急に大きくなる場合は医師の診察を受けましょう。

D砲ぞ紊凌
読みは「いたいうえのはり」です。意味は、痛い所にさらに針を刺す。不運や災難のうえに、さらに不運や災難が重なることのたとえ。同様のことわざは「泣き面に蜂」「踏んだり蹴けったり 」「弱り目に崇り目」などです。 出典は、浮世草子・和国小姓気質(1746)四「一跡(いっせき)残らず、二箇所の土蔵に火の入て、痛(いた)い上の針立(はりたて)」です。

た砲脇櫃泙譴
体が関係するので、ここで取り上げておきます。読みは「はりはのまれず」です。「細くても針は呑めぬ」「小さくとも針は呑まれぬ」ともいいます。「針は鬩まれず」は誤用です。意味は、どんなに細くても針を呑み込むことは出来ないように、たとえ小さくても、それなりの力を持っているから、決して見くびってはいけないということ。類語は「山椒は小粒でもぴりりと辛い」。日本古来のことわざですが出典は不明です。

ジに針
これも体の部位に関連するので紹介します。読みは「くちにはり」です。意味は、言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられること。   つづく・・・

| 古典医薬書 人物 歴史 | 09:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://tenyudou.jugem.jp/trackback/4765
トラックバック