● 荻窪 教会通り てんゆ堂鍼灸院 「日日是好日」●

    
    東洋医学からみた
    鍼灸治療法
    健康情報
    養生法などなど徒草に
荻窪 教会通り 恬愉堂鍼灸治療院
<< ネオニコチノイド系殺虫剤 2 | TOP | ネオニコチノイド系殺虫剤 4 >>
ネオニコチノイド系殺虫剤 3

おはようございます。てんゆ堂では相変わらず
ADSLを使っています。乗り換えは何がイイの!?

さて、ネオニコチノイド系殺虫剤だけでなく有機リン系農薬も微量でも脳で情報を伝達するアセチルコリンの働きに問題を生じさせます。アセチルコリンとは神経伝達物質です。昆虫もヒトもアセチルコリンやグルタミン酸などの神経伝達物質が正常に働かないと生きていけません。有機リン系農薬はアセチルコリンの分解酵素を阻害します。サリンなどの有害な神経ガスと同じ作用をします。ネオニコチノイドはアセチルコリンの受容体に結合できるニセ神経伝達物質です。アセチルコリンの受容体は脳などの中枢神経と末梢神経にあります。アセチルコリンは昆虫の中枢の主要な神経伝達物質です。

産業技術総合研究所、東京大、島根県保健環境科学研究所、名古屋市環境科学調査センター、千葉工業大が参加する研究チームによるネオニコチノイド系殺虫剤による環境への影響についての調査結果が米国の科学誌『サイエンス』2019年11月1日に掲載されています。島根県の宍道湖ウナギやワカサギの漁獲量が激減したのは、1993年から農薬として使われたネオニコチノイド系殺虫剤が原因である可能性が高く、ワカサギもほとんど捕れなくなっています。産総研は1982年〜2016年、宍道湖の水生昆虫などの生息数を調査。1993年以降、ミジンコ類が激減し、大量発生していたオオユスリカも出現しなくなっていました。一方、植物プランクトンを食べるシラウオは大きく減っておらず、殺虫剤による昆虫類の減少がウナギやワカサギに影響したと推定。ネオニコチノイド系殺虫剤は昆虫の神経系に作用し、人やその他の動物には安全性が高いとされて、農作物の受粉を媒介するミツバチを全滅させるなどの影響が指摘され欧州連合EU)では使用禁止されています。研究チームは「昆虫にしか効かないとしても、水生昆虫は重要な餌であり、魚や鳥への影響は大きい」と指摘しています。

ヒトではアセチルコリンは自律神経や末梢神経に多いのですが、中枢神経でも重要な働きをしています。このネオニコチノイド系殺虫剤は脳神経科学では発達障害の原因の一つと指摘されています。特に子どもの脳は機能発達が盛んなため、微量でもネオニコチノイドや有機リン系農薬の影響を受け、脳の一部の神経回路が発達せず、自閉症、ADHD、学習障害などの発達障害になる可能性が指摘されています。日本国内の3歳児の尿検査でネオニコチノイド殺虫剤の成分が検出された割合が80%、有機リン系、ピレスロイド系農薬の代謝物が100%検出され、子どもたちが複数の農薬に日常的に曝露していることがわかります。またパーキンソン病、アルツハイマー病、ガン、糖尿病、生殖器の異常などは農薬曝露との関連が疑われる病気や障害です。(黒田洋一郎,木村ー黒田純子:「発達障害の原因と発症メカニズムー脳神経科学から見た予防、治療・療育の可能性」.河出書房新社.2014)

北海道大学などの研究チームによる調査では日本茶の茶葉からはネオニコチノイド系の7種類がすべて検出されました。茶葉で検出率と残留濃度が最も高かったのはジノテフランで検出率は100%。ペットボトル入りのお茶は、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサムの4種類が100%の検出率。ペットボトルのお茶からはすべて検出され市販のお茶に危険性が指摘されています。一方、スリランカ紅茶の茶葉30銘柄はすべて、7種類の農薬と20種類の代謝物は、いずれも不検出でした。研究チームは、お茶を長年飲み続けた場合「健康への影響が懸念される」と結論づけています。(月刊誌『食品と暮らしの安全』.2018年11月1日,No.355) ネオニコチノイド系殺虫剤は世界中で使用されていますが、子宮への発ガン性、胎児への影響、神経毒性などが指摘され使用禁止や制限に踏み切る国や地域が増えています。 つづく・・・

<関連記事>
・ネオニコチノイド系殺虫剤 1
・ネオニコチノイド系殺虫剤 2
・ネオニコチノイド系殺虫剤 4
・ネオニコチノイド系殺虫剤 5
・残留農薬 基準値緩和 1〜3
・グリホサート 発がん性 1・2
・ゲノム編集食品 1〜3

| 食養生 食品安全 | 12:35 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック