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室温アップで頻尿減少 2
おはようございます。東京は今冬は一度も
結氷していません。全国的に暖冬傾向です。

さて、産業医科大北九州市立大などの研究グループによる5年間にわたる大規模調査があります。この研究は医学・建築環境工学の専門家でつくる一般社団法人日本サステナブル建築協会の委員会が2014年度から国土交通省の助成を受けて行ったものです。

研究グループは18年度までに4500人超の住環境や体調を調べ、比較可能な1300人程度のデータを分析。窓の改修やエアコン設置、断熱材の活用などで、冬季室温就寝前3時間平均2.5度以上高くなると、室温が大きく変わらない人よりも過活動膀胱(軽症以上)の有病率が約4割減少。また、起床時の室温が低い年齢が高いほど高血圧になることも分かってきました。つまり家の室温が2.5度以上高く暖かいと、夜間頻尿が減り、血圧低下の効果があるというのです。

世界保健機関(WHO)が2018年に出した「住宅と健康に関するガイドライン」も、冬季の最低室温18度以上とするよう勧告しています。また英国保健省(HHSRS)の寒さに関する評価によると、人が健康でいられる温度は21度前後16度以下になると深刻な健康リスクが高まるとしており、「英国住宅法2006年改正」では基準を満たさない賃貸住宅の大家さんに対しては、改修・閉鎖・解体命令などが下されます。

こうち健康・省エネ住宅推進協議会伊香賀研究室による共同調査では、70代女性の住宅を断熱改修したところ、起床時の平均室温が8度から20度に上昇しました。その結果、起床時の血圧が有意に下がり、高血圧と診断されていた女性の血圧が正常値に改善されたと報告しています。

今回の調査で、国内では特に九州に冬季18度以下の家屋が多いことも確認されており、産業医大の藤野善久教授(公衆衛生)は「『大きくて広く、風通しのいい家が良い』という価値観は高度経済成長期に形成されたとみられる。こうした価値観を変え、高気密、高断熱の住宅普及を進める必要がある」と指摘しています。北九州市立大の安藤真太朗講師(建築・都市環境工学)は「寒い住宅で暮らす背景には、家屋の老朽化独居高齢者の増加といった社会的な要因もある。寒くても我慢すると健康に良くないことを国民の共通認識とすることが大事だ」と述べています。

日本は長寿国です。病気になりにくく健康で長生きの大きな要因は医療の発達と考える人も多いでしょうが、実は住環境が良くなったことと寿命延長は比例しています。健康は薬ではなく家が大きな要因なのです。気候変動が激しくなっている昨今、寒さだけでなく、暑さ対策も重要になっています。  〆

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