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新型コロナに効く中医薬 5

おはようございます。週末にスープカレー
を作ってみました。スパイスも漢方も似てる!?

さて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において、中医学で特に注目された方剤が清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)や連花清瘟(れんかせいおん)になります。その他、金花清感(きんかせいかん)などが使われて効果をあげまています。この金花清感は新型インフルエンザ治療用の中医薬として北京の複数の医学研究機関の共同研究によって開発されています。タミフルの効果とほぼ同じとされています。

清肺排毒湯は日本のエキス製剤にはありませんので、エキス製剤を組み合わせて同様なものを作ることができます。金沢大学附属病院漢方医学科・小川恵子氏によると、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)+胃苓湯(いれいとう)+小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)の3剤を一緒に服用し、70歳以上は成人1日量の2/3〜1/2としています。また連花清瘟や金花清感の処方の意図は金羚感冒散(きんれいかんぼうさん)+麻杏甘石湯です。

また小川氏によると、予防(無症状病原体保有者)には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)が推奨されています。補中益気湯は動物実験よりインターフェロン自体の産生を促進するとともに、IL-1αとIL-6の産生を抑制すると報告されています。 十全大補湯のヒト対象の研究ではNK細胞機能が改善されることが分かっています。また、抑制系も活性化されることから過剰な炎症の予防も予想されます。

そして「我が国の状況は予断を許しませんが、有効性が期待される薬剤治療や、ワクチンの開発が間もなく開始されると思われます。そのような背景で漢方治療は、より早期の治癒や身体機能の回復などに役立つと考えられます」と述べています。(日本感染症学会(特別寄稿);小川恵子,COVID-19感染症に対する漢方治療の考え方(改訂第2版).2020.4.21

中国を代表する感染症研究者である張文宏氏(復旦大学附属華山医院感染科主任)は、4月中旬の会見で「上海では病例の約93%の感染者が中医薬を服用しており、治癒率は約97.5%だった。これは中医薬と西洋の治療法による中西結合がもたらした結果だ」と述べています。中国では何故、COVID-19の封じ込めに成功したのでしょうか。張氏は、その理由を「迅速な発見、隔離、追跡」だとしています。症状がある患者を早期に隔離し、濃厚接触者についても徹底的に追跡し隔離を行ったことが迅速な収束に寄与したというのです。

日常の食事や生活習慣の見直しにより自己免疫力を高めることができます。中医薬も長期的な服用が求められ即効性は期待できません。そのため呼吸悪化など緊急性を伴う場合は、むしろ西洋医学のアプローチが必要となります。だからこそ中西結合とイイ所取りというわけです。しかし中医薬単体での貢献はどれほどのものかは不明な部分があり、以後の学会誌や学術雑誌の報告や論文を注視していく必要があります。  つづく・・・

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