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静脈うっ滞性皮膚炎 3

おはようございます。最近、7時前からヘリコプター
が自宅上空を低空飛行していきます。”地獄の黙示録”か!!

さて、
静脈うっ滞性皮膚炎は下腿に生じる皮膚の炎症で慢性静脈不全が原因です。とくに中年以降の女性に多い慢性皮膚炎です。下肢静脈瘤など下肢の血行障害(静脈の循環不全に起因する)により静脈うっ滞性皮膚炎は膝下3分の1の部位に生じます。静脈うっ滞性皮膚炎では長い時間立っていた日やよく歩いた日の夜に膝下がむくみ、翌朝には軽くなるという症状がまず現れます。慢性静脈不全により下肢に血液が貯留して持続性の浮腫(むくみ)を来たします。下肢静脈瘤と同じでしょうから下肢のだるさやむくみなどがあります。また明け方に足がつるというのも特徴的な症状です。

静脈瘤の病気が進行すると、足のくるぶしの上のところの皮膚が炎症を起こしたり、そう痒(かゆみ)、むくみを繰り返していると、その部位の皮膚は光沢を帯び褐色色素沈着が現れ増加します。さらに変化が進むと表面に痂皮(かさぶた)やがついた楕円形のかゆみのある紅斑がいくつも現れ、次第に大きくなってきます。そして鱗屑や滲出もあります。ときに重症の場合は皮膚に欠損を形成して浅在性潰瘍うっ滞性潰瘍が起こるので注意が必要です。

膝下3分の1に静脈瘤ができて治りにくい皮膚炎があれば、皮膚科での診察だけで静脈うっ滞性皮膚炎と診断できます。足のむくみだけがみられる時には心臓病や腎臓病の可能性もあります。血流不全についてさらに詳しく調べるには、ドプラー血流計や超音波診断装置のある皮膚科や血管外科で検査を受けます。皮膚炎が急に悪化する場合、外用薬や消毒薬による接触皮膚炎の可能性があるのでパッチテストを受けます。

治療は急性でない皮膚炎に対してはコルチコステロイドのクリームまたは軟膏の外用薬を塗ります。治りが悪い場合には、硬化療法、結紮(けっさつ)療法、静脈抜去術(ばっきょじゅつ)、レーザー療法など静脈瘤に対する治療を行います。また静脈瘤などの血行障害がある間は、皮膚炎は慢性に続くことが多いので、血流を悪化させる要因(立ち仕事、肥満、糖尿病、長時間の歩行など)があれば可能なものから改善していきます。治療の基本は安静を保ち静脈の血行障害を改善させることです。立ち仕事や長時間の歩行は避け、休憩時間や就寝時は足を高くして休むようにします。弾性ストッキングや弾性包帯を用いるのも効果的です。  〆

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静脈うっ滞性皮膚炎 2

| 皮ふ 頭皮 爪の病気 | 08:55 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
静脈うっ滞性皮膚炎 2

おはようございます。色々と知らないことは多いです。
小商いの退職金を担保する小規模企業共済に加入しました。

さて、
静脈うっ滞性皮膚炎とは下肢静脈瘤など下肢の血行障害(静脈の循環不全に起因する)によって下肢に浮腫があり、膝下3分の1の部位に生じる、とくに中年以降の女性に多い慢性皮膚炎です。

原因は下腿の静脈にあります。静脈は心臓から動脈を通って各臓器へと運ばれてきた血液を心臓へと返す役割があります。下肢の血流は主に筋肉の下を通っている深いところにある静脈(深部静脈)と浅いところを通っている表面の静脈(表在静脈)を介して心臓へと戻っていきます。これらの静脈内には重力に逆らって血液を心臓へと戻すために逆流防止弁があります。下肢静脈瘤はこの逆流防止弁が壊れてしまうこと(弁不全)により静脈血が心臓へと戻らずに足へ戻ってきてしまい(逆流)、表面の静脈が膨らんで瘤(こぶ)状になる下肢静脈瘤になります。本管の静脈が壊れていますから、末端の毛細血管も滞り慢性炎症になります。

静脈うっ滞性皮膚炎の症状の現れ方は、長い時間立っていた日やよく歩いた日の夜に膝下がむくみ、翌朝には軽くなるという症状がまず現れます。遺伝的に静脈の弁が弱い体質に加えて長時間・長期間の立ち仕事(調理師、美容師、教師など)、肥満、加齢、出産家族に静脈瘤がある方などが誘因となって膝下3分の1の部位に静脈瘤ができ血液のうっ滞が生じます。むくみを繰り返していると、その部位の皮膚は光沢を帯び、褐色の色素沈着が現れます。血液がうっ滞すると血管から皮膚への酸素や栄養の供給が不足し皮膚炎や色素沈着などの症状が出ると考えられています。さらに変化が進むと表面にかさぶたがついた楕円形のかゆみのある紅斑がいくつも現れ、次第に大きくなってきます。 つづく・・・

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静脈うっ滞性皮膚炎 3

| 皮ふ 頭皮 爪の病気 | 09:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
静脈うっ滞性皮膚炎 1

おはようございます。春の晴天を春昼(しゅんちゅう)
というそうです。この時期も空気は乾燥しやすいです。

さて、鍼灸専門学校では西洋医学約8割東洋医学が残りの2割という具合に学習して国家試験を受けて、合格すれが鍼灸師(厳密にははり師・きゅう師)となります。さまざまな病気についても学習しますが、広く浅くという感じです。ですから免許取得後にも情報網を広げて、新しい病気や疾患名をチェックしておかないと「患者さんの方が詳しい」なんて目にあってしまいます。それでは本末転用ですね。医療系の世界では「患者さんが一番の教科書」などとも言われます。患者さんが言っていることや意味が解らないことはわかった振りをせず、次回までに調べておくと言うのも率直でイイのではないでしょうか。

恥ずかしながら、てんゆ堂にもそのような経験があります。70歳代の男性が来院しました。下腿のおもだるさなどを訴えていました。足首周囲だけが黒く色素沈着し、皮膚表面はツルツルとした光沢感があります。本人は「夏の日焼けがなかなか治らない」というのです。しかし、日焼けではなさそうで、何らかの循環不全によるものではと・・・ 学生時代に使った教科書には載っていません。そこでPCで検索して調べてみると静脈うっ滞性皮膚炎の可能性が疑われました。

静脈うっ滞性皮膚炎とは、下肢静脈瘤など下肢の血行障害(静脈の循環不全に起因する)によって下肢に浮腫があり、膝下3分の1の部位に生じる慢性皮膚炎です。浮腫に続き、褐色色素斑・点状出血・紫斑が出現します。そして痒みも誘発し掻いて湿疹を併発するのです。大部分は中高年で男女差は女性に比較的多いようです。妊娠や長時間の立ち仕事などによる下肢の慢性的な血流のうっ滞します。下肢静脈瘤血栓性静脈炎合併して起こることが多いです。動静脈ろう、先天性静脈拡張症などの先天性疾患でも起こりますが、この場合、年少時より生じるようです。治療には慢性炎症ですから外用剤としてステロイドが使われます。また抗アレルギー薬なども痒みに応じて用いられます。    つづく・・・

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静脈うっ滞性皮膚炎 2
静脈うっ滞性皮膚炎 3

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過活動膀胱の鍼灸治療 8

おはようございます。小さいお灸が少し見にくく
なったので少し度数を上げた
メガネを新調しました。

さて、
過活動膀胱(overactive bladder:OAB)の患者さんは約810万人にのぼると推定されています。その頻度は加齢とともに増加し、70歳以上では3割以上の方がこの病気にかかっていると考えられています。 ですが決して加齢による体内機能の低下だけとは限りません。

東京都健康長寿医療センター研究所堀田晴美研究副部長らの共同研究グループはローラー鍼を使った軽微な皮膚刺激が、過活動膀胱による高齢者夜間頻尿緩和に効果があることを明らかにしました。この研究成果は、これまで有効な対処法がなかった夜間頻尿のための新たなセルフケア方法の開発に大きく貢献するものと期待されます。

試験方法は、排尿収縮に対する異なる効果を持つ2つのローラー鍼を用いて、クロスオーバー、 プラセボ対照、二重盲検ランダム化臨床試験を行いました。参加者は、夜間頻尿を持つ高齢女性(79-89 歳)でした。アクティブ(軟質エラストマー・ローラー)またはプラセボ(硬質ポリスチレン・ローラー)刺激を、就寝前に1分間、参加者が自分の会陰部の皮膚に与えました。3日間の事前調査の後、3日間の刺激期間と4日間の休止期が続き、参加者はさらに他の3日間、他の刺激を行いました。主要評価項目は、各3日間の期間中、排尿日誌に記入された夜間の排尿回数の変化でした。

結果は、24人の参加者をランダム化し、そのうちの22人は全ての研究プロトコルを完了しました。1 人の参加者は有害事象(腹部不快感)のために治療を中止。OABを持つ参加者(N=9)においてはアクティブ刺激期間中の1夜あたりの平均排尿回数のベースラインからの変化(平均±標準偏差、-0.74±0.7 回)は、プラセボ刺激期間(-0.15±0.8 回)よりも有意に(P <0.05) 大きかったです。これとは対照的に、この差はOABを持たない参加者(N=13)では観察されませんでした。

結論として、これらの結果はローラー鍼による軽微な会陰刺激は高齢女性のOABに起因する夜間頻尿を治療するのに有効であることを示唆しています。この研究の欠点は睡眠と生活の質の変化を評価するには研究期間が短か過ぎたことです。とはいえ「泌尿器系のトラブルは他人には言いにくい」「泌尿器科に通っても男性医師だと…」。自宅で手軽に夜間頻尿のセルフケアができるのはイイと思います。堀田先生の提唱する骨盤底ローラー鍼「ソマプレーン」を使って会陰部(生殖器と肛門の間)を、左右に3秒かけてゆっくり1分間皮膚刺激する「骨盤底さすり」で副交感神経の働きを抑制膀胱の異常な収縮が抑えられます。試してみる価値のあるセルフケアです。  〆

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過活動膀胱の鍼灸治療 6
過活動膀胱の鍼灸治療 7
・過活動膀胱 1〜6
心因性頻尿 1〜6
・パンプキンシード 尿漏れ防止 1・2
・排尿障害 「尿失禁」

| 泌尿器疾患 腎臓疾患 | 09:05 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP -
過活動膀胱の鍼灸治療 7

おはようございます。ご近所や通勤路で家屋の
解体作業
が多いです。破壊と創造”は世の常です。

さて、過活動膀胱(overactive bladder:OAB)の患者さんは約810万人にのぼると推定されています。その頻度は加齢とともに増加し、70歳以上では3割以上の方がこの病気にかかっていると考えられています。 ですが決して加齢による体内機能の低下だけとは限りません。

これまで鍼治療による過活動膀胱の治療をみてきました。しかし、一般の患者さんにとっては鍼灸院は「敷居が高い」という方もおります。そこで自分で手軽に痛くもない鍼治療で、これが改善するとしたらイイですよね!?

東京都健康長寿医療センター研究所堀田晴美研究副部長らの共同研究グループはローラー鍼を使った軽微な皮膚刺激が、過活動膀胱による高齢者夜間頻尿緩和に効果があることを明らかにしました。この研究成果は、これまで有効な対処法がなかった夜間頻尿のための新たなセルフケア方法の開発に大きく貢献するものと期待されます。この研究は「Effects of a gentle, self-administered stimulation of perineal skin for nocturia in elderly women: A randomized, placebo-controlled, double-blind crossover trial. (邦訳:会陰部への軽微な自分で行う皮膚刺激が、高齢女性の夜間頻尿におよぼす効果:ランダム化プラセボ対照二 重盲検クロスオーバー試験)」で、国際科学オープンアクセスジャーナル「PLOS ONE」(オンライン掲載 平成28年3月22日米国時間)に掲載されました。

研究グループは夜間頻尿を治療するための軽微な皮膚刺激の有効性を検討しました。体性求心性神経刺激は高齢者における夜間頻尿の主な原因である過活動膀胱(OAB)を治療するために使用されています。この治療の臨床的エビデンスは、適切な対照刺激がないゆえに十分ではありません。麻酔した動物における最近の研究は、会陰部の皮膚に適用されるローラー鍼での軽微な刺激は、ローラーの表面素材に依存して排尿収縮を抑制し得ることを示します。  つづく・・・

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・過活動膀胱 1〜6
心因性頻尿 1〜6
・パンプキンシード 尿漏れ防止 1・2
・排尿障害 「尿失禁」

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